井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2018年 8月の記事

8/24

レタス(ちしゃ・乳草)

レタスは通年売られていますが、夏が旬。ちしゃは和名で、切り口から白い乳がでるので乳草と呼ばれていました。体の余分な熱を冷まし、古代ギリシャでは安眠効果をもたらすとされたレタス。メラトニンという睡眠ホルモンと同じような働きをする成分がレタスに含まれていることが確認されています。
乳性炎を緩和したり、母乳の出を良くするなどの効果もあるそう。食感を残す程度にレタスは火を入れたスープや炒め物、蒸し物にしても美味しいです。標高の高い朝霧の中で育まれたレタスを、暗いうちから畑に出る農家さんに感謝しながら、思う存分楽しんでいます。葉が薄くて甘く、みずみずしい朝採りレタスをバリバリと!

8/21

ミニトマト・トマト・トマトリース・キッチン

ミニトマト・トマト。トマトのリース・夏野菜・手つくりキッチン・食養生

まるで砂糖をまぶしたような糖度の高いトマトを口にすると、ビックリすることはありませんか?  ギネスブックにのっているトマトは糖度が12〜18度もあるとか。通常のトマトが約7〜8度なので、果物のような甘さに驚きますね。トマトのリコピンには高い抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化を予防し、美肌作りにも有効です。夏野菜の代表格で、身体の熱をとり、喉の渇きもいやしますよ。
トマトはビタミンCも豊富です。サーモンや鶏手羽、牛スジなどのコラーゲンと一緒に摂取すると肌の生成が促されます。
雄大な畑で真っ赤で味の濃いトマトを見るだけで元気になります。特にミニトマトは育てやすく、うちのベランダ菜園でも元気に育っています。いろんな野菜を収穫し、紐で吊るしてリースにするのも素敵です。キッチンが一気に華やぎます

8/16

ブルーベリー

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旬のフルーツをただ冷凍するだけの自家製冷凍フルーツがお気に入りです。
今が一番美味しいブルーベリーはペクチンが多いので風味が損なわれることなく楽しめますよ。氷代わりにしてお酒に入れることも。
実の中まで紫色のブルーベリーはナスや赤シソなどより、アントシアニンが多く、ビタミンAも含まれるので視力低下の予防に有効です。夏場は汗と共にビタミンCやミネラルが失われ、疲れやすくなります。ビタミンCや鉄分が豊富なブルーベリーで補給し、疲労回復に努めましょう。
ブルーベリーのアダルトな紫が映えるデザートや料理を考えるのは楽しい。ブルーべリーと庭の青ゆずのお酒を仕込みました、出来上がりが楽しみです。

8/9

グレープフルーツ・グレープフルーツカード・スイーツ

グレープフルーツはビタミンCがたっぷり。シミ、ソバカス、動脈硬化や生活習慣病の予防、肝機能にも良い効能があります。何より食べると食欲が落ち着くのでダイエットに向いていますよ。寒さに弱いので国産は少ないのが残念です。今日は夏に美味しいグレープフルーツカード(カードはカスタードクリームのこと)作り方をご紹介します。
ボウルに卵1個と卵黄を入れ解きほぐし、きび砂糖100gを入れて泡立て器でよく混ぜる。小鍋にバター50g。グレープフルーツ果汁1個分とレモン果汁大さじ1を入れ、中弱火にかけてバターが溶けたら火からおろして冷ます。それを卵液に加え、とろみがつくまで弱火でゆっくり煮ると、コクと甘みの中にすっきりとしたカスタードが出来上がります

8/8

鰯(いわし)

いわしには血液をさらさらにし、動脈硬化を防ぎ、気力を高めるオメガ3系のEPA,DHAが豊富。身や骨が柔らかいので、骨ごといただくような調理をするとカルシウムも同時に摂取できます。
また、インスリンの合成にも関わっているので、糖尿病の方にもお勧めの食材です。
新鮮ないわしならお刺身や酢締め、梅煮などにすると美味しいですよ。
中医学では糖尿病は消渇(しょうかつ)といい、その名の通り喉の渇く症状が多く見られます。痩せて足腰が弱くなり、夜間のトイレの回数が増えたり、尿が濁ったりという症状も。腎臓が弱っているので、塩分、糖分を控え、山芋や黒豆、黒ごま、海藻など黒いものをいただくように日々意識し、疲れすぎない程度に適度な運動を心がけるとも大切です。

