井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2019年 4月の記事

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菌のちから・酵母菌(こうぼきん) ・発酵食  

味噌の発酵に欠かせない酵母菌。タンパク質やビタミンB群を含む酵母菌は、糖質の代謝を良くして疲労の回復を助け、免疫力を上げる効果があります。花粉症やホコリが多く舞う季節は、特に味噌料理を多く作ります。春は酸味を摂取すると体が楽になるので、酢味噌などはおすすめの調理法です。新生活が始まり緊張感も多い方々は体を温める生姜やネギ、消化のよい豆腐や卵、胃腸を整える柔らかい春キャベツなどを入れたお味噌汁を日々食べましょう。体調をこわした時は、元気をつけようとして無理に食事をとるよりも、軽く済ませて睡眠をとり、胃腸を休める事も大切です

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生姜(しょうが)・干し生姜・ジンジャーピラフ

NHK(きょうの料理)でもご紹介したことがあるレシピですが、ふわ〜っと生姜が香りたつ身体温めピラフをご紹介、生姜はアレルギーにも効果があります・(お米2合は研いで水に20分浸してザルに上げる。鶏もも肉1枚に塩か塩麹を全体に揉み込んでおく。生姜大さじ3を皮付きでおろす。炊飯器に研いだ米を入れチキンスープの素、醤油、酒各大さじ1、生姜と水をメモリまで注ぎ一混ぜする、塩をした鶏とバター大さじ1をのせて普通に炊く。シャモジで鶏肉をほぐすようにしてごはんと混ぜ、茶碗に盛る、あれば三つ葉やゆずなど添えても。バターを隠し味に加えるのがポイントです、あればうす切り餅を2枚くらい加えるとおこわ風になりますよ。身体を芯から温めたい場合は、生姜を皮付きのまま薄くスライスしてカラカラになるまで乾燥させた干し生姜を作って料理やお茶に使用してみてください。生の生姜は発汗作用があり、干姜は芯から身体を温めます。

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海藻(かいそう)・美髪

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腎の働きを良くする海藻類は、女性特有のトラブルにも良いものです。中医学では(髪は血の余りである)とされており、髪がきれいな人は十分に血液がまわっている証拠。食から髪にツヤを与えるには海藻類、果物、野菜などのヨードやビタミン類が豊富なものを積極的にとり、卵や牛乳、豆類、魚、肉などの良質なタンパク質で毛髪の成長をうながすことが大事。海苔とひじきの佃煮など作りおくとご飯のお供に最適ですよ、戻したひじきと海苔(古くなってしまったものでもok)、出汁、醤油、みりんで煮詰めるだけです。後は頭皮をマッサージしたり、ブラッシングして巡りがよくなるようにし、足の内くるぶしのくぼみにある(大けい)をマッサージすると、効能が上がり、疲れもとれます。
写真は小樽で食べた「細め昆布」、3月までしか漁ができないそう。うすくなめらかで美しい、お刺身やしゃぶしゃぶでいただきます