井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

8/24

韮(ニラ・にら)・疲労回復

食欲増進、疲労回復に良いとされるニラは、最も調理しやすい野菜ですね。今日はニラの効能を使った民間療法をご紹介しましょう、嘔吐やゲップを抑えたい時は、ニラをさっと茹でて絞ったものと、生姜をおろして絞ったものを牛乳で溶いて飲むと抑えることができます。腰痛がある方は、日本酒の熱燗を呑みながらニラのお浸しなどをお酒のお供にいただいてみて下さい、効き目があるかもしれません。ニラには止血効果もあり、鼻血、不正出血などに良いとされています。ですが作用が強いので胃腸の弱い方、小さなお子さんは少し控えめになさって下さい、ニラはお腹のホウキと呼ばれるほど便通効果が高いので便秘気味の方には良いもの。それからお腹が弱い方は蜂蜜と併用すると下すこともあるようなので気をつけます。

8/23

煎酒(いりざけ)・江戸調味料

ある時、煎酒で白身魚のお刺身をいただきました。それからというもの、お醤油をつける気になれない。素材を素晴らしく引き立てる江戸の伝統的な調味料「煎酒」。醤油が普及する前は、各家庭の手作りでした。作り方は簡単、小鍋に日本酒2カップ半、大粒果肉の梅干し3個を入れて煮立ったら弱火で半量近くになるまで煮詰める(こんぶはお好みで)。薄口しょうゆ小さじ1と鰹節適宜を加え火を止め、冷めたらキッチンペーパーをひいたザルでこすだけ。日本酒は料理酒ではなく、気軽に飲める程度の日本酒で作ってください。冷蔵庫で日持ちもします、サラダや麺類にもお勧めの万能調味料です。

8/22

葉付き生姜(はつきしょうが)・三洲生姜・谷中生姜

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土から抜く時にも下からその辛みを含む、いい香りが上がってくる。葉付き生姜は若い芽を葉ごと収穫したもので、関東でよく聞く谷中生姜は東京の台東区で多く作られていたもので、地名が由来。写真の生姜は、愛知県三洲で作られる三洲生姜種、メイドイン北海道です。インドや中国では古くから生薬として使用されてきました。日本では主にそのまま味噌をつけて、甘酢漬けにして、天婦羅などなど。甘酢につけた葉生姜を細かく刻んで、ごまと一味と塩鮭を混ぜて常備菜に。鮭がさっぱりして、殺菌効果も高くなるのでお弁当やおにぎりにお勧めですよ。

 

8/20

スーパーフード・西洋ほうずき・ゴールデンベリー・インカベリー

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少しココナッツの風味もする甘酸っぱい西洋ほうずき。干したものも美容やアンチエイジングによいと、ハリウッドなどで人気のゴールデンベリー(ドライフルーツ)は、近年日本でもスパーフードとして認知度が上がっています。ビタミンCが豊富でナチュラルな甘みで疲れがとれるので、おやつに持ち歩いています、血液もサラサラになるそう。昨年、北海道の農園にお邪魔したら、見たことのない色合いの薄い外皮に包まれた生ほうずきを発見!見た目もお味もエレガントなのでした。

8/19

黒にんにく・抗酸化作用

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黒にんにくは、白いにんにくを熟成させ発酵させたもの。抗酸化作用が高くなり、もともとパワーが強いにんにくがさらに高い効能になったものです。特有の強いニンニク臭が抜け、プルーンのように甘く、優しい味になり、微かな酸味がとても食べやすい。皮をむいてそのままいただきますが、スプーンでも簡単にペースト状になるくらい柔らかいので、マヨネーズやマスタード、バターとまぜてパンにぬったり、お肉などのソース、焼肉の下味つけ、醤油を使った煮物にポンと加えても。暑かったり、涼しかったり何となく風邪をひきやすいこの頃。喉に痛みを覚えた時など直ぐに口に入れてケアします、黒にんにくは期待を裏切らない頼もしい存在なのです。

