井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2023年 7月の記事

7/25

フレッシュハーブティー・自然療法

井澤由美子・自然治癒力・整える・ハーブ・パセリ・ミント・香り

ローズマリー、ゼラニウム、ホーリーバジル、レモンバーベナなどのハーブ達が元気に育っています。スクスクと育つ丈夫なハーブはベランダ菜園でも気軽です、中でもローズマリーは特に元気に育ちやすい。古来から脳の活性化や血液循環も促進させる効能が期待でき、料理にも使いやすいので重宝しています。切ったジャガ芋と一緒に揚げるだけで、よそいきのポテトフライに。

フレッシュな香りを楽しめるハーブティーは簡単なストレスケアになります。つみたてを洗ってティーポットにたっぷりと入れ、熱湯を注いだら出来上がり。5分ほどそのまま蒸らせば、清々しい豊かな香りがフワリと立ち上がります。この蒸気はハーブの成分や効能も吸い込めるので心身からリフレッシュできますね。この出がらしのハーブを足湯に入れてもさっぱりとします。ハーブを詰む前に香りを嗅いで、今日の気分のハーブを多めに詰んで楽しみます。

ブレンドのハーブティーはそれぞれの効能プラス、胃腸を整える効果が期待できるので、消化機能の低下が気になる時にもお勧めですよ。

7/19

うめ・梅干し・梅仕事・夏の養生

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日本では「梅はその日の何のがれ」と昔からの言い伝えがありますね。梅干しを食べると、その日1日の災難から逃れられると言う意味合いですが、薬のなかった時代に下痢や便秘、疲労回復、生物などの殺菌効果や、旅先での病よけなどの意味合いも含まれていたと思います。子供の頃、高熱が出ると母におでこに梅干しを貼られるのが嫌で逃げ回っていましたが、翌朝目を覚ますと梅干しは私の熱を吸ってカラカラに乾いておでこからポロリとはがれていたものでした。「食・水・血」の三毒を断つとも言われる梅干し、色々な効果効能があることを昔の人々は感覚的によく知っていたのですね。

7月に地方に行くと、農家さんの庭先にずらっと並んだ梅干しを見かけます。夏の風物詩でもある梅の土用干しの景観はそれは壮観、もっとも日本らしい風景です。7月30日は梅干しの日だそうで、梅で有名な和歌山県みなべ町の農園さんが設定されました、7(なん)が30(去る)の語呂合わせだと伺いました。

汗で塩分が排出されていくので、暑い日の塩梅の良い梅干しは美味しく感じます。合わせてクエン酸で疲労もしっかり回復。白米や玄米、バターを加えた夏野菜のピラフなどを炊く時にも梅干しを、ポトンと一粒落とします。出汁をとる時に種ごと加えるのもこの時期の防腐効果や養生になります。

お酒に鰹節と梅干しを加えて煮詰めた煎り酒は、醤油が出来る前の江戸調味料でした。旨味とさっぱりとした酸味と塩味が心地よく夏の食材によくあいます。

7/17

ほうずき・ゴールデンベリー・スーパーフード・美容食

井澤由美子・美人モデル・シニアモデル・美容・食用ほうずき・ほうずき・ゴールデンベリー・インカベリー

浅草など、あちらこちらで開かれるほおずき市は、江戸時代から続く日本の夏の風物詩。季節になると母が必ず買ってくるほおずきを見ると、赤い身の中から種だけを取り出す遊びに挑戦し、苦味をこらえて膨らませていた幼少の頃を懐かしく思い出します。ある日の晩、ほおずきの赤い外袋に何気なく夕食のお惣菜をそっと入れて、食卓に出してくれた母を素敵だなあと思った記憶もあります。

17〜8年ほど前に、海外の黄色い西洋食用ほおずき(ゴールデンベリー)を初めて口にした時は、ココナッツ風味がする美味しさにびっくりしたものです。今日ではスーパーフードとして知られ、ドライフルーツも手軽に購入できるようになりました。人気の秘密は美容と健康に役立つ栄養素が多く、ビタミンA、B、C、ミネラル、繊維などが豊富だからです。

国産の食用ほおずきに北海道で出逢った時の感動も忘れられません。色とりどりの紙風船のような優しい色合いが美しく、嬉しくなってお土産にたくさん持ち帰りました。これから秋にかけてが旬なので、ご興味のある方は是非。

7/10

桜桃・さくらんぼう・さくらんぼ

さくらんぼう・桜桃・井澤由美子・食養生・美人・美しい人・大人のおしゃれ手帳・まいにち食薬養生帖・癒やす・整える

今年もそろそろ終わりのさくらんぼう。大きくて真っ赤です、とにかく果肉が多くて甘いのですが、酸味とのバランスがよく、やっぱりさくらんぼは国産にかぎます。

ビタミンCや鉄分、アントシアニンが豊富、抗酸化作用が高い果物で、中医学では体を温め、余分な湿を取るとされるスーパーフルーツ。雨季にぴったりの効能ですね。焼きたての甘酸っぱいさくらんぼクラフティーも本当に美味しいのですが、どうしても生食したくなり、毎シーズン焼かずに終わってしまうのです。写真は佐藤錦を親に持つ、山形県で配合された糖度のとても高い紅秀峰(べにしゅうほう)。

 

7/3

うめ・梅干し・梅仕事・夏の養生

初夏の手仕事・梅仕事・食養生・東京食薬Labo・井澤由美子・三毒を消す・ume・梅干し・梅料理・井澤由美子・食養生・食薬・まいにち食薬養生帖・健康・美容・和食

日本では「梅はその日の何のがれ」と昔からの言い伝えがありますね。梅干しを食べると、その日1日の災難から逃れられると言う意味合いですが、薬のなかった時代に下痢や便秘、疲労回復、生物などの殺菌効果や、旅先での病よけなどの意味合いも含まれていたと思います。子供の頃、高熱が出ると母におでこに梅干しを貼られるのが嫌で逃げ回っていましたが、翌朝目を覚ますと梅干しは私の熱を吸ってカラカラに乾いておでこからポロリとはがれていたものでした。「食・水・血」の三毒を断つとも言われる梅干し、色々な効果効能があることを昔の人々は感覚的によく知っていたのですね。

7月に地方に行くと、農家さんの庭先にずらっと並んだ梅干しを見かけます。夏の風物詩でもある梅の土用干しの景観はそれは壮観、もっとも日本らしい風景です。7月30日は梅干しの日だそうで、梅で有名な和歌山県みなべ町の東農園さんが設定されました、7(なん)が30(去る)の語呂合わせだと伺いました。

汗で塩分が排出されていくので、暑い日の塩梅の良い梅干しは美味しく感じます。白米や玄米、バターを加えた夏野菜のピラフなどを炊く時に梅干しを、ポトンと一粒落とします。出汁をとる時に加えるのもこの時期の防腐効果や養生になります。