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山楂・山楂と柚子のコンフィチュール・食薬
山楂(さんざし)は、バラ科の果実、中国から伝来した生薬。ビタミンC、クエン酸、ポリフェノールを多く含み(中国のものは特に)酸味が強い。日本で山楂と聞くと甘く固められたお菓子を想像する方が多いと思いますが、酸味が強いので砂糖を使って緩和しています。山楂自体は酸味がとても強いもので、薬膳ではダイエットに向く果実と言われています。
効能は「食積」など消化不良や体に溜まった余分な油脂(特にお肉を食べる時)を軽減。血の巡りを良くし、冷えや生理痛を覚える方にも(酸性成分が多いので、胃酸が多い方には禁忌)。
沢山の国で効果が知られており、台湾では仙楂「シャンジャ」と呼ばれ、食べすぎた時のドリンクなどが日常的に親しまれています。台湾のお母さん達も薬効をよく知っているので、家族に不調があるとお茶や料理に取り入れて素早く回復させる手立てとしています。粉末にして砂糖と混ぜたお菓子などの駄菓子も多く出回っており、カフェなどでもよく見かけます。
中国では、日本の屋台で見かけるりんご飴の様に、串刺しにされた山楂飴(タンフール)を見かけます。ちょうど今、日本では旬を迎えています。中国のものと違って、酸味は穏やか、青リンゴのようです。今日は薬膳教室でしたので、皆さんと山楂のヘタや芯をストローで刺して真ん中を抜き、柚子の皮を剥いたものと枸杞子、氷砂糖で山楂茶を作りましたよ効能は建碑化温。少し余ったので、さらに氷砂糖と柚子を加え加え煮詰めてコンフィチュールに。