井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2023年 8月の記事

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スパイス・生薬・食欲増進

免疫力・薬味・スパイス・生薬・香辛料・井澤由美子・美肌・腸活・料理家・ハーブ

スパイスとは大概が、木の根っこ、樹皮、花、種、果実などの植物から採取されています。料理やお茶などに折り重なる複雑な風味や辛味、色合いをつけ、肉や魚の臭みなども消臭します。薬味・生薬・スパイスなど、国や地域で呼び名は変わりますが、古来より世界中の人々のカラダや心の不調を治してきた薬です。食欲増進・消化促進効果が高いもの、食品を傷みから守る抗菌作用や防腐効果にも優れたものなども多様です。

料理以外の用途では、例えば中国の楊貴妃は口臭予防に噛んでいましたし、ネパールでは歯痛止めに、ヨーロッパではオレンジに刺してポプリに、日本ではタンスに入れて虫除け剤として活躍していました。このような事も含め、身近なスパイスや薬味の薬効を感じながら日常的に見直してみると楽しいですね。

スパイスはお茶やデザートにも是非活用して下さい。桃の美味しい時期ですが、桃のコンポートにほんの少しカルダモンを忍ばせると、桃との好相性に驚かされます。マガジンハウス「クロワッサン」の薬味とスパイスの特集では、沢山のスパイスをご紹介しています

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酢・フルーツビネガー

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残暑お見舞い申し上げます。

お酢の効果は偉大です。酢には様々な健康効果がありますが、残暑などの重なりて疲労がピークに達するこの頃には特にお勧めです。腸活や体を温める効果もありますね。フルーツを合わせると気になる晩夏の症状にも効果的。果物は全般的にビタミンやカリウム、食物繊維を多く含み、疲れやむくみ、便秘などの改善にも有効なので、合わせると相乗効果が生まれます。

フルーツ酢がバテ予防におすすめの理由が3つあります。1、フルーツのビタミンCと酢のクエン酸で疲労回復を促進させる。2、酢とフルーツの腸活パワーと酢の血流を促す効果で冷え知らず。3、フルーツと食物繊維と酢の消化吸収を高める効果で食欲不振を改善などです。

実は夏が一番体を冷やす時期、エアコンや冷たい飲み物で体内外を冷やしがちです。結果、血流が悪くなり胃腸の機能が低下すなど、冷えは様々な不調を呼び込みます。胃が活発に動く温度は体温より2度ほど上です、消化吸収を促す為に冷たすぎるものは避けましょう。出来るだけ常温でいただき、血流を促して養生して下さい。体を温める酢を多用しながら、頭寒足熱(足は冷やさず頭は涼しく)で健やかに乗り切って下さい。