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雨季のお弁当・湿(水滞)
しとしと降る雨。私は嫌いではありませんが、湿気が多いのは何かと難点ですね。お弁当なども傷みやすくなるので、煮物や茹で野菜にはすりごま、おかか、のりなどを合わせて汁気をなくし、味つけは心持ち濃いめにし、抗菌作用のあるレモンや酢、生姜を多用しましょう。梅干しやわさび、からし、唐辛子、マスタード、カレー粉、豆板醤、こしょう、柚子こしょうなどを活用するのもいいですね。ごはんはしっかり冷まし、しそふりかけや塩昆布、梅干しなどを全体に散らせばさらに効果的です。前の日のお惣菜を詰める時は必ず再加熱して下さい。
写真のお弁当は、鮭南蛮酢漬け、菊花の酢物、濃いめに味付けした江戸風卵焼きがおかず。梅干しと昆布で炊き込んだ梅干しごはんを詰めたお弁当です。
身体にも湿(しつ)が溜まりやすい方は、重だるさ、むくみ、頭痛や食欲不振などの症状が現れる事も。薬膳ではそんな時、利尿作用がある小豆、スイカ、きゅうり、とうもろこしを食し、ハトムギ茶や緑茶を飲みます。また、水分代謝を高める辛味香辛料の生姜やねぎ、よい香りで気が巡るハーブや柑橘類、シナモンもお勧めです。余分な水分を体から排出するように心がけると、雨季を楽に過ごせる手助けになります。