井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2021年 8月の記事

8/6

賀茂なす・ナス・茄子

京野菜・茄子・ナス・なす・賀茂茄子・炭火焼・

丸い大型でずっしりと重みのある賀茂なす。京の伝統野菜の一つで栽培にとても手間がかかります。別名は大芹川といって、主産地が芹川だったことが由来だそう。旬は6月中旬〜8月中旬です今が一番美味しい時ですね。京都では味噌田楽・しぎ焼きなどにされることが多いですね。水分がたっぷりの新鮮賀茂なすが手に入ったので、ちょっと贅沢に炭火を起こして、全体が真っ黒になるまで20分ほどかけて焼いてみました。切ってみると中はふんわりと、蒸し焼き状態。トロンと焼けておいしいこと、夢中で口にしました。
油との相性も良く、片栗粉を薄くまぶしてさっと揚げても美味、色も美しい。ステーキ風に肉厚に切って、シンプルに焼くと、賀茂茄子ならではの食べ応えと共に、クリーミーでトロリとした舌触りを堪能できます。
ナスに含まれるナスニンはポリフェノールの一種で抗酸化力は高く、色素のアントシアニンは活性酵素を抑えたり、眼精疲労にも良いようです。

8/5

葉生姜・新生姜・生姜つくねの作り方

井澤由美子・中医学・料理教室・生姜・葉生姜・新生姜・旬野菜

『葉しょうが』は柔らかく筋が無いのにシャキシャキとした食感が魅力的です。旬は6月から8月頃まで。みずみずしく清涼感のある爽やかな香りが際立って、辛味が何とも心地良い野菜です。含まれる辛味成分は食欲増進効果があり、生魚肉の解毒作用、胃もたれ時などにも。
旬の葉生姜は柔らかいので、そのまま味噌やマヨネーズで食したり、美しい色合いを生かした甘酢漬けなどにし、保存すると重宝します。
お勧めの鶏つくねは、消化を促進する生姜成分が肉の油っこさや臭みを断ち切り、肉の脂で辛味がやわらいで食べやすい。焼き鳥屋さんに期間限定であったらつい頼んでしまうような大人つくねです。料理番組でも作ったことのあるメニュー、この時期にぴったりなのでレシピをご紹介します

●葉生姜つくね
 材料(約10本分)
鶏ひき肉     200〜250g
卵        1個
おろし玉葱    大さじ2
塩、胡椒     各少々
タレ(醤油・酒・水各大さじ1・みりん大さじ2)
ごま油      小さじ2
作り方
1、葉生姜の葉をフライパンに入る長さに切り、3本を手で折って離しておく。
2、ボウルにひき肉と塩を入れてよく混ぜる。水気をきったおろし玉ねぎ大さじ2、卵白1個分を入れてよく混ぜる。1の葉生姜の先端4、5cmにひき肉をそれぞれ巻きつける。
3、フライパンにごま油をしき、全体に焦げ目をつけるように焼く。フタをして火が通るまで2分ほど蒸し煮にし、Aを鍋肌から加えてからめる。
器に盛って残った卵黄を添える

8/4

ゴーヤ・苦瓜・ツルレイシ・美肌

ゴーヤ・苦瓜・夏野菜・ツルレイシ・美肌

沖縄の代表野菜は、ほとんどが薬膳。夏ならば、暑さに負けないように体の余分な熱をとる、ビタミンCやカロテンが豊富、利水効果があるなど。中でもゴーヤは特に上半身の熱を下に降ろし、クールダウンさせる効能があります。頭がすっきりして、イライラ、ゆうつの改善によく、ビタミンCが豊富なので日焼けや風邪予防にも良いですね。
お隣の鹿児島県与論島の農家のおばぁは、種とワタを水でクツクツ煮て、お茶にしていました。ビタミンやカリウムなどが含まれるので薬効がありそうです。ワタはお味噌汁に入れたり、天ぷらにもするそうで、捨てるところはありません。
ゴーヤは薄切りにして塩もみし、ざっと水で洗って絞り常備しておくとお料理に展開しやすく便利です。酢の物や和え物にもよいですし、ゴーヤのビタミンCは加熱しても損失が少なく、油との相性もいい。豚肉などタンパク質と一緒に摂取すると、元気になれるだけでなくコラーゲンの生成を助け、美肌効果が高まります。

8/4

ゴーヤ・苦瓜・ツルレイシ・美肌

沖縄の代表野菜は、ほとんどが薬膳。夏ならば、暑さに負けないように体の余分な熱をとったり、ビタミンCやカロテンが豊富、利水効果があるなど。中でもゴーヤは特に上半身の熱を下に降ろし、クールダウンさせる効能があります。頭がすっきりして、イライラ、ゆうつの改善によく、ビタミンCが豊富なので日焼けや風邪予防にも良いですね。
お隣の鹿児島県与論島の農家のおばぁは、種とワタを水でクツクツ煮て、お茶にしていました。ビタミンやカリウムなどが含まれるので薬効がありそうです。ワタはお味噌汁に入れたり、天ぷらにもするそうで、捨てるところはありません。
ゴーヤは薄切りにして塩もみし、ざっと水で洗って絞り常備しておくとお料理に展開しやすく便利です。酢の物や和え物にもよいですし、ゴーヤのビタミンCは加熱しても損失が少なく、油との相性もいい。豚肉などタンパク質と一緒に摂取すると、元気になれるだけでなくコラーゲンの生成を助け、美肌効果が高まります。

8/3

海胆・雲丹・うに・ウニ・小樽塩水ウニ

うに・ウニ・雲丹・天売島・北海道

この季節になると北海道のウニを思い出します。小樽のウニは、塩水につけあるだけでピュアな風味。そのまま味合う以外に、おろしたての山葵と醤油を混ぜ、ウニの粒をつぶし過ぎないように混ぜて温かいご飯にのせる。炊いたもち米(この場合少量)にかえると、もっちりとしたご飯とねっとりしたウニがよく絡んで美味しさこの上ない。あと「ウニつゆ」でいただく冷たいお蕎麦もお勧めです。ウニ大さじ2と卵黄半個分、山葵少子を溶いたものに濃縮麺つゆ適宜を注ぐだけ。たっぷりのウニで溶いた「ウニツユ」、夏の大人食の愉しみです。ウニには葉酸やビタミンAなどが豊富。粘膜を保護する作用や、眼精疲労の改善も期待出来ます。