井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2017年 10月の記事

10/31

南瓜(かぼちゃ)・南瓜の種・パンプキンシード

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歩く先々に鮮やかなオレンジ色が飛び込んできますね、今日はハロウィン。写真の可愛らしいカボチャはタイの伝統工芸のカービングがほどこしてあり、私の先生作です!中医学ではかぼちゃは体を温める野菜とされており、豊富に含まれるカロチンは粘膜や皮膚、視力回復に役立ち、ビタミンCは免疫力を高め風邪などを予防。老化防止にも役立つビタミンE含め栄養バランスは抜群。この三大抗酸化ビタミンは油で炒めると体への吸収が良くなります。かぼちゃは意外かも知れませんが、漬物・南蛮つけ・ピクルスなどもお勧め。柔らかく煮たり蒸したものは子供の離乳食や年配の方の滋養食にピッタリ、糖尿病の方にも良いそう。かぼちゃの種干しは漢方やドイツでは薬用として有名で、手作りするなら種を洗って2、3日干すかレンジにかけて乾燥させます。その後、フライパンで乾煎りしたり油で揚げ焼きなどにして塩少々をふる、泌尿トラブルに特に効果的です。

 

10/26

小松菜(こまつな)・高血圧

薬膳で小松菜は、熱をともなうほてりなどの症状に良いとされています。胃の働きも促進する効果があり、ビタミンC、カルシュウムも豊富なので骨を丈夫にし、イライラを予防すし、血圧の高い人にもお勧め、鉄分は貧血予防に役立ちます。そして歯や歯茎にとても有効な野菜、歯周病が気になる方は1日250g前後の小松菜を目安にされるとよいですね。青汁にしたり、レモンやりんご、にんじんなどと合わせたジュースに、お料理に随時使用してみると良いでしょう。食感の残る小松菜の煮浸しのご紹介です、小松菜半束(茎の部分に砂があるので水で浸して落とす)を4㎝幅に切って茎の硬い部分からフライパンに入れる(じゃこ、ささみ、揚げげなど加えても)。ごま油小さじ2〜3、粗塩3つまみを回しかけフタをして中強火(ポイント)にかける。しんなりして色鮮やかになったら出来上がりです。下茹でしないので栄養価が逃げません、煮汁もぜひいただいて下さいね、ごま油の効果でカルシュウムの吸収も良くなります。

10/24

牡蠣(かき)・貧血予防・牡蠣ごはん・厚岸より

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レバーにも引けをとらないくらいの鉄分を多く含む牡蠣。「酒毒を消す」とも言われており、お酒をたしなむ時にもお勧め、嬉しい効果ですね。含まれる亜鉛は味覚障害を暖和し、舌をえんびんにします。アミノ酸も多いので、肌のキメが整い血色も良くなりますよ。剥きたての冷たい牡蠣にレモンをギュッと絞るだけでも最高ですが、シャロットを刻んで白ワインビネガーに漬けたものなどお勧めですし、私はタバスコをちょとふるのも好き、殺菌効果や生臭さを消す作用もあります。その他、燻製やオイル漬け、塩辛なども美味しいですね、火を入れすぎないようにふっくら調理して下さい。酒、みりん、醤油を煮立て牡蠣をさっと煮て取り出し、その煮汁でお米を炊く、炊き上がりに刻んだ三つ葉と牡蠣をもどして少し蒸らした牡蠣ごはんは旨みが凝縮、柚子を少しちらしてもいい。取材させていただいた厚岸漁師さんから送られてくる牡蠣は、ぷっくり美味、安心もついてくるから凄い!余談ですがヨーロッパでは、牡蠣には(秘められた恋)という隠れた意味があり絵画によく登場したそうです。

10/23

パースニップ・砂糖人参(さとうにんじん)・白人参

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まだまだ日本では知名度の低い野菜ですが、抗酸化作用が高い薬効のあるパースニップ。古代ギリシャから薬草ともされてきました。にんじんには色々な種類が世界中にありますが、ほとんど薬のような力強い効能を持っている生薬が多いですね。パースニップは生食より、加熱調理に向いています。皮がむけない程度に下茹でして、メイプルシロップを数回かけながらオーブンでローストします。加熱すると甘みがまし、エレガントな食感と風味が引き出されますよ。パースニップを、海外の友人に食べさせたら、日本にもこんなに美味しいパースニップがあるんだぁと歓喜わまってしみじみと食していました、道産です。お肉やお魚の付け合わせなどにもお勧めです。

 

10/19

韮(にら)・ニラ玉あんかけ・肩こり・血行不良・クマ

寒くなると肩がこりますね、ほぐしたいので今日は適度なストレッチと改善ごはんにします。海のもの(海産物)は割と体を冷やすものが多いのですが、海老は体を温めて血行をよくします。腸の掃除機とまで言われているニラと合わせて腸内環境をよくしつつ、血液循環を高めましょう。血行がよくなるので、冷えによる肩こり、腰痛、血行不良による目の下のクマを改善します。2人分です、ニラ半ワは洗って4㎝幅に切る、卵4個、めんつゆ大さじ2、ムキエビ適宜を混ぜる。フライパンを中火にかけ熱くなったらごま油大さじ1をなじませ、卵液を一気に流しいれ箸ではじから大きく混ぜてふんわり焼いて器に盛る。小鍋に出汁1カップ、醤油、みりん各大さじ1、酢、おろし生姜の絞り汁各小さじ1を煮立て、片栗粉小さじ2を水大さじ1で溶いたものを加えてとろみをつける。生姜を加えたあんかけ、温まりますよたっぷりかけていただいて下さい。

