井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2023年 2月の記事

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蕗の薹・山菜・春の息吹

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春の訪れを告げるふきのとうは日本原産の山菜。春先のスキー場で見つけては母にお土産にしていた頃が懐かしい。天然のつみたては色も良く、香りを堪能しながらのほろ苦が美味。漢方では、乾燥褪せたものは解毒などに効く生薬となるそうです。

ふきのとうを手にしたら、とにかく早く調理して香りと水分が逃げないうちにいただきます。摘みたてを天麩羅にすると香りがグンと開きます、葉を広げるようにして薄い衣に潜らせてサッと揚げると花のようになって可愛らしい。白身と混ぜてお椀に落としたしんじょうもオツ、おかわりしたくなる美味しさです。

ふきみそは、ごはんのお供や、田楽、和え物など何にでも合うので毎年沢山作りおきます。まず、ふきのとうを開いて水で洗い、熱湯でさっと塩茹でしたら冷水に晒して水気をギュと絞ります。刻んでごま油で炒め、味噌、きび砂糖、酒を馴染ませ、隠し味にほんの少しのお醤油を加える。細かく切って白味噌とすリ混ぜれば料亭風、ほろ苦がみが美味しいふき味噌の出来上がりです。

春の山菜の苦みは、冬に溜まった体の老廃物や毒素を排出するなどデトックス効果が高いので、この時期は特に口にしたい食材。花粉症などのアレルギー症状を緩和する手伝いも期待できそうです。旬は短し、様々な春の苦味を堪能します

2/25

クレソン・ウオータークレス・オランダガラシ

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デトックス作用が強いクレソン。別名をウオータークレス、和名を水ガラシ、オランダガラシと言います。
抗酸化作用のあるBーカロテンやビタミンCが豊富です。口にすると奥底に、ピリッとする少しの辛さが感じられます。これは、ワサビや大根の辛味成分と同じシニグリンによるもので、消化を助ける効果があります。薬膳では利尿作用があり、血流を良くする野菜とされています。

清々しいクレソンは、大人になってから好きになった香味野菜。胃腸の調子を良くし食欲増進効果があり、口の中もサッパリさせてくれるので、肉料理の付け合せやサラダに最適です。

私が一番好きな食べ方は、クレソンをたっぷり食べられる “ お鍋 ”です。春のクレソンは茎が細めで柔らかでお鍋に向いていますよ。昆布出汁が入った鍋に、鶏つくねのたねをスプーンで丸くポンポンと落とし、火を通したら、クレソンをそっと横たえるように置いてサッと煮ます。
野菜はクレソンだけで楽しむ方が、味が濁らなくていいと思います。その他に、冷水でシャキッとさせたクレソンを千切ってボウルに入れ、ごま油でカリカリに揚げ焼きして和えたジャコのサラダもシンプルで美味、クレソンの昆布締めもオツです。

 

 

2/22

若布・海藻・昆布・美髪

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大きなめかぶを目にします。腎の働きを良くする海藻類は、女性特有のトラブルにも良いものです。中医学では(髪は血の余りである)とされており、髪がきれいな人は十分に血液がまわっている証拠と考えます。食から髪にツヤを与えるには海藻類、果物、野菜などのヨードやビタミン類が豊富なものを積極的にとり、卵や牛乳、豆類、魚、肉などの良質なタンパク質で毛髪の成長をうながすことが大事です。因みに足の内くるぶしのくぼみにある(大けい)をマッサージすると、効能が上がって疲れもとれます。

海苔とひじきの佃煮などを作りおくとごはんのお供にも最適です。わかめやひじき、海苔(湿気ってしまったものでもok)などを出汁、醤油、みりんで煮詰めるだけ。ついでに高野豆腐などを刻んで加えれば、バランスの良い惣菜になり、お弁当などにも重宝します。

写真は小樽で食べた「細め昆布」3月までしか漁ができないそう。うすくなめらかでとても美しい、お刺身やしゃぶしゃぶなどでいただきます

2/18

牡蠣・不眠・味覚障害

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見るからに美味しそうなぷっくりとした牡蠣。牡蠣は味覚障害を緩和する手伝いをするそうで、亜鉛と鉄分を多く含むので貧血予防や不眠にもお勧め、栄養豊富です。
牡蠣は「酒毒を消す」とも言われており、お酒のお供にも。薬膳では腎機能を助け、肌に潤いを与えるとされています。海のミルクの所以ですね。

生食なら、剥きたての冷たい牡蠣にレモンをギュッとしぼり、ぜひタバスコ少々ふって下さい。全体がしまって美味しいのと、殺菌効果や生臭さを消す作用もあります(タバスコは牡蠣の為に作られた説もありますね)。

牡蠣の旨味と香りをたっぷり堪能できる炊き込みごはんは、酒、醤油、本みりんを煮立て牡蠣をさっと煮て、一度取り出します。旨味のでた煮汁に水を足し、お米と炊きます。炊き上がったら牡蠣をもどして少し蒸らします。さっくりと混ぜて器によそい、柚子の皮を削るか、山椒の葉を散らせば至福の時が来ます。

