井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2020年 11月の記事

11/2

林檎・りんご酢・フルーツビネガー・発酵食

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りんご酢には、りんごを発酵させたものと、酢にりんごを漬けた2種があります。今日は酢につける簡単な作り方です。りんご1個(紅玉だとキレイ)はよく洗って水気をふき、皮付きのまま乱切りにし、清潔なビンに入れる。りんごがしっかり浸かる程度の酢を注ぎます(ラップをかぶせてりんごが酢から出ないように内ぶたをします)。2、3週間冷暗所に置いたら楽しめます。香りがほんのりお料理やドリンクに移ってとても爽やかな酢、好みでりんごの半量くらいの氷砂糖(きび砂糖)を加えて寝かせると、甘酸っぱくて使いやすくなります。2、3日は容器ごと振って全体を馴染ませて下さい。早く風味を出したい時は小さめに切って、砂糖と酢をからめてボウルに入れ軽くラップをし、レンジに3、40秒ほどかけます。低温の発酵メーカーに、少しかけてもいいでしょう。
どの方法にしても、1ヶ月くらいしたらりんごを取り出して冷蔵庫で保存すると長期保存できます。
気の巡りを良くし、胃腸を整え、疲労回復に最適です。

11/1

ツガニ・モクズガニ・カニ・蟹・   秋の味覚

高津川・ツガ二・モクズガニ・蟹・川ガニ・秋の味覚

島根県高津川で撮れるツガ二。高津川は日本一の清流だそうで、もちろん鮎も名産です。ご縁あってお仕事をしている島根県の高津川で初めて見たツガ二は、川ガニなのに大きくその力強さに驚きました。鍋に入れる際に脱走し、キッチン中を探し回るなどのハプニングも経験しています。
ツガ二はハサミに特徴的な黒い毛がフサフサ生えています(これは雄が多いそう)。調理法は茹でる、お椀にする、炊き込みご飯にする、煮物に入れるなど食べ方は様々。私は少し大きめのツガ二の採りたてを、布で包んで蒸したものが濃厚なミソや子が堪能出来るので一番美味しいなぁと思います。
大分県では殻ごと砕いて汁にするそうですし、高知県の四万十川に生息するツガ二も有名です。旬になると鮎と共に脳裏をよぎり、取り寄せて楽しんでいます。