井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

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さやえんどう・絹さや(きぬさや)

春の食養生として脾胃を健やかに保つ甘みのある野菜です。エネルギーを補い、体内の湿気をとり、イライラやストレス、下痢の症状を和らげます。さやえんどう類に含まれる豊富なビタミンCは、熱に弱いので加熱調理はできるだけ短時間に。その方が歯ごたえと栄養価が残ります。いろどりで飾られることも多い絹さやですが、たくさん口にほうばると美味しい。
絹さやを水に5分くらい放すとピンと元気になり、熱伝導もよくなりますよ。蒸し焼き、お浸し、玉子とじなどシンプルに調理して、たっぷり春の息吹を堪能してください。

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アスパラガス・免疫力

アスパラギン酸で有名なアスパラガス。ヨーロッパからロシアなど冷涼地で育ちやすく、日本では北海道が有名でしたが、近年では他方で美味しいアスパラが収穫されています。野菜の中でも免疫力を高め、疲労を回復する高い効果がありますが、特に穂先に含まれるルチンとビタミンCが血行を促し血流をよくします。太めのアスパラは下から5センチほど皮を剥きましょう、細いものは根元の方でポキっと折れやすところがあります、そこから上が調理しやすいのである程度の目安にしてください。アスパラを程よく塩茹でしたら、昆布と挟んで数時間寝かせると、なんとも粋な昆布締めになります。

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ハチノス

牛にはいくつの胃があるでしょうか?答えは4つです。では、その順番は解りますか?牛の胃のお話しです。
まず第1胃は植物繊維を分解する役割のミノと呼ばれる部分、第2胃は食べたものを食堂まで押し戻す役割のハチの巣、
第3胃は他胃に食べ物が入る時の量を調節する機能があるセンマイ、第4胃は胃液の分泌など消化器の役割をするギアラです。どれも焼肉屋さんでホルモンとして耳にする言葉ですが、ハチの巣は中国でもイタリアでもよく食されます。トリッパの下処理ですが、表面をよく洗って1度茹で、黒い部分があれば取り除く。再度きれいな水から茹でますがこの時、香草やネギ、生姜などを入れる。最後に水でしっかり洗ってから調理すると臭みがとれて柔らかい。

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セモリナ粉

セモリナ粉はデュラム小麦を粗く精製したもので薄い黄色をしており、ラテン語では穀粉を意味します。パスタやクスクスなどに使用される事が多いですね。セモリナ粉がちょっと余った時にお菓子はいかがですか?小鍋にミルク500ccを入れ弱火で温めたら、セモリナ粉50gを加えて混ぜながら10分ほど煮る。きび砂糖30gを加えてさらにもったりするまで10分ほど煮込んで、水で濡らした型(エンゼル型やドーム型、何でもok)に流し入れて冷蔵庫で2、3時間固まるまで冷やす。好みでシナモンやバニラビーンズを加えて香りをつけても良いし、ホイップしたクリームや旬のフルーツを添えても。このお菓子は、オランダの家庭で親しまれているホッとくつろげるデザート、セモリナプディングです。

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どくだみ

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ドクダメからドクダミの名になり、十薬という生薬名がつくほど効能が高い生命力の強い薬草。独特の苦味と香りがありますが、身体の老廃物を排出させるデトックス効果があり、腸内環境も良くするので便秘改善などにもお勧めだそう。お茶の作り方は、できれば白い花が咲く前の葉を茎の部分から刈り取って、束ねて逆さにし風通しの良いところで干す。しっかり乾燥したら適当な大きさに切り、お菓子や海苔などについている乾燥剤を入れ、湿気てカビがはえないように保存します。できればホウロウや土瓶などで煮出して下さい、水から弱火でゆっくり煎じて茶こしなどで漉し、麦茶などと同じように冷蔵庫で保存します。