2/16

蜂蜜・自然治癒力・喉の痛み

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深いオレンジ色が美しい濃厚なはちみつを鳥取の農家さんに頂きました。熊に蜂箱が襲われる年もあるそうで、貴重なはちみつを大事に口にしています。
古代から美容と健康によく、その高い殺菌効果から薬としても活用されてきたはちみつ。自然治癒力を高める天然の食材です。保湿効果もあるので唇に塗るなど食べる以外の肌ケアにも◎、腸を潤すので便通も促します。今の時期は喉の痛みや咳止めとしての出番も多いですね。

効果を期待するならば、天然のはちみつがお勧め、非加熱や低温で加熱したものを選びます。天然物は温度が低いと固まる事があります、50〜60度の湯煎にかけて優しく溶かして下さい。専門店に出向くと色や香りの違い、産地や花の種類等を教えてくれます。中でもそばの蜂蜜は効能が高いと伺ったことがあります。薬膳では気を増し、毒を解し、体内を潤し、百薬を和す生薬と有ります。

ビタミンCたっぷりの国産レモンをはちみつで漬けた(はちみつレモン)の組み合わせは、滋養が高まる相乗効果が抜群。月並みですが、お湯で割ると今の季節にぴったりな甘酸っぱいホットドリンクになります。香りもよく温かい飲み物はストレス緩和にも繋がりますし、レモンの酸味には疲労回復効果があり、皮にはデトックス効果もあります。丁子(クローブ)を一粒加えるとさらに胃腸を温める効果もuP、風邪予防も含めて、夜のくつろぎタイムにぜひどうぞ。(蜂蜜は、1歳未満のお子さんには与えないように注意します)

2/7

キムチ・白菜・漬物・発酵食

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白菜が美味しい季節なので、キムチをたっぷり漬けています。昼間は温かい日も増えてきました、寒さは残るので失敗しにくく、2月は漬物や保存食作りにお勧めの季節です。

発酵食は腸内環境を整えるので、花粉症などアレルギー緩和の手助けにも最適。糠漬け、乳酸キャベツ、あさ漬けなど常に食卓に上げるようにすると健康維持に役立ちますね。中でもキムチは生姜、ニンニク、ニラ、りんご、玉ねぎなどの香味野菜をたっぷり混ぜた(薬念・ヤンニョム)と一緒に発酵させるので、それぞれの栄養と体が温まる作用が加わって免疫力を高める手伝いをします。何かとストレスも多く感じる春先には、アミノ酸の一種のギャバをたっぷり生み出す漬物を食べて心身共に養生して下ださい。お夕飯時にいただくと不眠にも良い効果をもたらすようです。

キムチの詳しい作り方はまいにち食薬養生帖の314ページや、「体がよろこぶお漬け物」の著書本でもご紹介させていただいておりますが、本場韓国のキムチ作りの達人達は香りの良い梅シロップをほんの少し加えるのが常、果物の甘みと香りでグンと旨味が増します。私はこの時期、梅シロップの代わりに旬の金柑で作ったシロップを加えて美味しさを底上げしています。

2/4

立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)

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豆まきをした翌朝の立春は、旧暦のお正月にあたる春の始まりとされる日。暦の上では、この日から春になります。雪やみぞれが降ったりと一年でもっとも寒い頃ですが、庭の梅の蕾はふっくらし、早咲きの梅は既に満開です。寒さ厳しい中にも日射しものびて来ています。

立春搾りを頂きました。この日本酒は、節分の夜からもろみを一晩中搾り続ける生原酒のことで、言葉の響きも美しくて素敵です。搾り上がりが2月4日と決まっているので、微妙な調整、完璧な管理が必要だそうです。また、搾り上がったらすぐに瓶詰め出荷をしなければならならず、蔵人さん始め、酒屋さんは夜中から徹夜での作業です。思いを馳せながら、古来は1年の始まりとも考えられた立春に、除災招福(じょさいしょうふく)を祈ります。適量の日本酒は、いただくと心が清々とします。アミノ酸が含まれているので肌を美しくし、血行の巡りも改善。胃を労るようにお水と一緒に楽しむ。この水を和らぎ水(やわらぎみず)と呼びます。

2/1

菜の花・菜花・春野菜・貧血予防

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店先でチラホラ菜の花を見かけるようになりました。春の訪れを感じさせじる菜の花は、ほんのり苦みがある花野菜です。

抗酸化作用を持ち、ビタミンC、カロテン、葉酸、カルシウムが多く、鉄分も豊富なので、免疫力を上げる手伝いをします。高血圧、貧血、産後の肥立ちが悪い方にも良さそうです。今日から2月に入りますが、薬膳での菜の花は炎症や腫れものを治し、春先に起こりがちな血のトラブルに効能があるとされています。生理不順や血の滞りが気になる方にはお勧めかも知れません。

購入するときは、花が咲き過ぎていない、緑色が濃いものを選び、茎の部分を1cmほど切ってたっぷりの水に短時間、放してあげましょう。背伸びをするようにイキイキしてきますよ。水分をたっぷり吸収すると、火を通した時も熱伝導が良くなりシャキッと美味しく仕上がります。風味を楽しめるおひたしや辛子和えはおすすめ。さらにオリーブオイルやごま油等と合わせると、カロテンの吸収が良くなります。食べやすく切った菜の花をフライパンに入れ、塩昆布とオイルをふって蒸し煮にすれば、手軽な上に栄養価も逃しません。