井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2022年 12月の記事

12/26

starbucks my wellness・知って楽しい!おせちで食養生

井澤由美子・御節お正月・おせち料理・和食・伝統食・行事食・食養生・スターバックスコーヒジャバン・美味しい・・マイウェルネス・my wellness

昨日から掲載されているスターバックスコーヒージャバンmy wellnessのホームページで「知って楽しい!お手軽おせちで食養生」にて、食養生とおせちについての関係をお話しさせて頂いています。

年末年始の行事料理の一つである「おせち」。そもそもおせちは何故食べられるようになったのかご存知ですか?それぞれにきちんと意味があって昔から食されています。ひとつひとつに込められた思いや、願いを知るとおせちをもっと楽しめるはず。食材の持つ意味や効能もご紹介しつつ、簡単に作れるレシピも掲載しています。おせちは気軽に作って、好きなものをお皿に盛りあわせるだけでも充分、自分なりに楽しくいただくことが一番です。

私の例年は、年末進行でクリスマスもなく、お正月も何かとせわしく、やっと休養できるのが三が日が過ぎてから。ですが、毎年楽しみにしている「一人小正月」と呼ぶ行事があります。気に入りのお弁当箱に、おせちの残りや好きなものを詰め、一人酒を朝から楽しみながら大好きなオードリーヘップバーンの映画や、読みたかった本を片っ端から読みあさる(笑)。この時の為に年末を頑張っているようなものです。お正月は人それぞれ、皆さんもご自分の楽しみ方で、おせちを取り入れてみて下さいね。

my wellnessでは「きもちをたかめる、おいしくたべる、カラダをつかう」健やかな自分を作るこの3つのことを、常に意識し、自分の満ちた状態=wellnessを大切にしましょうと提案しています。自分の健康意識を高めることはとても大切、来年は更に意識して健やかな心身を担いたいと思います。

 

12/19

anan・巡りを良くして免疫力を上げる「温活」

anan・温活・免疫力・井澤由美子・マガジンハウス・ダイエット・美容・冷え改善・巡り・温活・まいにち食薬養生帖

今号のマガジンハウスananの表紙は映画「ラーゲリより愛を込めて」出演の5人の俳優陣の皆様で圧巻です。表紙の文字は朱色で巡りを良くして冬の体を強くする「免疫力を上げる、温活」となっています。今回は(朝粥&夕鍋あっためレシピ)を5品ずつ御紹介させていただきました。消化が良く、胃腸に優しいお粥は寝起きの冷えた体にピッタリ、そして夕食には栄養を丸ごと吸収出来るサプリメントのような鍋料理を。旬の食材の効能と汁気たっぷりの汁ものは体内を潤し、リセットします。朝と夜、それぞれのバイオリズムに合わせたメニューで、効果的な温活を目指します。

内側から温める食材や食べ方を考慮すると、冷えなどからくる不調が改善します。体内で熱を作るのは食べもの。胃腸で消化されて全身に栄養が行きわたり、代謝されて熱が生み出され、血液によって全身に運ばれる。そうして体温は37度前後に保たれるのですが、血流をコントロールして体温調節に関わる自律神経が大事なのだそうです。ストレスも日頃から軽減させたいですね。

血の巡りを良くして体を温める食材リストも掲載しています。胃の中から体を温め、代謝が活発になると肌や爪、髪の毛が艶やかになります。カラダを温めれば、キレイと健康が加速します。

12/18

参鶏湯・薬膳・薬食同源・補薬補気・美容食

薬膳料理・健康レシピ・井澤由美子・参鶏湯・生薬・漢方・疲労回復・美肌レシピ・コラーゲン・栄養食

薬膳料理教室や調理実習でよく聞かれる質問に、普段何を一番口にしていますか?とあります。お答えするまで気が付かなかったのですが、考えると骨つき鶏肉鍋料理を食している事に気がつきました。脳も体もとても疲れた時に、作るのも参鶏湯風です(うちにあるもので適当に作るので風です)。

鶏もも肉の骨つきだけ買ってきて、ネギやにんにく、生姜、棗、枸杞を入れる。その他には、体調に合わせてクローブ、当帰、黄耆、高齢人参、玉ねぎ、白木耳などを選んで放り込みコトコトと煮るだけです。味付けは塩のみ、鶏肉全体に塩を刷り込んで30分から一晩置いて、ざっと洗ったもの。あとは、一握りのもち米も入れています。松の実を入れるとよりクリーミーさが足されて美味しくなりますね。昔は生薬を沢山入れていましたが、最近では国産の生の高齢人参が手に入るようになったので、あまり乾燥生薬を加えなくなりました。ひねた香りがなくてその方が美味しく感じるからです。圧力鍋も便利ですが、厚手の大きめな鍋でコトコトコトコ煮た方が優しく感じて私は好きです。食べ進んでいくと、補気(ほき・気力を補う)されるのが判ります。鶏肉は気力を持ち上げ体内を潤し、体力を回復させます。コラーゲンも豊富、疲労感や冷えを感じた時は特に参鶏湯がお勧めです。