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ベリーパイ・イチゴ・ブルーベリー・ラズベリー

いちごのお菓子

苺がお手頃価格になって国産のブルーベリーがもう直ぐ出回り始める頃です。目にも鮮やかな苺やブルーベリーの酸味は肝機能を向上させるので眼にも良く、お酒をいただく時のお供にもお勧めです。苺は美肌効果も高いですが、生理不順にも◎。生クリーム屋さんのカタログレシピで、お子さんとも楽しめる簡単ベリーパイを作りました。昨日ご紹介したイチゴのシロップで、泡立てた生クリームに馴染ませるだけです。市販のパイをさっくり焼いて、ベリークリームをたっぷり挟み、フルーツを飾って、泣かない(溶けない)タイプのノンウエットパウダーシュガーを仕上げに茶漉しにかけてふっています。見栄えのアクセントとして、パイ皮をもう1枚焼いてトッピイングのフルーツと一緒に刺すように飾るとちょっと可愛く見えますよ。

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苺・いちご・ビタミンC

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苺はメロンやスイカと同じで木にならず、畑でなるので農業上では野菜に分類されますが、市場や一般的には果物として流通しています。
苺は身体の余分な熱をとり、程よい酸味が胃腸を整え、豊富なビタミンCが肌をきれいにし風邪などを予防します。
香りよい露地物をシロップにしました、鮮やかな発色の苺シロップ。見た目も可愛らしいのでキッチンもパッと華やぎます。甘酒と合わせたドレッシングは鮮やかな美しさ、栄養滴にも◎

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納豆(なっとう)・乳酸菌・多汗症

ホルモンのバランスや精神的な緊張、不安などから多量に汗をかいてしまう事があります。総合的に言えるのは、脂肪分の高い動物性タンパク質の過剰摂取や発汗作用のある辛いもの、脂っこいものは極力控え、豆や乳酸菌をたっぷ摂取しましょう。納豆に発酵食の乳酸キャベツやキムチ、糠漬けなど植物性乳酸機を加えて美味しさと栄養価を上げたメニューなどおすすめです。ゴーヤやキュウリ、トマトなどを加えると体の余分な熱を排出するので楽になることもあります。お天気の良い日は、深呼吸を深くしながら軽くストレッチをすると気持ちいいですね。足の親指と薬指の間の下5㎝位をさすったり、ツボを押すようにするとストレスを緩和し、こちらも症状を和らげる効果が期待できます。

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うど

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山の息吹のようなうどを食べると胸が清々します、高血圧を防ぐカリュムも豊富。
神経痛や関節炎など、中医学ではこれを「痺症・ひしょう」と言い、寒邪、湿邪、風邪の3つの邪気(病気の元)から来ると考えられています。うどにはこの3つの邪気を取り去る効能があるとされていますよ。
ホイルで包んで炭火で焼くと、皮もスルリとむけて究極に香りが立ちます。煮ても良いし酢味噌でも美味しいですが、皮をむき、氷水に酢少々を入れたものに5分つける。水気をきって粗塩とオリーブオイルでシンプルに頂くのもおすすめ、泡や白ワインと是非合わせてみてくださいこの季節には最高ですよ。里山のうどは良い香り、購入する時は産毛が濃いものを選びましょう。

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ハーブ・ハーブオイル・ハーブガーデン

ハーブがスクスクと育つ頃。香りを吸収しやすい油の性質を利用して、フレッシュハーブで香りをつけたハーブオイルをいろいろ作っています。清潔な瓶にタイム、セージ、バジル、ローズマリーなど好みのハーブを軽く揉んで香りを立て、枝ごと入れてかぶるくらいのオイルを注ぐ。ハーブは花や実がつく頃が香りが強い、洗うと腐敗しやすく香りが飛びやすので、できれば洗わずに使用できるものが最適です。漬けた後は、気が付いた時に瓶ごと振って2、3週間したらこす。小瓶にいろいろ入れ置くと、キッチンがパッと華やぎますよ、パスタ、ピザの仕上げ、マリネ、ドレッシングなど用途は広い。抗菌、殺菌作用など効能はハーブごとに違います、香りを含めそれぞれを楽しんで下さい。島根県邑南町にある広々とした素敵なオーガニックハーブガーデンでは、虫よけに発酵食をブレンドして手作りの虫除剤を作って使用しています、素敵ですね。