井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2018年 3月の記事

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生薬・桃仁(とうにん)・桃

桃仁は桃の種、3〜4月に桃色の花を咲かせて果実は6〜7月に実ります。果実の中の(硬い殻の中の)種子を天日干ししたもので、血の流れが悪くて生じる「瘀血・おけつ」による月経痛や無月経、生理不順、うっ血、子宮筋腫などを改善させる効能があります。乾燥性の便秘、下腹部の満痛、肩こりなどにも有効ですよ。桃には古くから邪気を払うとされる考えがあり、女子の健やかな成長を祈る風習がありますし、中国では長寿に効果があるとされ、絵や陶器類などでもよく見かけられます、桃にはそれだけパワーがあると考えられているのですね。ちなみにつぼみを乾燥させた白桃花(はくとうか)も生薬、葉はあせも、しもやけ、ただれ、湿疹などに効能があります。桃は美味しい果実でもあり、素晴らしい効能を持った生薬でもあります。

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菜の花・なばな・視力回復

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アブラナ科の菜の花は、キャベツやブロッッコーリーの仲間です。カロチンやビタミンが豊富、葉酸や鉄分も多い。今日は体に吸収されやすい簡単料理法をご紹介します。茎や筋のかたい部分を落としてボールに入れ、たっぷりの水に10分ほど浸して汚れを落としてシャキッとさせる(これ大事)。フライパンに2、3等分に切った菜の花、オリーブオイル、菜種油やごま油など好みのオイルをふりかけ、粗塩を全体にふってフタをして強火にパッとかけるだけ、しんなりしたら出来上がりです。簡単シンプルですが、色鮮やかな菜の花の蒸し煮は美味しさや香りが逃げず凝縮した春の味を堪能できますよ。調理はパパッと!が菜の花の栄養分を逃さない大切なポイントです。写真は満開の葉の花畑から先ほど届いた写真です〜本日の海と菜の花畑・コントラストがものすごくキレイ、素敵すぎです。

3/28

卵・たまご・玉子・オムレツ

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オムレツと聞くとバターの溶けるいい匂いが漂って、シンプルでも幸せな食卓のイメージがありますね、今も昔も万人に愛される人気のオムレツ。名前の由来は、スペインの王様がお腹がすいたので、通りすがりの家に居た男性に食べ物を作るように命じました。その男性の素早い動きを見て(ケム・オ・ム・レスト=なんとすばしっこい男だ)と呟いたので、オムレツになったという楽しい説もありますよ。私のオムレツはク生リーム、チーズ、マヨネーズのいずれかを気分で加えてコクを出し、フォークで泡立ててふんわりときめ細かく焼く時と、バターを焦がして焼く時があります。
卵は完全栄養食ですが、野菜を添えていただくとバランスがよくなりますね。

3/26

雪の下・ユキノシタ・虎耳草

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雪の下は湿った半日陰地の岩場などに自生している植物、1年を通じて摘れる多年草の山菜です。初めて出会ったのは天婦羅屋さん、サクッと揚がった緑と赤の葉色が美しく、形も丸くて可愛らしいのでとても印象的でした。 雪が積もった下でも枯れずに生息しているので「雪ノ下」と言われるそうですが、所以は色々あるようです。 春先の柔らかい時期が調理しやすく食べやすい、解毒作用があるのでお造りの添え物などに良いものです、その他お椀、お浸し、和え物等。生薬では虎耳草(コジソウ)といい、子供の熱冷ましに煎じて飲んだり、葉を火で炙ってはれものなどに貼るなど民間治療薬として使われていました。

3/25

分葱・わけぎ

わけぎは、ねぎ属のねぎとタマネギの雑種で球根性多年草です。広島や島根県などの産直や道の駅に行くと柔らかそうなわけぎがずらりと並んでいます。この季節は肝機能が低下するので、酸味を加えた料理がおすすめ。脾を補う為に、少しの甘みを上手に加えて摂取します。わけぎの酢味噌和えや胡麻酢和えに、タウリン豊富なイカやあさり、おろし生姜を組み合わせると美味しさと栄養価がアップしますよ。アレルギー症状が気になる季節、皮膚や粘膜を健やかに保つわけぎをたっぷりいただきます。