12/15

マガジンハウス「女性ホルモンを整えるレシピ」

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今号のマガジンハウスhanakoさんでは「女性ホルモンに効く食材を知ろう」のお題から(女性ホルモンを整えるレシピ)をご紹介させて頂きました。この季節に出回る旬の食材と体が潤う食べ合わせや生薬と調理法で、睡眠の質を上げ、巡りをよくするレシピになっています。しっかり体を温めたり、良質な睡眠がとれると肌も心もワントーン明るくなります。

ホルモンバランスを整えるには、食も大事ですが、軽い運動と睡眠の3つの柱をバランスよく巡回させることが基本です。今回は、食からのアプローチとして心身の巡りを巡回させる「気・血」を促す食材を使い、適した調理方法で体に優しく摂取できる簡単メニュー「卵とレモンのチキンスープ」「カラダ潤う白い薬鍋」「13品目の栄養素が採れる豆腐とお魚のバランスサラダ」「酒粕と黒糖のシナモンコーヒー」の4つをご紹介させて頂きました。その他にも血の巡りをよくする食材やスパイスも掲載しています。

中医薬膳学は予防医学です。hanako世代の方々には特に、血管を丈夫にし、血流を元気にし、体を温め、免疫力も高めながら、よりよい生理を迎える準備をして頂きたい。素敵な未来の為に、いつも体を冷やさぬよう心がけて下さいね。

 

12/12

助惣鱈・白子椀・鍋・北海道

助惣鱈・タラ・白子・温活・鍋・北海道・鹿部町・井澤由美子・料理教室・発酵食

早朝の凍てつく港に行ってみたら、助惣鱈が船一杯に積まれて沖から帰って来ました。北海道鹿部町道の駅の浜のかあさん方がそれを持ち帰って、白子やタラコ入りの熱々のお椀を直ぐに作って下さいました。調味料はほんのすこし、シンプルですが一切の臭みもなく、鮮度を感じながらちょうど良い火入れのタイミングを逃さぬように一目散にいただきました。

浜前調理は贅沢の極みです。市場で売られているものも鮮度はもちろん良いのですが、浜前ならではの醍醐味をいつも感じずには入られません。

鱈には助惣鱈、真鱈などの種類がありますが、タラコや明太子は助惣鱈の子です。鱈は旨味がありヘルシー、ビタミン類やタンパク質が豊富、特にこの時期に楽しめる鍋にも最適ですね。鱈は世界中で食べられていて、干した鱈は韓国やポルトガル、イタリアなどでもスープやシチュー、お惣菜になって日々の食卓に並んでいます。日本では棒鱈が有名ですね、山形や京都などの郷土食として昔から親しまれています。

薬膳では、気血を潤すと言われている冬魚の鱈。癖もないのでどんな調理にも向いています、旬のうちにグラタンや煮物などたっぷりと楽しもうと思います。

12/2

白菜・シチュー・養生三宝

井澤由美子・シチュー・白菜・養生三宝・薬膳・畑仕事・冬野菜・ハクサイ

いきなり寒くなりましたね。こんな時は温かくヘルシーで、食べ応えのあるシチューはいかがでしょう。まず3、4枚分の白菜の芯と緑の葉の部分を切り分けざく切りにし、にんにく1かけ分はスライス、鶏もも肉1枚分を食べやすく切る。フライパンにオリーブオイルかごま油大さじ1を熱し、にんにくと鶏肉を炒める。色が変わったら白菜の芯だけを加えてしんなりするまで炒め、塩、胡椒する。豆乳2カップと白みそ(みそ)大さじ1〜2を入れて煮立て、残りの白菜を加え中弱火で4〜7分ほど煮込む。白菜の白い芯は炒めると、とろりとして甘みが増すのですが、この一手間でグンとコクがでて美味しくなります。最後に大さじ1の葛粉を少々の水で溶いて加え、とろみをつける。鶏肉の代わりに牡蠣を加えると精神を安定させる効果が高まり、更年期障害のイライラや落ち込みを改善する手助けをします。

白菜はビタミンCが多く胃腸を整え、豊富な繊維が便通を良くします。薬膳では、内臓に溜まった熱をとり、消化の働きを正すとされます。お酒の解毒効果があり、二日酔いやむくみにも。白菜は大根、豆腐と並ぶ「養生三宝」のひとつ、たっぷりいただいて下さい。