8/5

8月5日発酵・醗酵の日(はっこうのひ)

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今日は発酵の日だそうです。日本は世界有数の発酵食大国、おみそ汁一つとってもおみそ&鰹節の発酵食ダブル使いですね。発酵食が身体に良いのは、腸には免疫細胞の67、割が集中種ています。発酵食が体に良いとされるのは、その腸を健やかな状態にするからです。
発酵食はとてもナチュラル。ぜひ自然発酵した本物の発酵食を幅広く食し、腸に貯菌して腸力を上げて下さい。第二の脳と言われる腸は、実は思考をもポジティブにします。今日は特に、身近にある発酵食を意識した食卓にしてみてはいかがでしょう。

8/4

発酵調味料・酢・ドライフルーツ昆布酢・あさイチ

あさイチ・井澤由美子

本日14時からたまプラーザテラスにてレーズン昆布酢イベントがあります、ぜひ遊びにいらしてください!
一昨日NHK「あさイチ」でもご紹介させていただきました、ドライフルーツ昆布酢。書籍『レーズン昆布酢』として書籍でも販売となりました。昨年の春頃から、雑誌「きょうの料理」で撮影し、数回にわたってご紹介してきたものをまとめた一冊です。
ドライフルーツのナチュラルな甘味が酢に移り、昆布のカルシウムが酢に溶け出し、酢酸カルシウムになって体に摂取されやすくなります。疲れた時や夏バテ気味の時は、酢のクエン酸で元気を回復します。内臓脂肪を減少させる、消化を促進させるなど効能がたくさん。料理にドリンクにと、使いやすい手作り調味料です。頭をスッキリさせ、心和ませ、カラダをもうるおす、夏に特にお勧めの発酵調味料です。

8/3

オクラ・昆布酢・疲労回復

独特のネバネバ食感が楽しいオクラは、切った断面が星形なのも可愛い。ベランダ菜園でもスクスク育ちますが、きゅうりと同じようにベストな時期を見逃して大きくなってしまったものは硬くなるのでご注意を。オクラはビタミンと繊維が豊富、細胞の老化を抑え、胃粘膜を保護します。
オクラと納豆、昆布酢と混ぜた酢のものは疲労回復効果が高く、便通作用も抜群ですよ。お夕飯にいただくと特によいですね。ガクは切り落とすより、角の部分を丁寧にむくほうがお勧め。ネットの上から塩をかけてもんでうぶ毛を取り(ネットのおかげで産毛が取りやすい)、1分弱茹でてそのまま冷ます。滋養強壮にも良いとされるオクラ。グリルで焼いた焼きオクラ、素揚げオクラも食感がかわって美味しいので是非お試しください。

8/2

酢・発酵食・ドライフルーツ昆布酢・あさイチ

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酢は世界最古の発酵調味料と言われています。食欲を増進、内臓脂肪減少、疲れをとるなどの様々な効能があります。ドライフルーツ昆布酢は昆布の旨みにドライフルーツのナチュラルな甘みが加わり、柔らかな酸味で芳醇な味わいが楽しめます。いつもの酢のものやドレッシングに使うのはもちろん、煮物や炒め物に加えるとコクが出て、少ない塩分でも満足できて減塩につながります。また酢の醋酸と昆布のカルシウムが結びつくと酢酸カルシウムになって、カルシウムの吸収率が良くなります。カラダと心をもいやす、ドライフーつ昆布酢、は元気になる作り置き調味料です。
本日NHK「あさイチ」でご紹介したドライフルーツ昆布酢を使って作る豚肉の酢き焼きは、豚肉のビタミンB1を摂取しやすくするのでスタミナアップや疲労回復にとても効果的な一品です。
8月4日14時からたまプラーザテラスでドライフルーツ昆布酢のベントがあります、お近くの方はぜひ遊びにいらして下さい。