井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2017年 9月の記事

9/20

すだち・レモン・レモン塩

日本は柑橘の種類がとても多い。今の季節には、塩焼き秋刀魚や松茸土瓶蒸しに「すだち」は欠かせませんね。果汁をひとしぼりするだけで、美味しさをこの上なく引き立ちます。庭の柑橘類の木は私にとって宝物、完熟もぎたての果実はフレッシュな酸味で心地よく、香りが広がると脳がパッと活性化するような感覚を覚えます。気持ちも清々しくなるので、出かける前にもいでカバンの中に忍ばせることもしばしば。柑橘類の香りは気の巡りを良くし、胃の不快感を取り除く薬味でもあります。香りが豊かで甘味さえ感じられる国産レモンが出回る季節も、もうすぐそこ。とろりとしたレモン塩エッセンスは使いやすく、ビタミンCも多い、今年もたくさん仕込ます。

9/17

玉葱(たまねぎ)・生活習慣病予防

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玉葱の旬は春と秋の2回。体を温める作用があり、玉葱とにんにくに含まれる辛味成分の硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助けるので、豚肉などと合わせるポークシチューや生姜焼は理想的なおかず。酢のクエン酸と合わせると、血液をサラサラにする効果がさらに高まる(たまねぎピクルスなど)。胃の働きを助け、胃もたれの改善にも役立ち、血中の資質を減らし、体内の余分なナトリウムを排出する効果もあるので高血圧や動脈効果予防も期待できるなどいいことずくめ。オニオンスライスなど生で食べる時に水にさっと放していただく事がありますが、水に放すのは3分以内にして硫化アリルの流出を防ぎましょう。フライパンで乾煎りした鰹節をたっぷりかけると香りがたって美味。新玉ねぎは1cm幅くらいに切って、味噌に酢を混ぜたものをつけていただくと消化機能を高める。火を入れると甘みが増すたまねぎ、チーズをたっぷりのせたオニオングラタンスープなどもお勧めです。

9/11

ヨーグルト・乳酸菌

腸内のバランスを整えるヨーグルトは乳酸菌発酵食の代表格ですね。その歴史はとても古くて驚くのですが、約7千年前から食されていたそう。免疫力を高め、腸の前後運動を促進させるので便通もよくします。牛乳に含まれるカルシュウムやたんぱく質は発酵力によって体への吸収が良くなるのです。近年、胃酸で死滅しにくい菌を発見し、健康効果の高いヨーグルトが販売されています。トクホのマークは、しっかりお腹の調子が整う事が認められたものなので、購入するときの目安に。ヨーグルトにドライフルーツを2晩漬けるとフルーツがふっくら元に戻るのですが、消化もグンとよくなるので体調不良時にもおすすめです。

9/9

月餅(げっぺい)・ユエピン・ムーンケーキ

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月餅は中華圏の秋の中秋節(ちゅうしゅうせつ)の伝統行事にいただくお菓子。まん丸の月を家庭円満や完璧ととらえ、満月を見立てています。アヒルの卵の塩漬けが入っている塩見味のものありますよ。東京で買える月餅では、この塩玉子入りを作っている恵比寿ウエスティンのものが私は好きです。控えめな甘みの中に、塩玉子や薬膳でもある蓮の実、木の実、ごまなど滋養のあるものが詰まっています。刺繍がほどこしてある美しい箱に入っているものも出回っていますよ、1年に1度の愉しみ。そうそう月餅は、包丁できれいにケーキカットして食べるとその切り口が美味しさを倍にします、お試し下さい。

9/7

小豆(あずき)・豆大福(まめだいふく)

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あんまり甘いものが得意じゃない私でも、小豆たっぷりの豆大福などをいただくとホッとして気持ちが穏やかになります。甘みや舌触りもさることながら、身体にたまった余分な湿(水滞・すいたい)を取る小豆を心地よく感じるのかもしれません。日本は湿気が多いので、体内に水分が溜まりやすい。昔から日本で食されている小豆は、湿をとり解毒作用があると言われています。利尿作用も高いのでむくみ解消に有効、理にかなっていますね。最近では美味しい蒸し小豆などの缶詰めも販売されているので、そのままつまんでおやつにしてもよいですし、オムレツなどに加えるのもオススメです。