井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

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八丁味噌・味噌

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大豆と塩のみで作られる赤味噌。長期熟成させるので硬めで赤黒い色をしており、愛知県岡崎市が有名です。江戸時代に徳川家康発祥の地である岡崎城から西へ八丁離れた味噌蔵で作られていたので、八丁味噌と呼ばれています。戦国時代には小さく丸めたものを、陣中食として腰袋に入れて携帯していたそう。三河地方では沿岸の吉良の塩と、矢作大豆が手に入りやすかったので豆味噌になりました。よく食される味噌カツや煮込みなどは三河味醂と共に八丁味噌と調理されています。栄養価が高く皮膚の再生力もある赤味噌はこれから暑くなる季節に特に美味しく感じられますね。

7/9

オクラ・疲労回復

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独特のネバネバ食感が美味しいオクラ、切った断面が星型なのも可愛い。ベランダ菜園でもスクスク育ちますが、きゅうりと同じように見逃して大きくなってしまったものは硬くなるのでご注意を。ネバネバは、ペクチンとムチンという成分。ペクチンは食物繊維の一種、糖蛋白質のムチンにはたんぱく質の吸収を助ける働きがあり、納豆と合わせると便通への相乗効果が高くなりますよ、お夕飯にいただくと特によいですね。ガクはポンと落とすより、先端の角の部分を丁寧にむく方がお勧め。ネットの上に塩をかけてもんでうぶ毛を取り、熱茹で1分弱茹でてそのまま冷まして使います(奄美や与論で見かける今が旬のオクラは産毛がないし、大きめで美味しい!)疲労回復効果や滋養強壮にも良いオクラ、生オクラをグリルで焼いた焼きオクラ、素揚げオクラも是非お試しください。

7/8

桃(もも)・桃仁(とうにん)

みずみずしくて香りよく、見るからに美味しそうな桃が出回っていますね。冷やした完熟桃の薄皮をむいてかぶりつくのが一番美味しいと思っていましたが、桃の里では完熟しているけれども固い桃を皮ごと食すそう!トライしてみたいです。旬の桃でコンポートを作る時はカルダモンを香る程度にホンの少し加えてみて下さい、エレガントな風味になる秘訣。桃仁とは桃の種のことで、日干しにした生薬です。これは、コロコロとした乾燥便秘によく効き、潤腸通便に効果があります。血行障害で起こる無月経、月経痛にも効能があり、血薬として用います。

7/7

フレーク・シリアル

フレークは穀物(小麦・大麦・オーツ麦・トウモロコシ・米・玄米)を平らに押して加工したもので、ミネラル・ビタミン・繊維が多くとてもヘルシー。同世代の皆さんも初めて口にされたフレークはケロッグ社のコーンフレークだと思いますが、19世紀末に栄養食として生まれました。今では香ばしい色々なフレークが普及され浸透されていますね、グラノーラなどバリエーシォンも豊富。フルーツやヨーグルトを添えると、バランスのよい朝食が手軽に出来るのも嬉しい、1日の必要なエネルギーを摂取できます。保存容器に味噌を入れ豆乳を溶き、玄米フレークを加え混ぜて一晩寝かせると、しっとりした栄養豊富な離乳食や介護食になります、胃腸が弱っている時、歯の具合が悪い時などもお勧めですよ。

 

 

7/6

七夕素麺(たなばたそうめん)

素麺はもともと中国の索餅(さくべい・小麦粉などを練って縄状にしたもの)が由来。中国の古事から伝説になり、江戸時代から無病息災を祈って七夕にいただく風習が広まりました。実際、暑い日には食欲も落ち込みますが冷たく食べやすい素麺はスルスルと喉を通りやすい、タンパク質と合わせれば夏バテ防止になります。梅干しを漬けた方はぜひ出汁に白梅酢を加えて下さい、クエン酸が元気を作りますよ。その他、出汁醤油に酢橘とゼラチンを加えたポン酢ジュレや出汁と梅肉の組み合わせ、蒸し鶏、甘辛く煮付けたおあげ、野菜のお浸し、薄焼き卵等を細切りにしたものを好みで添えて。薬味は薬の味と書きますね、ねぎ、みょうが、にんにく、しょうが、しそ、三つ葉、ゴマなどそれぞれ薬効があるのでたっぷり添えてください。小粋な七夕そうめんパーティなんて楽しそうです。

