井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2019年 2月の記事

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ひじき・貧血

ひじき、にんじん、レバー(特に豚)を煮たお惣菜は貧血気味や抜け毛が気になる方、骨粗症予防に特にお勧めです(年頃の女子たちにも)いつも常備しておくと良いですね。出回り始めた新玉ねぎとひじきを合わせたサラダを酢・ビネガーで和えるとカルシュウムを身体に吸収しやすくなります(おまけに血液をサラサにする効果も高まる)。ひじきは鉄分、カルシュウム、食物繊維、マグネシュウム、亜鉛、ビタミンなど栄養価の高い食材、手軽に戻せるので卵焼きやお味噌汁に入れるなどこまめに加えましょう。中医学では黒い食材は腎機能を高めると言われており、老化防止・エイジングケアに有効です。

2/16

胡桃(くるみ)•クルミ

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以蔵保蔵、又は似類補類と言って体の臓器に似ているものを補うと良いと言う考え方が中医学にはあります。胡桃は脳の形に似ていますね。脳を活性化させボケ防止にもよく、現代医学からみても良質なビタミンやタンパク質が豊富なことからその効能はあきらかです。老化防止や美容にも良いですよ、脂肪分が肌を潤し、お通じもよくします。カロリーは割と高めですので、ほどほどにいただきましょう。私は普段のおやつにも持ち歩いていますが、乾煎りしてすり鉢で醤油麹と合わせて擦ったペーストを料理に使うのが好きです、とろみがでて滋養効果が高くなりコクが出て何とも美味しくなります。

2/15

葱(ねぎ)・葱白(そうはく)・冷え

今日は冷えますね。ねぎの白い部分は葱白(そうはく)と言う生薬で、体を温める薬効が高く、咳や痰、喉や関節の痛みなどの症状にも有効です。炎症をおさえて痛みや熱を取りのぞく効果があり、焼いて喉に巻くなどの民間療法も昔から日本には伝わっていますね。
ねぎは辛味のある野菜ですが、加熱調理をすると柔らかくなり甘みが出て食べやすくなります。寒邪(かんじゃ)から身を守る風邪の特効薬でもあるので寒い日に沢山いただきたいですね。冷えが大敵な風邪のひき始めや肩こりがひどい時は、血のめぐりをさらに良くする食材と合わせて相乗効果を狙います。ねぎとビタミンb1を含む豚肉やラムなどを、油を使って炒めたり蒸したりする調理法はおすすめ。
ニラ、にんにく、サフラン、唐辛子、シナモンなどの食材やスパイスを加えると更に血のめぐりを良くします。

2/14

カカオ・カカオ二ブ・スーパーフード

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甘いチョコレートやココアになる前のカカオ。鉄分やマグネシュウム、マンガン、食物繊維などが豊富、抗酸化作用も高いので美容にも◎。カカオに含まれる幸福感をもたらす「アナンドミド」と言う神経伝達物質には、リラックスする効能があるそう。よく携帯するカカオニブは、甘さはほとんどなく、心地よい苦味が大人っぽいカカオのチップス。疲れた時などクコの実やクランベリーのドライフルーツと一緒に口に入れて楽しんでいます。甘酸っぱいドライフルーツとほんのり苦いカカオ二ブスの食感が絶妙、栄養価の相乗効果と共に美味しさも上がります。いろいろな風味のナッツと合わせて携帯おやつに持ち歩くことも、カレーに入れる時もありますよ。

2/13

オリーブオイル・天然オイル

オリーブオイルは抗酸化作用が高くコレストロールの低下作用、調整作用、美肌作用があります。私はオリーブオイル、胡麻油、紅花、亜麻仁オイルなど天然のオイルが好きですが、中でもオリーブオイルは色々な種類を楽しんでいます。例えばトスカーナの無農薬栽培ビオのオリーブオイルは、スパシーで後味がピリットして余韻が長い、何だかワインのようでとても風味がよいもの。圧搾はもちろんオリーブオイルの風味を保つ為に熱を加えず行っています。オリーブ農園の農家さんはオイルを少しだけ温めて肌にすりこみ健やかに保つのだそう、ヨーロッパでは薬でもあります。オリーブオイル+食物繊維+発酵食品は腸の蠕動運動を最高に促します。