8/17

胡桃(くるみ)

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以蔵保蔵、又は似類補類と言って体の臓器に似ているものを補うと良いとういう考え方が中医学にはあります。胡桃は脳の形に似ていますね。脳を活性化させボケ防止にもよく、現代医学からみても良質なビタミンEやタンパク質が豊富なことからその効能はあきらかです。老化防止や美容にも良いですよ、脂肪分が肌を潤し、お通じもよくします。カロリーは割と高めですので、ほどほどにいただきましょう。私は普段のおやつにも持ち歩いていますが、乾煎りしてすり鉢ですって味噌や濃口醤油と合わせるのが好きです、とろみがでて滋養効果が高くなりコクが出て何とも美味しくなります。

8/15

マキベリー・スーパーフード

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スーパーフルーツ・マキベリー、外見はブルベリーに似ています。ポリフェノールがアサイーより多く、アントシアニンがとても豊富、抗酸化作用が高くビタミンCも多く含むので美容やエイジングケアなどにその効果を発揮します。ヨーグルト、スムージー、ソースやドレッシング、ピクルス、マフイン、パンケーキなどのお菓子等にも。空気がとてもクリーンな地域のパタゴニアのみでとれる自制果実の野生種。地元では濃紫色を染料として使用し、実と葉を薬として下痢止めや解熱剤などとして民間薬にされてきたそう、「聖なる木」と呼ばれ大切にされています。

8/14

発酵食・甘酒・甘酒ドレッシング

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夏バテ予防に冷やした甘酒をいただきますが、少し余ることがありませんか?空き瓶などに生姜を皮ごとおろして、オリーブオイル、昆布酢、粗塩、甘酒を加えてシェイクします。私にとって、ナチュラルな甘みとトロミの甘酒は、まるでドレッシングの為にあるような存在。ハーブやレモンを加えてもとてもよい相性です。甘酒のブドウ糖は糖の最小単位であるため、体に吸収されやすく素早いエネルギー補給になり、お子さんやお年寄りにも優しい。ミニトマトの甘酒生姜マリネ、冷やしていただくとスッと疲れがとれますよ。

8/11

蓮の実(はすのみ)・蓮子(れんし)・蓮肉(れんにく)

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瓶に入ったこの丸いものはなんですか?とキッチンに来た方々によく問われます。レンコンの地上に咲いたハスの花の実ですとお答えします。はすの実は生でも食べられますが、日本ではだいたい乾燥したものが多い。薬膳ではイライラを抑えて精神を安定させ、安眠できる生薬とされています。ハスが国花のベトナムではお馴染みですよ、お茶やスープ、お菓子、甘納豆に入っています。台湾、中国ではちまきや月餅などに。私はよくお肉と合わせて煮こみ、じゃがいもやお豆の代わりにします。インドから伝わったハスは仏教とのつながりも深く、お釈迦さまの台座にもなっています。その神秘的な美しい花をみるだけでも心に静けさが満ちるよう。

8/10

レモングラス・ハーブ

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レモングラスを育てています、虫よけにもなるんですよ。アロマテラピーやアーユルヴェーダ(インド伝承医学)、アジアのお料理(スープやカレー、炒め物、煮物、お茶等)に欠かせません。香りに含まれるレモンに似た香りのシトラールはリフレッシュ効果がとても高く、元気ややる気、集中力を高める効能があり胃腸の調子も整えます、葉の部分はよくお茶にしますね。毎年ひらく大人のBBQ会ではレモングラスの根を軸にしたつくねが大人気。暑い日にぴったりなレモングラスの串焼きは絶対のお勧め、お肉が焼けたらレモングラスを引き抜いて、くるりと葉野菜で巻いて甘酸っぱいタレをつけて豪快にかぶりつく、もう最高!根の部分は専門店やデパート、ネットなどで購入できます。