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桃・桃仁・漢方・薬膳・生理痛

「仙人の果物」とも呼ばれる桃。みずみずしく香りよく、見るからに美味しそうな桃が出回っていますね。果汁が滴るような熟れた完熟桃を2時間ほど冷やして、薄皮をむいてかぶりつくのが一番美味しいと思っていましたが、桃の里ではかたいけれども完熟している桃を皮ごと食べそう、桃の一番甘い箇所は皮と実の間の部分ですから腑に落ちました。購入する時は白い斑点(果物)があると、糖度が上がっているそうなので目安にします。
体を冷やす傾向が多い果物の中で、桃は体を温める性質があります。腸を潤して胃腸の働きを整えるので、お通じを良くしたり食欲不振時にも効果的です。
桃はコンポートなどのデザートに最適ですが、料理にも。白胡麻と豆腐を合わせてまったりと擦った白和えに、茹でたエビを合わせ、品の良い風味の桃を少し忍ばせると極上の一皿に。エビも体を温める食材です、色合いも美しいのでぜひお試し下さい。
漢方での桃仁とは、桃の種「かたい殻の中の種子」のことで、日干しさせた生薬。血行障害で起こる無月経、月経痛に効能があるとされ、血の巡りをよくする血薬として用います。コロコロとした乾燥便秘にも効果的だそう。乾燥させた葉は、汗もなどに良いとされ、昔から浴剤(桃湯)で親しまれています。桃は女性特有の症状によく効くようです