2/12

苺(いちご)

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冬から出回るいちごですが、だんだん甘みがまして香り豊かに美味しくなり、お手頃価格になってきました。ビタミンCが豊富で肌養生や風邪予防にも良いもの、コラーゲンの育成にも役立ちます。いちごは体にこもった余分な熱を下げたい時にもお勧めの果物(果実的野菜)、1日5粒程度食べると効能が得られるそうです。出来るだけ葉が緑でピンと張り、実に傷がないものを購入します。いちごを洗う時はヘタ付きのままでサッと洗うようにしましょう、ビタミンCの流出を防いで栄養価を逃しません。毎年作る苺のビネガーシロップは姪っ子達にも大人気、ミルクを加えるとヨーグルトのような食感になりますよ。いちごに練乳をかけるのは食べやすさだけでなく、いちごの栄養素と乳製品の脂質と合わせると体への吸収がよくなるからです。

2/11

昆布酢・ひじき・ひじきの梅煮

いつものひじき煮のお味をほんの少し薄めにし、酢に浸して戻したぷっくりした梅干しを入れて炊いてみてください、肝機能が低下しがちなこの季節は、梅が心地よいアクセントになって疲れをとります。酢が梅干しの塩気を和らげ、ひじきに含まれるカルシュウムの吸収をよくする。ひじきは血を補うので、血行をよくして乾燥肌や抜け毛などにも◎。豊富なカルシュウムやマグネシュウム、鉄分は貧血や骨粗症予防によく、繊維は便通を促します。干しシイタケのビタミンDもカルシュウムの吸収を助けるので加えてもよいですね。

2/9

蜆(しじみ)

しじみの微妙な色の違いは取れる場所によって変わるそう。冷凍すると細胞が壊れて、オルニチンが増え旨みが出やすくなります。普段は赤だしや潮汁がお馴染みですが、朝いただくとコハク酸による旨み成分が体のすみずみまでに染み渡り目覚めていく感じが心地よい。肝機能を向上させるので、お酒の後のアルコールは退散して行きます、ビタミンB12,鉄分も豊富。大きめのしじみを見つけたら中華風のしじみの紹興酒漬けもいいし、旅先のベトナムで出会ったスープのアレンジもコクの中の爽やかさにやみつき。しじみから充分旨みを引き出し、庭のレモングラス、唐辛子、生姜を薄切りにしたものを加えてコトコト煮るだけ。

2/8

薩摩芋(さつまいも)・安納芋(あんのういも)

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栗色の甘いさつま芋の安納芋は種子島の特産品です。オレンジ色はカロチン、ビタミンC、食物繊維が豊富なので風邪予防や美肌効果も抜群。安納芋には皮が白い安納こがねなどの種類があり、焼くと40度前後の糖度まで上がります。収穫されてから3週間前後ほどたってから美味しくなるのも特徴。ホイルに包んでオーブンでじっくりゆっくり焼くとお菓子にも砂糖いらず。お正月の(焼きんとん』にもおすすめですし、デザートグラスに盛ってホイップクリームをのせると絶品デザートのさつま芋シャンテリーに。

2/7

チョコレート

今日はバレンタインが近いのでチョコレートのお話しを少し。チョコレートは抗酸化作用やポリフェノール、ミネラルがたっぷり。チョコレートやココアを食べると、尖った神経が安らいでいく感覚を経験したことはありませんか?神経を鎮静させる効能があり、集中力も高めます。かつて18世紀頃のフランスではルイ16世やマリーアントワネットの不調時に(カカオが医薬品として珍重されていた)胃薬としてチョコレートを処方していたとか。今年は家族にガトー・オ・ショコラ・ドゥ・マ・メール(お母さんのショコラ)を作ろうと思います。それぞれの家庭に伝わるレシピで作られる素朴であたたかいフランスのチョコレートケーキです。