10/18

蕪(かぶ)・すずな・お味噌汁

蕪は七草で言う「すずな」です。江戸時代には葉の方を主流に食べられていた野菜で、実際に葉は栄養価も高い。ビタミンCの損出を防ぐために、さっと茹でてお浸しにしたり、塩でもんで柚子が酢橘をかけていただくと、効果が高まって酵素も一緒に頂けます。柑橘の香りでよい「気」も回りますね、呼吸でもよい気を巡らせましょう。人は1分間に17回ほど呼吸をしますが、朝の起きぬけに悪い「気」をゆっくり吐きだす習慣をつける。深い深呼吸を5回ほどすると脳が活性化し、ポジティブな思考になります。細胞の隅々までに酸素がいきわたるので肌つやもよくなり、舌もえんびんになります。朝いただくと自律神経がオンになり目覚めもスムースになる一杯の汁物も格段に美味しく感じますよ、甘みがたって柔らかく煮えた熱々の蕪のお味噌汁、美味しそうですね。

 

 

10/17

柿(かき)・免疫力アップ

柿には豊富なビタミンCやBクリプトキサンチンがあり、免疫力を向上させる作用があります。漢方では、葉やヘタは生薬ですし、とろりと熟した柿の実はアルコールを分解します。好きな食べ方に、柿にレモン果汁をたっぷり振りかけて一晩冷蔵庫でマリネするだけの一皿があります。白ワインに合わせる前菜にもにぴったり。美味しさもさることながら、柿のカロチンやC、レモンのCを足すと抗酸化作用がさらにアップします。柿といくらの合わせ小鉢も粋ですよ、一瞬の出会いものです。それから余談ですが、薬膳では結石になるので柿はさつま芋と一緒に食べてはいけないそうです。

10/16

菊花(きくか・きっか)・眼精疲労・ドライアイ

最近すっかり老眼になり、デスクワークではメガネをかけないと字が読みずらくなってきてしまいました。。薬膳で眼精疲労に効くのは菊花。目のかすみ、ドライアイなど主に目のトラブルの解消に使用され、クコの実を加えたお茶は飲む目薬と言われる漢方薬の「紀菊治黄丸」。私はいつものお茶に菊花茶を加えてブレンドしています。解熱作用もあるのでこの季節にひきやすい風邪やのぼせ、頭痛、目赤、まぶたの腫れ、高血圧などにも有効。酒毒緩和作用を期待して中国では強いお酒をいただく時にも飲まれています。店頭で見かけ始めた日本の食養菊はまた少し効能が異なりますが、独特の風味がよいものですね。食す時はアクとエグミをとり、色を保つ為に熱湯に酢を加えてさっと茹で、冷水にとってギュッと絞って調理します。貝と甘酢と和えたり、お浸しや椀もの、お刺身のツマなど。いずれにしてもたっぷりいただいて効能を高めます。

 

 

10/14

当帰(とうき)・月経不順

女性に、なくてはならない心強い生薬。当帰は芳香性の多年生で、11月頃に根を掘り、水で洗って天火干しした薬草です。その効能は血液の質を良くし、量も増やす優れもの。血行不良や貧血、めまい、動悸、月経不順、生理痛、顔色の悪さを改善しますよ。また血液の不足による頭痛や身体の痺れ、脇胸の痛みなどにも有効。血圧を下げ、鎮痛、腹痛、強壮薬としても漢方では使用されます。美味しいものが増えると同時に寒さが増してきますね、足元を冷やさないことも大事ですよ靴下も必需品になってきた今日この頃。

10/13

栗(くり)・栗ごはん・薬膳

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腎の機能を助ける栗は、美容食でもあります。お米と栗を合わせると脾の働きを助けるので元気になる相乗効果が生まれますよ、米2合に好みでもち米をひとつかみ加えてもいいですね。毎年旬の頃は頑張って皮をむいて作る栗ご飯。調味料は酒大さじ2と塩小さじ半、薄口醤油小さじ半にほんの少しの米油を加えただけのシンプルなものですが(その方が栗の香りと甘みが引き立つから)、皮むき苦労のかいあって、栗パワーで本当に美味しく炊きあがってくれます(栗を剥いたあと、塩と砂糖少々でさっと煮てから加えると和食屋さんのお味に)。渋皮に含まれるタンニンには抗酸化作用があるので、皮を少しつけて炊いてもよいでしょう。抗がん作用や老化防止に有効、1年に1度くらいはと血糖値が気になる父に皮付きの栗料理をせっせとつくる、栗は下焦(糖尿病)にもよいのです。