井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

季節の食材を知って、毎日の食生活を豊かに。
食べて元気になれる、栄養豊富な旬の食材を日替わりでご紹介します。

2015年 11月の記事

11/25

鶏肉(とりにく)・アンチエイジング

お肉の中で一番消化がよく、脂肪分が少ない鶏肉。保湿成分であるコラーゲンが豊富で、粘膜の炎症を抑えるナイアシンが多く含まれています。ビタミンAは豚肉や牛肉より数倍多く含まれます。ささみや胸肉はコレストロールを気にしなくてもよいのでダイエットに最適。鶏皮はカロリーが高めですが、肌に良いので、カリッと焼いたり煮込んだりして、ぜひ美味しくいただいて下さい。
鶏肉は必須アミノ酸がバランスよく含まれています。手羽など気軽にお鍋に入れれば旨味たっぷりの美容スープベースが直ぐにできますよ、10本ほどに塩適宜をこすりつけてから、かぶる位の水、酒50cc、15分ほど中弱火で煮出だすのがポイントです

11/22

玄米(げんまい)・硬米(こうべい)・ダイエット

お米の栄養価、ビタミンB1、B6やEがたっぷり含まれる玄米は、米の籾殻を取った状態で、食物繊維そのもの。便通作用を促す効果があります。フィチン酸という成分を含むので、デトックス作用が高いので、体内の毒素を排出する効能が高いのです。
私は粗塩少々と控えめにひとつかみのもち米を加えて炊いたものが好きです。そのままでもよいですが、大人味の玄米リゾットがおすすめ。作り方は、玉ねぎの薄切りをソテーし、炊いた玄米ごはん、鶏ガラスープ、生クリーム、ブルーチーズでコクを加だす。仕上げに潰した黒こしょうをふる。
玄米は漢方では硬米(こうべい)と言われる生薬。ただ、消化が悪いので胃腸が弱っている時は控えた方がよいようです。

11/11

ヨーグルトパワー・ホエー・発酵食品

ヨーグルトは牛乳に含まれる発酵食品。発酵によって、牛乳に含まれるカルシウムやたんぱく質などが体に吸収されやすくなっています。乳酸菌が善玉菌を活発にし、悪玉菌の活動を押さえるというように、腸内環境のバランスを整えます。そうすると免疫力が高まり(体の免疫細胞の6、7割は腸に集中している)アレルギーなどの症状も抑えることが期待できます。
水切りヨーグルトはお料理に使いやすいですよ。残ったホエー(乳性)にもヨーグルトの栄養がたっぷり。朝食にいただくと体が活性化する気がします(飲む美容ドリンク)。酸味がマイルドなので納豆やドレッシング、お浸しに加えるのもお勧めです。

11/7

納豆(なっとう)・骨粗鬆症予防

納豆に含まれるビタミンk2は、特に骨を丈夫にする作用が強く、骨粗鬆症を予する効果が期待出来ます。納豆の脂質の50%をしめるリノール酸はコレストロールを低下させるので、動脈硬化、心臓病、高血圧の予防に効果があります。消化酵素が多い納豆とごはんの組み合わせは栄養の吸収の点でも相乗効果があります。

11/5

ラム(子羊)・マトン(羊)・冷え性・ダイエット

羊、鹿肉は身体を温める効果があります、北海道や東北などの寒い地域ではラムやマトン料理をよく食すのは理にかなっていますね。その他、ラムには脂肪燃焼効果のあるL-カルニチンと言われる成分が含まれ、低脂肪低カロリーなので、体内に栄養分や脂肪分を溜め込もうとするこの季節にぴったり。年末に向けて、ラムチョップなどお手頃価格で出回り始めます、鉄分やビタミンなども多いので貧血予防にも有効、女子会などにもお勧めです。表面をこんがり焼いて塩、胡椒でも十分ですが、ミントソースや、ふんわり削ったホースラディッシュを雪のように添えるのもお勧めです。