3/22

新玉ねぎ

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真っ白な新たまねぎは特に好きな野菜、生でも美味しく使い勝手も良いですね。厚めに切って赤酢みそをつけて食すのも美味、酢に漬けたものも何かと便利、血液サラサラ効果が期待できますよ、生食をぜひ楽しんで下さい。それから新たまねぎとこしょうのオイル煮もおすすめ、水を1滴も使わないのに驚くほど水分が出る。厚手の鍋に皮を剥いて半分に切った玉ねぎを入れ、塩を全体に揉み込んで一晩置いた骨つき鶏もも肉2本をのせ、黒胡椒ホールを10粒、オリーブオイル(大さじ3~4)を全体にまわしかけてふたをし、時々鍋ごとゆすりながら中弱火で40分~1時間ほど煮込む。鶏のうまみを新たまねぎが吸い、新たまねぎは鶏をホロリと柔らかくして全体を甘くします。ここに胡椒が入って、お皿の中をパチンと引き締める。シンプルイズベストの春の一皿です。

3/21

おから・おからのサクサクグラノーラ

畑のお肉と言われる大豆。おからは豆腐を作る時の豆乳を絞ったもので、大豆由来の栄養価(タンパク質、ビタミン、カルシュウム、イソフラボン、レシチン、サポニン)を多く含んでいます、何より繊維が豊富。近所のお豆腐屋さんの豆乳はトロリとするほど濃厚、お豆腐が美味しいわけですね。必然的におからも美味しいので、卯の花やきらずだけでなく、ポテトサラダやコロッケ、ハンバーグ、卵焼き、ミートソース、クッキー、ドーナッツ、パウンドケーキ、マフィン、そのままサクサクに焼いてグラタンにかけたりと色んな料理に使います。発酵食と合わせると腸の前後運動が促進し、便通効果が倍増。おからを天板に広げ、メイプルや蜜を回しかけてオーブンでカラカラになるまで焼き、刻んだナッツやドライフルーツと合わせると美肌効果も高まります。

 

3/19

せり・芹・白根草・せりごはん

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桜が咲く季節には、せりを沢山入れたせりご飯を作ります。せりの半量をごま油で炒めて(アクを取る意味もあります)ご飯と混ぜる。油気とよく合うので、おあげや牛肉を加えてもいいものです、残り半量は刻んで加え全体をサックリと混ぜ、仕上げにゆかりとすりごまをふる。お花見で桜を見上げながらいただく毎年楽しみなお弁当。せりは、多年草できれいな小川や水辺、田んぼなどに生える香りがよい春の7草の一つ、古来から食養生にも使われてきました。 病気を防ぐ という意味合いで、七草粥にも入っていますね。せりには血液を正常に保ち、貧血の予防効果があり、特有のよいの香りがストレス緩和に役立ちます。

3/18

よもぎ・蓬

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沖縄で、よもぎ(フーチバー)と月桃の蒸し風呂に入ったことがあります、デトックス効果が高いそう。北海道の気に入りの宿では、薬草風呂として温泉に入っており、アイヌ語でカムイノヤ「神の草」と呼ばれ、さまざまな料理にも使われています。フランスでは、エルブロワイヤル「王の草」、中国では「医草」と言われ、世界中でその効能が認められています。娘が小学生の頃、担任の先生が生徒達を近くの土手に連れて行き、よもぎの見分け方を教えてくれたそう。そして、食べられる分だけを皆んなで摘み、よもぎ餅を作って食したとのこと。高い薬効の話と手摘みをして食すという根の深いところまで知らしめた授業は、娘にとって心に残る素晴らしい食育だったのは言うまでもありません。よもぎには抜群の洗血力があります、いつものお茶に積み立てのよもぎを加えるだけで香り立ち、リラックスもします。

3/16

さより・針魚・細魚・春告魚

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さっぱりした白身で淡白な美味しさのさより。室町時代に書かれた「大草家庭料理」に生さよりは吉とありますが、鮮度が良い旬のさよりはお刺身でいただくのが1番です。
皮に独特の風味があるので塩焼き、干物などもお勧め。
それからそれからステキな料理がありますよ、ピカピカのさよりを酢でしめ、少し甘い細かいおぼろをのせると何とも美しい! 食べると口の中が春の嵐のようで、心がザワザワします。
淡白なのに、かみしめると味が濃厚なさよりですが、白ワインとも合わせたくて、控えめな甘さで、セミドライのみりん干しを作ってみたら大正解でした。
その土地土地によって収穫時期も呼び名も多様ですが、細身で銀色に光る美しいさよりが瀬戸内の海面に跳ね始めるのは3月〜5月、春の訪れを告げる魚でもあります。さよりが稚魚の頃は(えんぴつ)と、可愛らしい名で呼ばれていますよ。
購入されるときは、全体に張りがあって(お腹の部分も)銀色に輝き、あごの先が鮮やかな朱色をしているものが鮮度のよい証です。