井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2018年 10月の記事

10/31

南瓜(かぼちゃ)・南瓜の種・パンプキンシード・ハロウィン・ハローウィン

DSC06522

歩く先々に鮮やかなオレンジ色が眼に飛び込んできますね、元々は秋の収穫を祝う行事でしたがアメリカでは民間行事となっており、いろいろな趣向があって楽しそうです。
写真の可愛らしいカボチャはカービングの先生作。スルスルと野菜や果物をアッと言う間に楽しく美しく仕上げます。
かぼちゃは体を温める野菜、豊富に含まれるカロチンは粘膜や皮膚、視力回復に役立ち、ビタミンCは免疫力を高めるので風邪などを予防します。カボチャの栄養素は油で炒めると体への吸収が良くなります。柔らかく煮たり蒸したものは子供の離乳食や年配の方の滋養食にピッタリですね。かぼちゃの種干しは漢方やドイツでは薬用として有名です、手作りするなら種を洗って2、3日干すかレンジにかけて乾燥させます。その後、フライパンで乾煎りしたり油で揚げ焼きなどにして塩少々をふる、泌尿トラブルに効果的だそう。

10/30

赤味噌・あかみそ・糖尿病

DSC08591 (1)

味噌の中でも特に赤味噌に多い「メラノイジン」は、糖分の吸収を抑えるので、食事後の急激な血糖値が上がりにくい。お味噌汁はもとより、酢味噌などにすると更に効果が上がりますね、糖尿病の方にもお勧めです。味噌の気になる塩分ですが、含まれる大豆ペプチドには血圧を下げて緩和する効果の方が大きいそう。じゃが芋、里芋、ほうれん草、春菊、大豆、納豆、ひじき、エリンギ、アボカトなどはカリウムを多く含み、体内の塩分を排出します。気になる方は、具材にされるとよいですね。赤味噌は約2年以上と熟成期間が長く、独特の香りと深い旨みが体にじんわり染み入ります。今の季節はゼラチン質が多いツルツルのナメコと合わせるのが私は最高だと思います。
愛知県の碧南は赤味噌作りで有名です、蔵巡りを楽しみました。写真は昔ながらの美味しい赤味噌を作る(南蔵)さん、いい乳酸菌の香りで充満しています。

10/28

 春菊・口臭予防・自律神経

春菊の硬い部分を落とし、熱湯で茎の方から塩茹でしてさっと冷水にとりザルに上げる。醤油適宜をふって、ぎゅっと絞って4cm幅に切る。半すりにしたクルミやごま、蜂蜜、醤油少々を混ぜたものと茹でた春菊を和えます。以蔵保蔵と言って脳の形に似ているクルミは脳を活性化させる効能があり、良質な脂質は便秘解消にも有効です。春菊は胃腸の調子を整えて気の巡りをよくし、ビタミン、鉄分、カリウム、カロテンなどが豊富。不眠、よく夢を見る(多夢)、むくみ、貧血などの気になる症状がある方はたっぷりいただいて下さい。ペリルアルデヒドなどの独特の香り成分はイライラを静める効果も期待できます。

10/27

玄米(げんまい)・ギャバ・食物繊維

DSC_6377

玄米はしっかり洗うことから始めます。なんとなく美味しく炊けないという方は、まず研ぎ方が足りない。両手でしっかりこすり合わせて洗うのが基本です、独特の匂いが和らぎ、もっちりと炊けます。そして次に大事なのが浸水時間で、8時間〜12時間くらい水にひたすのが理想。味や食感だけでなく精神を安定させるアミノさんの一種のギャバが増え、生命活動が活性化します。あとは表示通りの水加減に粗塩少々を加えて炊く、私は昆布も一切れ加えます。さらにモチモチ感が欲しければ、もちきびなどの雑穀類を加えればよく、酵素を少し加えても柔らかくなります。玄米の美味しさを生かすのは、素朴なおかずで十分です、梅干しや沢庵、納豆、お味噌汁、野菜の煮たものなどでも。大事なのは添加物の入っていない食品を選んだり、作ったりすること。素材そのもの、本来の味を感じられます。食べ慣れると、自然に舌や体がよいものを選び、それを喜ぶ脳や体になってきます。
写真は時間が無い時の私のお弁当です(笑)!

10/26

羊・ラム・マトン・冷え性・ダイエット

寒い地方では羊肉をよく食べますね(特に北海道など)体を温める作用があるからです、疲れやすい人にもお勧め。アミノ酸の一種で身体の脂肪を燃焼させるLカルニチンはダイエットに最適ですし、含まれるビタミン、ミネラルは肌を潤し老化防止に役立ちます。亜鉛や鉄分も豊富、貧血や免疫力を高める効果が期待できますよ、ビタミンCやカロチンたっぷりの野菜と一緒にいただくと体への吸収率を高めます。フライパンにもやし、せり、ピーマン、きゃべつなど食べやすく刻んだ野菜を置き、タレに漬け込んだ薄切り肉を置いてふたをして中火で蒸し焼きにします。野菜でお肉が蒸されて柔らかくとてもヘルシーにいただけます。子羊肉のラムは、高タンパクで低カロリー、臭みも少なく柔らかいのでお子さんやご年配の方にもお勧めです。

