井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2022年 9月の記事

9/2

アンチエイジング・キレイを作る・抗酸化力

ブロッコリー・抗酸化力・アンチエイジング・エイジングケア・食養生

エイジングケア力を含むものには、高い抗酸化力があります。よく知られているのは、アサイー、ラズベリー、りんご、プラムなどの果物。その他に黒豆、レンズ豆、大豆などの豆類やナッツ類、ブロッコリーや紫玉ねぎ、ほうれん草、さつま芋などの野菜、飲みのもならお茶や赤ワイン、スパイスならクローブ、ウコン、シナモン等です。これらを意識して摂取すると体のサビを止める働きが期待できるようです。

内容を見ると、アントシアニン、イソフラボン、カテキン、スパイスなどが良さそうですね。これらは米国農務省と国立老化研究所より開発された抗酸化力による新しい指標のORAC値、米国では認知度があるそうです。

中医学薬膳や日本の栄養学から見ても、体の錆止めに効く食材として、黒豆や緑黄色野菜、ナッツ類、ポリフェノール類などは同じですし、体に良い影響があるものばかりです。日々の養生にもなりそうです、キレイや若々しい体を目指して取り入れてみても良いかも知れませんね。

9/1

葡萄・ぶどう・食養生

葡萄・ぶどう・ブドウ・眼精疲労・貧血・井澤由美子

スーパーに行くと桃やプラム、スイカも辛うじて有りますが、美味しそうな梨や葡萄を見かけるようになりました。残暑の中、秋の気配を感じます。

葡萄は、世界中でみると約80%の生産量がワイン原料。日本で栽培される葡萄は、約90%が食用です。ざっくり大きく分けると黒、赤、緑の3種で、形や大きさ、色など様々です。

近年、種無しで皮ごと食べられる葡萄の品種改良が年々進んでとても人気です。葡萄の皮には栄養があり、強い甘みは皮と実の間にあるので丸ごと口に出来るのは嬉しい限りですね。よく洗って冷やした葡萄のみずみずしさはパソコン作業の合間のおやつにもピッタリ、疲労を回復します。

薬膳では、赤い皮の葡萄に貧血改善の効果があると言われていますよ。ポリフェノールの一種、アントシアニンには活性酵素を除去し、体のサビ止めや、眼精疲労を改善するなど様々な効能が期待できます。