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かぶ・蕪・食養生
かぶは七草で言う「すずな」です。江戸時代には葉を主に食していた野菜で、葉は実際に栄養価も高い。かぶは根菜類に入りますが、普段私たちが食べている白い部分は茎(胚軸)で、その下の方のチョロリと細い部分が根です。
菊花かぶは歯ざわりが良く、疲れがとれます。皮をむいたかぶの両端を挟むように箸を置きます(下まで切れないように)。縦横に切り込みを細かく入れて30分ほど塩水に浸します。小口切りにした唐辛子、昆布一切れを入れたかぶるくらいの甘酢に、水気を絞ったかぶをつけて1時間以上冷蔵庫で寝かせます。今日は、先日掘り起こしたターメリックを薄切りにして加え、ほんのりした黄色に仕上げて、肝機能も上げています。
癖の無いみずみずしい食感のかぶは最も漬物向き。また、火を入れた時の柔らかいとろみも醍醐味です。甘みが立った熱々のお味噌汁は格別、風邪予防にも良いのでこの時期の朝の定番に。
かぶは消化不良にも良いとされ、ビタミンC、カルシウムなどが豊富、便秘改善にもお勧めです。薬膳ではイライラを抑え、のぼせに良いとされています。