井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

2/21

海藻・新わかめ・塩蔵わかめ

採りたての海藻がたくさん届きました。茎まで(めかぶ)付きのわかめや、地方でしかいただけない細目昆布、あかもく、銀杏草など珍しい海藻も数種類。まずはお鍋でしゃぶしゃぶにします、薄切り豚肉かハマグリなどの貝類とたっぷり頂きます。その後は酢の物にしたり、お味噌汁に入れたり滑らかな舌触りを楽しむ料理に使う。余ったら塩蔵します、茎と柔らかい部分をわけ、茎の部分を先に塩茹で。柔らかい部分も茹ですぎないように火をいれ水で〆て水気をきります。たっぷりの塩を全体になじませ重をして1、2晩おく。水分を捨てて水気をしっかりきり、清潔な密封容器や袋にいれたっぷりの塩をさらにまぶして塩蔵します。冷凍しても良いのでしょうが、大切に塩蔵するとふっくら柔らかく戻って美味しいと思うのです。デトックス効果の高い海藻、腎機能も高め体を元気にします。

2/20

へしこ・なれずし・発酵食

いろいろな地方にあるなれずし。福井県小浜市で作られるなれずしは、へしこから作られています。各地方でへしこだけ、なれずしだけを食べることはありますが、へしこから作られたなれずしは初めて。一口食べるといっさいの生臭みがなく、爽やかな乳酸菌の酸味がほんのかすかに感じられ、麹とお米のナチュラルな甘みや旨みが大変美味。へしこは魚を塩漬けし、糠に漬け、本漬けにしてさらに長期間寝かせ熟成させます。ここまででもとても手がかかりますが、さらに麹と米で2週間前後寝かせてなれ鮨となります。米麹をそのまま一緒に切って頂きますよ。小浜市は御食国(みけつくに)として古くから海産物を京へ運んでいました、素敵な言葉です。伝統技法で丁寧に作られる美味しい発酵食にまた出会えて感激しました。

2/19

海藻・めかぶ・免疫力

春先だけに出回る生の和布蕪(めかぶ)はわかめの茎部分。めかぶに含まれるフコイダンという成分は免疫機能を上げ胃の粘膜を保護し、豊富なヨウドは発がん抑制効果があるそうです。旬が短いので毎日のように買って調理しています、食感の粘りとコリコリ感が楽しいですね、熱湯で茹でると鮮やかな緑になります。色好く茹でて叩いて納豆と和えたり、薄くスライスしてヨーグルトとマヨネーズのソースで柑橘と和えてサラダにしたりと発酵食と合わせると腸内環境を抜群に良くするので、花粉症予防にも効果が期待できますね。繊維が豊富でヘルシーな海藻は、焚きもの、炒め物、和えもの、椀ものなど幅広く楽しみます。

2/18

新玉ねぎ・動脈硬化予防・疲労回復

生でも美味しい、白く柔らかい玉ねぎをスーパーで見かけるようになりました。まずはお味噌汁に入れて楽しむ。辛味がなく水みずしいのでスライスなどそのままでOK(通常のものは水にさらしますね)、生食は特に血液サラサラ効果が高く、体内で血が凝固するのを防ぐ効能があるそう。先日寄らせていただいた茅場町の美味しいお店(ターブルドット)では、薄くスライスした玉ねぎにたっぷりのシラスとディルをのせたお料理が絶妙でした。大半の方が頼むというこのサラダはお店のスペシャリテのようです、カリカリした食感のアクセントも混じり合い、シンプルながらとてもよく考えられた体にも良いサラダでした、玉ねぎはh疲労回復効果や消化を助ける働きもあります。

2/17

ひじき・貧血

ひじき、にんじん、レバー(特に豚)を煮たお惣菜は貧血気味や抜け毛が気になる方、骨粗症予防に特にお勧めです(年頃の女子たちにも)いつも常備しておくと良いですね。出回り始めた新玉ねぎとひじきを合わせたサラダを酢・ビネガーで和えるとカルシュウムを身体に吸収しやすくなります(おまけに血液をサラサにする効果も高まる)。ひじきは鉄分、カルシュウム、食物繊維、マグネシュウム、亜鉛、ビタミンなど栄養価の高い食材、手軽に戻せるので卵焼きやお味噌汁に入れるなどこまめに加えましょう。中医学では黒い食材は腎機能を高めると言われており、老化防止・エイジングケアに有効です。

