井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2018年 11月の記事

11/30

小松菜(こまつな)・江戸野菜

小松菜の原産地は日本で、江戸時代から東京江戸川区の特産品です。カルシウム、ビタミン、鉄分、カロチン、食物繊維が豊富なので風邪予防、貧血予防の他、骨を丈夫にする作用があります。中医学では歯周病予防に良いとされていますよ。小松菜のシンプルな食べ方です。鍋に水を入れ沸騰したら塩を加えて茎の方から茹で、冷水にさっととり水気を絞ります。醤油を全体にかけて下味(地あらい)をつけ、再度ギュとしぼって食べやすく切って器に盛り付ける。この一手間でひと味もふた味も違う美味しさが生まれます、お好みでおろし生姜や鰹節を添えて下さい。
その他、フライパンにザクザク切った小松菜とオリーブオイルと塩をパラリとふり、フタをして強火で蒸し炒めにすると栄養も逃げにくい。小松菜はアクが少ないので生でも食せます、りんごやレモン、はちみつなどを加えたジュースにしてもバランスよく美味しくいただけます。

11/29

雲呑(わんたん)・スープ

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寒くなると益々美味しく感じる温かいスープ。ワンタンが好きなのでよく作ります。B1豊富な豚肉にたっぷりのねぎや生姜を合わせると疲労回復、風邪予防に効果的です。豚挽肉150gに塩、こしょう適宜を入れよく混ぜる、酒、醤油、ごま油各小さじ1、皮付きをたっぷりおろした生姜、刻んだねぎやニラ、白菜の漬物を加えてさらによく練って皮で包む。熱湯で茹で、浮いてきたらザルにあげて熱々に用意したスープに入れる。ツルンとした食感が醍醐味のワンタンに、脳も心地よく感じるようです。手作りは美味しいし、指先のバランスが必要なのでお子さんが何度かトライして繰り返すと料理上手の第一歩になります。写真は台湾のワンタン屋さん、魔法のように早く美しく包む。ツルツルの大きめな自家製皮に、塩梅良く練られたむっちり柔らかいひき肉がたっぷり詰まっていました。

11/24

チーズ・チーズソース・フレンチトースト

バットに卵1個、ミルク半カップ、きび砂糖少しを混ぜて食パン1枚を20分浸す。バター大さじ1で両面焼いたら、チーズをたっぷりのせてフタをし、弱火で3〜5分蒸し焼きにすると、チーズフレンチトーストになります、カフェオレなどと休日にピッタリです。フランスに行った時にとろりと美味しいなぁと思ったソースの作り方をご紹介・ミルク2カップを弱火で温めておきます。小さなフライパンかソースパンにバター大さじ2を溶かし、小麦粉大さじ2を混ぜながら1分半くらい炒める。そこへ温めたミルクを加えてとろみがつくまで木べらで混ぜながら弱火にかけ、白ワイン大さじ1、好みのチーズを1カップ分くらい加え数分煮る。好みでナツメグ、にんにく、マスタード、タバスコ、ペッパー類、醤油とわさびなどを加えても美味。現地では茹で野菜のソースとしてかかっていましたが、パンやオムレツにもピッタリ、気が向いたら直ぐに作れる滑らかなアツアツソースです。チーズは良質なタンパク質、カルシウム、ビタミンA,Eが豊富、サラダや果物を添えるとバランスが良いですね。

11/23

山査子(さんざし)・ダイエットティー・薬膳茶・美肌

薬膳では無かった事になる(食べなかったことになる)と言われるくらい余分な体内脂肪を流す効果があるお茶とされています。寒くなるにつれて、体に栄養や脂肪を溜め込もうとするこの時期は、ダイエットがちょっぴり難しくなる季節です。新米や美味しいものもどんどん出回ってくるのでついつい食べすぎることも。そんな時はプーアールやウーロンもいいけれど、山査子茶を是非お試しください。酸味が強いので、バラの紅茶などと合わせると飲みやすくなり、血の巡りと共に美肌効果もアップします。

11/21

きのこ・甘辛きのこの牛丼

今日のお夕飯は、パパッと作れるきのこを入れた牛丼などいかがでしょうか?優秀食材のきのこをたっぷり入れて甘辛く煮つけます、きのこの中でも抗がん作用が高い舞茸と、食感の楽しいえのき、大粒のなめこ、ほそぎりの生姜を加えて。きのこは数種類合わせて調理すると旨味がグンと上がります。鍋にごま油少々、スライスした玉ねぎ半個分と生姜適宜をさっと炒め、出汁2カップ、醤油大さじ2半〜3、きび砂糖大さじ2、みりん大さじ1、ほぐしたまいたけとえのき各1パック分を加えて全体が馴染むまで煮る。なめこと牛肉150gを加えからめて、ご飯の上によそう。ぬか漬けとお味噌汁を添えればさらに腸が喜ぶ献立になります。体を温める茶色いお茶(発酵茶)を添えていただいてください。