7/4

レモーネ・ペペロンチーノ・とうがらし

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アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノは、にんにくとオリーブオイルと唐辛子の本名です。今日はレモーネ・オーリオ・ペペロンチーノのランチに。奄美や沖縄の島唐辛子はそれは辛味が効いていますが、甘い香りがして辛いもの好きの私などはその豊香にうっとり、天日干しができたので保存しようとしたら味を見たくて今日はパスタになったのです。小さいけれど1本で充分、3年寝かせたレモン塩と摘んできた庭のバジルでシンプルに(お店で出すならほんの少しの鶏ガラスープの素を加えても)。NHKきょうの料理やあさイチでご紹介したレモン塩はいつしか、塩レモンとして商品化などもされていますが、手作りのものは香りが違います。唐辛子は細胞の代謝を促進し、身体から余分な湿を追い出す効能があり、カプサイシンの発汗作用の他に適度なら、滋養にも良いものです。

7/3

枝豆(えだまめ)・味噌

お味噌を造るのに、空気の良い場所で枝豆と黒枝豆を育てています。味噌を造る大豆の元は枝豆ですね、タンパク質、ビタミン、鉄分、繊維など栄養も豊富。ビールのお供のようなイメージのある枝豆は、アルコールの分解を促進するメチオ二ンという物質が含まれており、肝機能を高める効能があります。中医学では血の巡りをよくし、疲労回復にも効能があるとされていますよ。女性に嬉しいイソフラボン、葉酸もあるので妊婦さんにもお勧めです。少し粒の残ったお味噌を作ります、美味しくなるのは2、3年後ですが熟成させたお味噌は手前味噌でも感激するおいしさです。

7/2

朝活・甘酒バナナスムージー    

放送でご紹介したスムージーの中で出演者の方々に1番人気だったのは、やっぱり甘酒スムージー。どなたが飲まれても美味しく感じるのと、デイリーに作れ、お腹にしっかり効能があり、さらに夏バテも防げるから。色々な材料を揃える必要もなく、氷も入れないので薄まらないし、バナナが甘酒をさらに飲みやすくします。発酵食であるブドウ糖とビタミンが豊富な甘酒とバナナの水溶性と不溶性の植物繊維の効能、ペクチンやオリゴ糖など、甘酒と合わせるとさらに善玉菌を増やす効果があります、お子さんや高齢者の方にもお勧め。バナナを輪切りにして冷凍し、甘酒とミキサーにかけるだけ(氷代わりに冷凍バナナを浮かべるだけでも)、仕上げにふるシナモンは香りとともに、活血(かっけつ)作用があり、身体を温める効能が期待できます。

7/1

西瓜(すいか)

プラムとグレープフルーツと並んでスイカが好きなのですが、幼少の頃から一番馴染みがあるのはスイカ。暑い日には特に食したくなる夏の風物詩です。ヘタの回りがへこんでおり、縞模様がくっきりしているものが良いようですが八百屋さんに選んで貰って購入します(プロは手触りと音を聴いています、その所作を見るのも楽しみ)。そしていただく時は、種のない部分を大きくスプーンですくって食す大人食い?が至福の時。スイカはしゃりしゃりと甘く水分が多いので身体を潤してくれ、利尿作用、むくみ改善に効果があります。白い部分にも効能があるので浅漬けなどにしても。鹿児島や熊本では関東より一足早く出回るスイカ。暑ばむ日中時の撮影隊のおやつは、お皿ごとキーンと冷やしたスイカバーでさっぱり!

7/1

鰯(いわし)

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DHAがたっぷりのいわしは世界中で親しまれている青魚。刺身、塩焼き、煮物など和食にもよく登場しますね。いわしに軽く塩、胡椒、ハーブのブレンドをふり、香ばしく焼いて骨を抜く。ハードタイプのバケットには、したたるくらいの美味しいオリーブオイルがぬってある。いわしがはさんであるだけだけど、畑でのサプライズランチは野菜や土のパワーもからまって、とても素敵なご馳走だった。柔らかいけれど香りが鮮烈な摘みたてのディルを挟んで!贅沢とはこういうコトですね。