2/16

胡桃(くるみ)•クルミ

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以蔵保蔵、又は似類補類と言って体の臓器に似ているものを補うと良いと言う考え方が中医学にはあります。胡桃は脳の形に似ていますね。脳を活性化させボケ防止にもよく、現代医学からみても良質なビタミンやタンパク質が豊富なことからその効能はあきらかです。老化防止や美容にも良いですよ、脂肪分が肌を潤し、お通じもよくします。カロリーは割と高めですので、ほどほどにいただきましょう。私は普段のおやつにも持ち歩いていますが、乾煎りしてすり鉢で醤油麹と合わせて擦ったペーストを料理に使うのが好きです、とろみがでて滋養効果が高くなりコクが出て何とも美味しくなります。

2/15

葱(ねぎ)・葱白(そうはく)・冷え

今日は冷えますね。ねぎの白い部分は葱白(そうはく)と言う生薬で、体を温める薬効が高く、咳や痰、喉や関節の痛みなどの症状にも有効です。炎症をおさえて痛みや熱を取りのぞく効果があり、焼いて喉に巻くなどの民間療法も昔から日本には伝わっていますね。
ねぎは辛味のある野菜ですが、加熱調理をすると柔らかくなり甘みが出て食べやすくなります。寒邪(かんじゃ)から身を守る風邪の特効薬でもあるので寒い日に沢山いただきたいですね。冷えが大敵な風邪のひき始めや肩こりがひどい時は、血のめぐりをさらに良くする食材と合わせて相乗効果を狙います。ねぎとビタミンb1を含む豚肉やラムなどを、油を使って炒めたり蒸したりする調理法はおすすめ。
ニラ、にんにく、サフラン、唐辛子、シナモンなどの食材やスパイスを加えると更に血のめぐりを良くします。

2/14

カカオ・カカオ二ブ・スーパーフード

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甘いチョコレートやココアになる前のカカオ。鉄分やマグネシュウム、マンガン、食物繊維などが豊富、抗酸化作用も高いので美容にも◎。カカオに含まれる幸福感をもたらす「アナンドミド」と言う神経伝達物質には、リラックスする効能があるそう。よく携帯するカカオニブは、甘さはほとんどなく、心地よい苦味が大人っぽいカカオのチップス。疲れた時などクコの実やクランベリーのドライフルーツと一緒に口に入れて楽しんでいます。甘酸っぱいドライフルーツとほんのり苦いカカオ二ブスの食感が絶妙、栄養価の相乗効果と共に美味しさも上がります。いろいろな風味のナッツと合わせて携帯おやつに持ち歩くことも、カレーに入れる時もありますよ。

2/13

オリーブオイル・天然オイル

オリーブオイルは抗酸化作用が高くコレストロールの低下作用、調整作用、美肌作用があります。私はオリーブオイル、胡麻油、紅花、亜麻仁オイルなど天然のオイルが好きですが、中でもオリーブオイルは色々な種類を楽しんでいます。例えばトスカーナの無農薬栽培ビオのオリーブオイルは、スパシーで後味がピリットして余韻が長い、何だかワインのようでとても風味がよいもの。圧搾はもちろんオリーブオイルの風味を保つ為に熱を加えず行っています。オリーブ農園の農家さんはオイルを少しだけ温めて肌にすりこみ健やかに保つのだそう、ヨーロッパでは薬でもあります。オリーブオイル+食物繊維+発酵食品は腸の蠕動運動を最高に促します。

2/12

苺(いちご)

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冬から出回るいちごですが、だんだん甘みがまして香り豊かに美味しくなり、お手頃価格になってきました。ビタミンCが豊富で肌養生や風邪予防にも良いもの、コラーゲンの育成にも役立ちます。いちごは体にこもった余分な熱を下げたい時にもお勧めの果物(果実的野菜)、1日5粒程度食べると効能が得られるそうです。出来るだけ葉が緑でピンと張り、実に傷がないものを購入します。いちごを洗う時はヘタ付きのままでサッと洗うようにしましょう、ビタミンCの流出を防いで栄養価を逃しません。毎年作る苺のビネガーシロップは姪っ子達にも大人気、ミルクを加えるとヨーグルトのような食感になりますよ。いちごに練乳をかけるのは食べやすさだけでなく、いちごの栄養素と乳製品の脂質と合わせると体への吸収がよくなるからです。