11/18

山芋・やまいも・滋養強壮

食欲が無い時や病中病後にもよい山芋、薬膳では山の薬と書いて山薬(さんやく)といいます。山芋は胃腸の調子が悪い時やストレスからくる食欲が無い時に特にお勧めの食材。脾胃に優しいのに、滋養強壮効果に優れています。山芋は色々ありますが、特に自然薯は薬効が高い。すりおろしたとろろは滑りが出て美味しく食べやすい上、消化酵素も上がる食べ方です。お鍋や揚げ物など熱を入れた山芋料理も美味しいですが、そのまま食べて栄養効果を丸ごと摂取してください。すりおろした山芋におろした生姜かわさび、それから醤油麹を数滴落とす。黒ごまペーストや黒すりごまを加えるとさらに腎機能が上がり、元気になりますよ、受験生にもよいですね。山芋はぜひおろしたてをいただいて下さい。

11/11

青いレモン・みかん・ゆず・すだち・陳皮(ちんぴ)

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小さな小さな裏庭には、みかん、ゆず、黄色いすだち、青いレモンが鈴なりになっていて、毎年とても楽しみです。その年によって実のつける量がそれぞれ違っていて、昨年はレモンが立派に育ちましたし、今年はいままでにない大きな大きなみかん(梅も)がなりました。もぎたての香りは素晴らしく、とてもリフレッシュします。撮影時に葉付きのすだちやリンゴなどを添えると、写真がイキイキ!黄色く実る前のみかんは外側が緑だけれど、カットすると鮮やかな蜜柑色、コントラストもきれいです、よい酸味なのでポン酢に加えたり、秋刀魚にかけても良いものです。柑橘類は胃の働きを良くし、豊富なビタミンCが疲れをとり、風邪予防などに有効です、コラーゲンを摂取したい時もビタミンCと一緒に摂取することが大事。薬膳では皮を干したものを陳皮(ちんぴ)と言い、気血の巡りをよくする生薬とされ珍重されていますよ、ザルいっぱいに皮を干して保存します。大根おろしに陳皮と唐辛子と和えると、彩りや香りがよくなり、効能も高まるのでお勧めです。

11/10

烏賊(いか)・鳥賊骨

薬膳では烏賊の甲は(鳥賊骨・うぞくこつ)と言い、主に月経異常、胃腸症に使用されます。タウリンが多い烏賊は血中コレストロールの増加を抑え、動脈硬化の予防も期待できます。肝機能を改善するのでお酒のアテにもよいものですが、昔よく見かけた烏賊徳利(いかとっくり)などは、味だけではなくちゃんと理由があったのですね。日本人は世界でも有数の烏賊好き、さまざまな料理に使われていますが、低エネルギーでタンパク質が豊富、昔から血を養うと言われ貧血にも良いとされてきました。もしもイカの足などが余ったら、つくねやハンバーグに細く刻んで加えると食感よく美味しくなります。

11/3

薬膳・薬膳の知恵・薬膳料理・マガジンハウスDr クロワッサン

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マガジンハウス・DRクロワッサンより新刊が発売になりました。普段の野菜や薬味で健康を整える「薬膳の知恵」。薬膳とは小難しく聞こえるかも知れませんが、身近にある食材で無理なく美味しく続けられる食事の事。食材の組み合わせを最大限に生かした「食べ合わせ」を考えることで、日々の体調をケアし、巡る季節を楽に過ごせる手助けをします。
伝統的な日本の伝統和食ほとんど薬膳です。この本は昔ながらの民間療法、現代栄養学、発酵食を交えながら考案したレシピを判りやすく、例えば「風邪のひき始めに効く」「アンチエイジング髪の悩み」「シミそばかす肌荒れに効く」「冷え低血圧」「便秘下痢お腹に効く」「花粉症・鼻炎」「高血圧動脈効果予防に効く」など11の章に分けてご紹介していますよ。
「食薬ごはん」とは食べ物の性質や効能を知り、身体に取り入れ不足を補う料理、皆さんが健やかに美しく過ごせる手助けになれば本当に幸いです。

11/1

お粥(かゆ)・朝粥のすすめ

寒くなってきました、朝粥のすすめです。胃が温まり消化がよく、負担がかからないお粥は、デンプンの糖質が頭や体のエネルギーになるので1日のスタートにぴったりな食事です。。私は普段から食べることが多いのですが、旅先でもおかゆをチョイスします。だいたい食べすぎや呑みすぎになるので胃に優しいお粥と梅干し、お味噌汁、大根おろし、生姜など胃腸を整えるものと合わせて。なんてことない日常のものですが、全て調子を整える食材、普段の生活にも多く取り入れると調子がよくなります。台湾やタイなどのアジアではお粥に肉や魚、香野菜を加えてろりと煮込み、栄養満点の朝食としていますね。禅の教えに(粥有十利)と言う言葉が有ります、10個の効能の意、まさに医食同源です。