井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2019年 9月の記事

9/5

ごま油・セサミオイル

ごま油のふくよかで香ばしい香りと風味が好きです。自宅でも現場でも、登場率が最も高いごま油、種類も豊富に揃えています。主成分は不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸。生活習慣病の血中コレストロールや中性脂肪を軽減させる作用があります。お豆腐にかけるだけでもぐっと風味がたちますが、揚げ物の油に少し加えると食をそそる香ばしさが加わるだけでなく、酸化しにくくなるなどのメリットがあります。納豆に入れると美味しいのは勿論、ビタミンK2の吸収率が高まります。餃子や焼き物、煮物の仕上げに少し使うとツヤや風味が仕上がります。サラリとした白いごま油は生搾りなので、繊細な料理に使いやすく、素材の味を邪魔しないのでおかし作りにも使用されることも。エイジングケアにも効能が期待できる黒ごま油は、焙煎しているので香りが強く香ばしい。低音で焙煎しているものは薄茶、高温で焙煎しているものは濃い茶色をしています。

9/2

鮑・アワビ

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国産のアワビは主に4種有ります。クロアワビ・エゾアワビ・アカアワビ(メガイアワビ)・マダカアワビ、穴が多く小さめのもはトコブシです(エゾアワビは北で獲れ、旬は冬)。今が旬の大きく柔いマダカアワビは、遠浅だが岩場が入り組んでいる浜の千葉県産のものが多い。やわかで、甘みがあるので蒸したり焼いたりしても美味、地元の子供達はバター焼きで食べるそう贅沢ですね。アワビは滋養強壮や老化防止によく、皇帝の食べ物としても珍重されてきました。茹でて干された干しアワビは値が張りますが、旨味や食感が値段に比例します。
アワビの外し方ですが、塩をこすりつけて流水で流しながらタワシでこすり洗いする。アワビの口に塩を多めにのせて3分ほど立てかけておくと外しやすくなります。殻の低い方から貝殻に沿って、貝柱を離すようにスプーンやナイフを入れて外します。肝を傷つけないようにし、ヒダと固い口を除き、汚れやぬめりがあれば中身もタワシでこすります。耐熱容器にたっぷりの酒と大根の切れ端を入れて蒸し器にかけるとやわらか、厚めに切って山葵をつけていただきます。

9/1

発酵食・納豆(なっとう)・美肌・納豆スパゲティー 

今日は気の巡りを良くし、気分がすっきりする日本のハーブ(紫蘇)とエネルギー代謝を良くする納豆を使った簡単スパゲティーなどいかがでしょう。茹で上げパスタを和えるだけなので簡単ですよ。1人分レシピです(納豆1パックに付属のタレと辛子、卵黄1、醤油と酢各大さじ1、ごま油小さじ半、茹で汁大さじ2をよく混ぜる。80gの茹でたてのパスタをササッとからめ器に盛り、細切りにした紫蘇をたっぷり散らす、好みで海苔、わさびを添えていただきます。納豆にはビタミンB群が豊富、大豆が発酵する過程で増える成分で、皮膚をキレイにする美肌効果があります。神経の働きを整え、骨を強くする手伝いをし、血圧を下げるなどの効能も。休日には簡単に作れて体をリセットできるメニューがなんといってもお勧めです。