井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2017年 7月の記事

7/22

玉蜀黍(とうもろこし)・とうもろこしごはん

とうもろこしの炊き込みごはん、甘みがあって旬ならではの美味しさです。ポイントは生のとうもろこしを使うこと。とうもろこしは実を包丁でこそげる。ごはんを洗い15分水に浸してザルに上げる。鍋か炊飯器に洗った米、同量より少なめの水、酒少々、粗塩3つまみ、昆布一切れ、とうもろこしをこそげた後の芯を加えて普通に炊く。炊き上がり3〜5分前に芯をとり除き、とうもろこしの実加える(好みで最初から加えても)。炊き立ても美味しいですが、お弁当にも。暑くて水分をとりすぎた時など、胃が重くなることがありますが、とうもろこしは胃をスッキリとさせ、身体の余分なむくみをとります。ひげが茶色くなったもの、実の先に丸みがあるものを選びます。

7/14

納豆(なっとう)・発酵食品

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納豆は昔から食されている、日本の代表的な発酵食品で、栄養、健康効果も非常に良くできています。血圧を下げるアミノ酸やペプチドも豊富、納豆菌そのものは腸内の環境を整え、食物繊維もあるので便通を良くします。納豆に酢と粗塩を加えてしゅわしゅわの泡が立つまで混ぜると、暑い日や朝などもスルスルと胃に流れて行く。じゃこや刻んだ野菜を加えると組み合わせの相乗効果でカルシウムの吸収が高まります。神田明神の天野屋さん大粒納豆は近所のスーパーでも売られていて嬉しい。納豆の豆の旨味と粘りの力強いひきがいい、ここぞという勝負の時に験(げん)を担いでかっこみ、心身共にパワー倍増、ついでに美肌効果も最強!

7/13

薬膳・美白薬膳・夏バテ防止

暑いですねぇ。オフィスに行くまでの照りつける太陽をバシバシ感じながら自転車を飛ばしていると、美白予防をしなくては〜と、外からと内からの両方のケアを頭の中で考える。ビタミンC(熱にも強い)が豊富なゴーヤと、疲れを予防する豚肉とにんにくを加えたレシピに(沖縄のチャンプルーはとても理にかなっています)、カリウムが多いピーマンを加える。油で炒めることでビタミンAの吸収がさらによくなります、器に盛りつけたらおかかもたっぷりふります。下茹でした薏苡仁(ヨクイニン・はと麦)を加えたトマトのスープも添えたらシミ対策にかなり有効なハズ!

7/12

牡丹海老(ぼたんえび)・銀鱗荘・小樽

ボタン海老・海老・刺身・銀鱗荘・牡丹海老小樽

タラバエビ科のぼたん海老。赤い斑点があり、牡丹の花のように見えることが名前の由来。深海に生息し、底引き網のみの捕獲なので、漁獲量が少なく希少価値が高いのです。ぼたんエビをたまに食す事がありますが、小樽銀鱗荘さんのきらきら透き通るこのえびには、胸躍りました(本当に踊り食い)。殻を持って帰りたいくらい美しい。甘みもありますが、ぷりぷりコリっとしています。その他にいただいた、蟹やあわび、鰊のお料理もシンプルな食べ方、素材が良いので直球です。
お料理をいただいた銀鱗荘は高台にあり、石狩湾や小樽全景を見渡せ、北の迎賓館の異名を持ちます。細部にまで贅を凝らした鰊御殿は、明治、大正の小樽も表していて豪壮優美な温泉宿。窓から望む初夏の美しい景色もごちそうで、忘れられないひと時でした

7/4

レモーネ・ペペロンチーノ・とうがらし

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アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノは、イタリア語で、にんにく、オリーブオイル、唐辛子の意味です。今日のランチは、レモーネ・オーリオ・ペペロンチーノ、つまりレモン風味のペペロンチーノに決定。奄美や沖縄の島唐辛子はそれは辛味が効いていますが、甘い香りがして辛いもの好きの私などはその豊香にうっとり。天日干しが完成し、保存しようと思ったら味見がしたくなって、パスタを作ろうと思い立ちました。唐辛子は小さいけれど1本で充分、3年寝かせたレモン塩と摘んできた庭のバジルでシンプルに仕上げました、ほんの少しの鶏ガラスープの素を加えても美味。
NHKきょうの料理やあさイチでご紹介したレモン塩はいつしか、塩レモンとして商品化などもされていますが、手作りのものは香りが違います。唐辛子は細胞の代謝を促進し、カプサイシンの発汗作用の他に適度なら、滋養にも良いものです。

7/3

枝豆(えだまめ)・味噌

お味噌を造るのに、空気の良い場所で枝豆と黒枝豆を育てています。味噌の原料は大豆ですが、実は収穫時期が異なるだけで、大豆と枝豆は同じものです。枝豆は、大豆が熟し切る前の青い状態で収穫したものです。大豆と同様にタンパク質、ビタミB1やB2、鉄分、繊維などを含みますが、枝豆にはアルコールの分解を促進するメチオニンと言う物資が含まれ、肝機能を高める効果が期待できます。中医学では血の巡りをよくし、疲労回復にも効能があるとされていますよ。女性に嬉しいイソフラボン、葉酸もあるので妊婦さんにもお勧めです。手作りの味噌は少し粒の残ったタイプ。美味しくなるのは仕込んでから2、3年後ですが、熟成させたお味噌は手前味噌でも感激するおいしさです

7/1

鰯(いわし)

DHAがたっぷりのいわしは世界中で親しまれている青魚。刺身、塩焼き、煮物など和食にもよく登場しますね。いわしに軽く塩、胡椒、ミックスハーブのブレンドをふり、香ばしく焼いて骨を抜く。ミニバケットには、美味しいオリーブオイルが滴るくらいかけてある。具はいわしだけでも、摘みたての香りが鮮烈な柔らかいディルを一緒にはさんであるだけで、とても贅沢な味した。畑でいただくランチは、野菜や土のパワーもからまって、とても素敵なご馳走でした。贅沢とはこういうコトですね。