井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2024年 12月の記事

12/29

伊達巻・お正月・御節

井澤由美子・料理家・郷土料理・日本料理・伝統食・卵焼き・卵料理・巻き簀・簾・御節・御正月・伊達巻き・お正月料理・osechi・

今年も残すところあとわずかですね、お正月の準備は整いましたか?

黒豆、田作り、かずの子の三種の肴の仕込みが終わったら、私はしっとりとした旨みのある伊達巻を作ります。華やかさから「伊達」と冠された卵焼き、学問や習い事の成祝、家庭円満を願う縁起物。作り方は思ったより簡単ですよ、上品な甘さの自家製伊達巻の作り方をご紹介します。

ボウルに魚の白身150g、はんぺん1枚、卵5個、きび砂糖大さじ4、薄口醤油小さじ1、みりん大さじ2、塩ふたつまみをハンドミサーで撹拌します。20✖️20cmの型にオーブンペーパーをしき、生地を流し200度のオーブンで18〜20分焼きます。(薄く油をなじませたフライパンで弱火で両面焼いても)。熱い内に鬼巻きすに焼き色が付いた面をおき、卵焼きの内側に3㎝くらいの間隔で横に浅く切り目を手早く入れます。手前からしっかりとまき、ゴムで止め2時間以上冷ましてから横にし1、5㎝幅くらいに切って盛り付ける。

簡単な玉子カステラの作り方は卵2個、はんぺん大1枚、きび砂糖、酒各大さじ1、みりん大さじ2をボールに入れてハンドミサキーで滑らかになるまで混ぜる(袋に入れて上からよくもむだけでも)。耐熱容器のバットなどにオーブンペーパーをしき、生地を流して200度に予熱したオーブンで表面に焼き色がつくまで約15分焼く。粗熱がとれたら端を切り食べやすく切って器に盛る。簡単なのにきちんと作れる「おせち料理」から抜粋。

皆さまどうぞ良い年をお迎え下さい。

12/23

黒胡麻豆乳豆腐・国際中医薬膳師・食養生・薬膳

黒胡麻・胡麻・黒胡麻豆腐・井澤由美子・精進料理・美容健康・薬膳・中医学・国際中医薬膳師・国際中医師・体を潤す・健康・滋養・キレイになる・抗酸化作用・薬膳料理教室・中医学・簡単レシピ・黒胡麻豆乳豆腐・東京料理教室・

めっきり寒くなりましたね。肌乾燥も気になり、身体全体が潤い不足です。こんな時は腸内も乾燥するので、良質な油脂をしっかり取り入れたいもの。カサカサパサパサの行く末は、表面の肌でも体内の腸でも痛みを伴うことがあります。

そんな時は、ホルモンバランスも整える黒胡麻豆乳豆腐がお勧め。簡単なので作り方をご紹介します(5、6個分なら半量でお作り下さい)*ボウルに葛60gと出汁500cc、豆乳100cc、塩3摘み、甜菜糖小さじ1、醤油少々を入てれよく混ぜ、葛出汁を作る。別のボウルに黒胡麻ペースト70〜90gを入れ、葛出汁を少しずつ加え混ぜ、漉し器を通して鍋に入れる。木べらで混ぜながら中火にかけ、煮たって来たら弱火にし、20分ほどしっかりと練り混ぜる。水に濡らした型やグラスに注ぎ、冷蔵庫で1時間以上冷やす。わさびとおろし生姜を添えます、意外に辛子もよく合いますのでお試し下さい。

皮膚の粘膜を潤し、セサミン、アントシアニン、ビタミンE、鉄分が豊富な黒胡麻は、薬膳では老化防止に良いとされている食材。皮膚粘膜を強化し、ホルモンバランスを整えて体を温める葛、そして美肌作りに有効なサポニンや睡眠の質を上げるセロトニンを含む豆乳を合わせた「黒胡麻豆乳豆腐」は、おご年配の方や小さなお子さんにも滋養があって食べやすい。お正月のおもてなしにもお勧めです。

今日は今年最後の東京食薬Laboの料理教室でした。10月に受けた国際中医薬膳師試験に、生徒皆さん全員が合格されました。知らせが届いたのはつい先日のこと、黒胡麻豆乳豆腐を初めとしたお料理と泡で乾杯!

皆さん本当によく頑張りました、今年一番嬉しかった事でした。沢山の幸せな気持ちを頂いて、感謝の気持ちでいっぱいです。