10/25

柿・かき

柿は富有柿、富士、次郎などその他数種類あり、それぞれ形や味に特徴があって楽しめますね。生産地では干し柿用の柿も沢山出回っていますが、柿の袋の中に縄も一緒に入って販売されていて、気が利いています。柿に含まれる渋みのタンニンは血圧を下げる効果があり、ビタミンC、カロテンもたっぷり。アルコールを分解する作用もあります。柿のお気に入りの食べ方にレモン果汁をたっぷり絞って冷蔵庫に一晩おき、生ハムといただく気軽な一皿があります。スプーンですくえるくらいに完熟したら、タンパク質のヨーグルトと合わせると、肌荒れ改善に役立ちます。それからよく冷えた柿といくらをさっくり和えると柿の甘さといくらの塩気が絶妙、出会いものは一瞬です。ジンに柿を沈ませて冷凍庫に一晩、とろりとして美味ですが呑み過ぎないようにご注意下さいね(笑)

10/24

スーパーフード・ビーツ・血管力・くま・シミ

ビーツはスーパーフード野菜。名を聞くとロシア料理のボルシチ(シチュー)が真っ先に頭に浮かびますが、酸味が合うので酢漬けなどにも。古くから食され、ローマ時代には発熱や便秘に効く野菜とされていました。葉の部分にも高い栄養価が含まれていますよ、血液の流れを良くし、血管自体をしなやかに拡張させるので脳卒中や心筋梗塞に有効。抗酸化作用も豊富で、クマやシミをなくす効果もあるそうです。りんごやレモンと合わせるとさらに美肌効果が上がります。じゃが芋とビーツを柔らかく茹で、生クリームか牛乳、粗塩、胡椒少々を加えて水分をとばす。ほんのり甘く、舌触りのよいピュレにした濃厚ソースは、ポークやチキンソテーの付け合わせ、茹で野菜のディップとしてもにピッタリ。眼を見張る鮮やかな色合い、お米を炊く時や茹でる時、それからパスタに加えてみるとサプライズに!
その昔、フランスでは砂糖不足に対処すべく、皇帝がシュガービートを栽培する者達に土地を与えたそう。ビーツには天然のオリゴ糖が多く含まれています。

10/23

蕪(かぶ)・すずな・お味噌汁

蕪は七草で言う「すずな」です。江戸時代には葉の方を主流に食べられていた野菜で、実際に葉は栄養価も高い。ビタミンCやカロテンの損出を防ぐために、3分水に浸しザクザク切ってザルに上げて水気がついたままフライパンに入れ、塩とごま油を適宜回しかけて強火の蒸し焼きにしたお浸しは色も鮮やかで、栄養価も逃げにくい、旬の柚子が酢橘をかけていただくと、効果が高まって酵素も一緒に頂けます、柑橘の香りでよい「気」も回りますね。
呼吸でもよい気を巡らせましょう、人は1分間に17回ほど呼吸をしますが、朝の起きぬけに悪い「気」をゆっくり吐きだす習慣をつける。深い深呼吸を5回ほどすると脳が活性化し、ポジティブな思考になります。細胞の隅々までに酸素がいきわたるので肌つやもよくなり、舌もえんびんになります。朝いただくと自律神経がオンになり目覚めもスムースになる一杯の汁物は格段に美味しく感じますよ、消化不良にもよい蕪、甘みが立って柔らかく煮えた熱々のお味噌汁は美味しそうですね。

10/22

牛蒡・ごぼう・牛蒡子・便秘改善

中医学では牛蒡(ごぼう)は生薬で、種は(牛蒡子)ごぼうしと呼ばれ、主にのどの治療薬です、平安時代に中国から薬草として渡来しました。ごぼうはほとんど不溶性食物繊維なので、腸内環境を良くして便通をしっかり促します、中性脂肪を抑える働きがあり生活習慣病や糖尿病予防にも良いようです。柔らかく香り良い旬のごぼうで作るごぼうのサラダは水々しくて気持ちまでスっとします((皮に香りや栄養分もあるので、包丁の背で軽くそぐかタワシでこする程度にしましょう)。香りを生かしたサラダや揚げ物、醤油麹、赤唐辛子のキンピラもとてもお勧めですが、厚手の鍋に梅干し、昆布、丸太のごぼうを入れじっくり炊いた柔らかな(ごぼうの梅煮)はお互いを引き立てあって絶妙です。

10/21

蜂蜜(はちみつ)・ハニー・咳止め  免疫力

薬膳で蜂蜜は呼器器を潤し、咳を止めて痰をとる効能や、乾燥タイプの便通をよくし、腹痛、滋養強壮に良いものとされています。苦い生薬と一緒に、丸剤(薬を一緒に練ってまとめる役目)にも用いられます。ヨーロッパでは約1万年前から栄養源とされており、免疫力を高める、殺菌効果、お腹の調子を整えるなどの薬としても用いられてきました。蜂蜜は良質なビタミン、ミネラル、カルシュウム、ポリフェノール、酵素、オリゴ糖、鉄分が含まれているバランスのよい栄養食。できれば、加熱処理のされていない天然の蜂蜜を選んで下さい。咳が止まらない時の自然食ケアとして、小さく切った大根と混ぜた大根蜂蜜、蓮根をすりおろして、絞り汁と混ぜた蓮根はちみつ、刻んだみかん(無農薬皮つき)と合わせるなどは、喉によく効く民間療法です。その他、甘味料として特に体調を崩しやすいこの季節にはおすすめの調味料でもあります。