井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2019年 7月の記事

7/31

グリーンカレー・レモングラス

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暑くなってくると食べたくなるカレー。グリンカレーのペーストは、そのまま加えるより油で炒めて香りをだしてから水とココナッツクリームを入れて煮ると美味しくなります。短時間で作れるのも魅力的、冷蔵庫にある材料を適当に放り込んで煮汁が濃厚になるように半量近くまで煮詰めるだけです。今回はパウダータイプのココナッツを水で溶かしたもの、ベランダ菜園の青唐辛子、ナス、レモングラスと鶏ひき肉、マッシュルーム、厚揚げを入れました、後はナンプラーや醤油、きび砂糖でごはんに合いそうな味に整えるだけ。レモングラスの香りのシトラールはリフレッシュ効果が高いだけでなく、天然の抗菌剤と言われるほど抗菌作用が高いそう。疲労時にも効果的、香り成分で気の巡りがよくなります。

7/30

冷やし甘酒(あまざけ)・小健中湯(しょうけんちゅうとう)・薬膳

発酵食の甘酒は飲む点滴と言われるほど栄養価が高いので、江戸時代には夏バテ防止の栄養ドリンクとしてとても人気でした。冷やし甘酒は夏の季語にもなっていますね。お米のデンプンを麹が食べて分解し甘くなり、ブドウ糖とビタミンが豊富に含まれるので滋養強壮に効くのです。疲れて甘いものが欲しい時に旬の果物や柑橘と合わせて甘酒をいただきますが、美肌効果も期待できます。冷房で冷えすぎてしまった時はおろし生姜を加えるなどして体調に合わせると飲みやすくもなり、確かに元気が出るようです。
中医学での古代栄養ドリンクもありました、方剤学からみても温中補虚、脾胃虚弱によい小健中湯です。芍薬、桂枝、炙甘草、生姜、大棗、飴糖(麦芽を糖化させた水あめ状のもの)の6つの生薬から成り立ちますが、飴糖が君薬でこちらも美味しそうです。

7/29

桃(もも)・桃仁(とうにん)

「仙人の果物」とも呼ばれる桃。みずみずしく香りよく、見るからに美味しそうな桃が出回っていますね。冷やした完熟桃の薄皮をむいてかぶりつくのが一番美味しいと思っていましたが、桃の里ではかたいけれども完熟している桃を皮ごと食べるそう、ちなみに一番甘い部分は果実の下方です。
コンポートを作る時は湯むきしてシロップでやさしく煮ますが、カルダモンを香る程度に一粒加えてみて下さい、相性がよくエレガントな風味になります。
桃仁とは桃の種「かたい殻の中の種子」のことで、日干しさせた生薬。血行障害で起こる無月経、月経痛に効能があるとされ、血の巡りをよくする血薬として用います、コロコロとした乾燥便秘にも効果的だそう。乾燥させた葉は、あせもなどに良いとされ昔から浴剤(桃湯)が親しまれています。果実にはペクチンやビタミンCも豊富です。「桃の節句」は女の子の節句、女性特有の症状にもよく効くようです

7/28

ココナッツオイル

ふんわりした甘い香りのココナッツオイルはフィリピンやタイなどが主な原産地。ヴァージンココナッツオイルは体内で素早く消化吸収されるのですが、エネルギー源となり体脂肪になりにくくダイエットにも期待出来ると言われるオイルです。免疫力を作る抗酸化作用も高いので風邪予防、エイジングケアなどにも有効です。バナナとも相性がよいですし、アボガトと海老、にんにくを入れたアヒージョをココナッツオイルで煮るとステキなマリアージュになります。料理や飲み物に入れる以外にも美容効果が高いので、肌やヘアケアにもお勧めです

7/27

マキベリー・スーパーフード

スーパーフルーツ・マキベリー、外見はブルベリーに似ています。ポリフェノールがアサイーより多く、アントシアニンがとても豊富、抗酸化作用が高くビタミンCも多く含むので美容やエイジングケアなどにその効果を発揮します。ヨーグルト、スムージー、ソースやドレッシング、ピクルス、マフイン、パンケーキなどのお菓子等にも。空気がとてもクリーンな地域のパタゴニアのみでとれる自制果実の野生種。地元では濃紫色を染料として使用し、実と葉を薬として下痢止めや解熱剤などとして民間薬にされてきたそう、「聖なる木」と呼ばれ大切にされています。

