2021.4.12
セロリ・春の不調・春の養生・薬膳・漢方

春に起こりがちな症状には、イライラ、頭痛、のぼせ、目の充血などがあります。寒暖の差などからも自律神経が乱れて落ち込みやすくなるなど、様々な症状が現れる。毎月の生理や出産などがある女性は、特にケアが必要な季節です。春の高ぶったこれらの症状を緩和する働きがあるのは「酸味」。脾を補う為に少しの甘味も必要ですが、今出回っている柑橘類や苺などは、酸味と甘味が含まれ、ビタミンCも豊富なので最適です。そして、もともと薬草だったセロリもお勧めです。香り成分にはストレスを軽減し、キャベツと同じようにビタミンuも含まれているので、胃の粘膜を修復する手助けもします。特に栄養価が高い葉は、刻むなどしてぜひ調理して下さい。カリウムも豊富、血圧が気になる方にもお勧めの野菜です。
セロリと柑橘のフレッシュサラダの作り方です。セロリの筋を取ったら新玉ねぎと薄切りにして、冷水でパリッとさせ器に盛ります。柑橘類と塩麹(塩)、胡椒とオリーブオイルを小瓶などに合わせてシェイクし、乳化させます。美肌効果もあるこのドレッシングを好きなだけかけて出来上がりです。柑橘の香り、酸味、甘味とセロリを合わせると、気の巡りを良くする相乗効果が生まれます。春には酸味が大事なので、酢や梅干しもお勧めですが、少々の甘味でケアする必要があるのを忘れないで下さいね。
黄帝内径に「春は肝に応じ、病は頭部にある。病変は肝経にあり、その治療穴は頭頂部にある」と有ります