7/26

大豆・テンペ・発酵食

テンペは、インドネシアが発祥のテンペ菌で発酵させた大豆製品(落花生もあるそう)。テンペ菌は、クモノスカビの一種で、発酵したテンペは白い菌糸(ベージュもある)に覆われています。大豆を茹でて、バナナの葉などに包んで発酵させたものが市場で売られていますよ。現地では食べやすい大きさに切って、味を含ませて揚げ物にしたり、煮物や炒め物に使用。ベジタリアンや欧米ではお肉の代わりに調理されています。テンペは納豆ほどの粘りや匂いがなく、どんな料理にも使いやすいのですが、おかずに加えるなら濃いめの味付けした方が美味しく感じます。煮物や炒め物のほかに、から揚げのように醤油、おろし生姜、にんにくで下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げ焼きしたお惣菜はお弁当にも。サラダなら、普通の豆の代わりに加えればよいでしょう。キャベツをざく切りにして小袋に入れ、塩麹、レモン果汁を加えてよく揉む。手でくずしたテンペとオイルを加えたサラダなどは、簡単でバランスがよい一品です。大豆製品は女性に特にお勧めの健康食品、日本の味噌、納豆、そしてテンペは世界中で注目されています

7/25

豆乳・とうにゅう・大豆イソフラボン

近所にあるお豆腐屋さんの豆乳は、とろりと粘度が高くてとても濃厚、風味が高くコクリと美味しい。普通の豆乳も少し煮詰めるととろみが増しますよ。紅茶のアールグレイやハーブのカモミールを濃いめに煮出していただくソイミルクティーも美味ですが、シンプルなスープにも最適。豆乳を沸騰直前まで1カップ分温め、酢、出汁各小さじ2が入ったお椀に入れると即席のおぼろ豆腐風になります。その他、すった松の実と味噌で味付けし、野菜を入れた豆乳スープもおすすめ、栄養価も上がります。豆乳に含まれる大豆イソフラボンやサポニンは特に女性に嬉しい効果が沢山ありますね(何でも摂取しすぎはよくありませんが)コレストロールが気になる方にも◎。私は寝つきが悪い時に、甘酒や焼酎と割って飲むこともあります

7/24

西瓜(すいか)

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プラムとグレープフルーツと並んでスイカが好きなのですが、幼少の頃から一番馴染みがあるのはスイカ。暑い日には特に食べたくなる夏の風物詩です。ヘタの回りがへこんでおり、縞模様がくっきりしているものが良いようですが、八百屋さんに選んで貰って購入します(プロは手触りと音を聴いています、その所作を見るのも楽しみ)。最近は切り方をスマートなタイ風にして楽しんでいます。スイカはしゃりしゃりと甘く水分が多いので身体を潤してくれ、利尿作用、むくみ改善に効果が期待できます。白い部分にも効能があるので浅漬けなどにしても。暑ばむ日中時の撮影隊のおやつは、いつもスイカです。お皿ごとキーンと冷やしたスイカは殊の外美味しく感じ、すっきりした甘みに癒されます。
少し余ったら、パンに合わせてきっちりカットし、生クリームとフルーツサンドにして冷やしておきます

7/23

山桃(やまもも)・楊梅(ようばい)

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裏庭にたくさんの実をつけたからと、お手製のやまももシロップと冷凍果実をいただきました。シロップの作り方は耐熱容器にやまももと砂糖を入れてレンジにかける。砂糖が溶けたら布で絞ってシロップにするのだそうです。ほ〜っレンジで?今度やってみようと思います。
ルビー色のきれいなシロツプはかき氷にかけて、実のシロップ漬けを飾ったらかわいらしいでしょうね。お店でこんな「やまもものかき氷」のメニューがあったらステキです。
やまももは美しく映えるのと酸味がさっぱりするので夏の和食にも使用します。辛子を入れた白味噌の酢味噌と混ぜて淡白なものと和えると美味しいなと思います。カリウム、ビタミンC、クエン酸、ポリフェノールがたっぷりです。やまももの花は高知の県花だそう

7/22

桃(もも)・peach(ピーチ)

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うっすらとした品の良い甘みとみずみずしさが特徴の桃。夏の野菜や果物は体を冷やす効能があるものが多い中、桃は特別で温性、胃腸が弱い方にも優しい。昔から日本でも葉はあせもに効く薬草とされ、種は血の巡りをよくする生薬として薬膳で使用されてきました。桃はデザートにはもちろんですが、繊細な冷たいパスタ、オリーブオイル、生ハム、シーフード、チーズ、ハーブ、スパイス類などと相性がよく、私はカルダモンを料理屋デザートに微かに効かせるのが好きです。スイカやパインなどにも合うカルダモンは、体温調節機能の働きを助けるので暑さや冷えから体を守る効果が期待できます。桃が硬い時は紙袋に入れていくと塾生が早まります、保存したい時はキッチンペーなどでひと巻きしておくと持ちがよくなります。