井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

5/25

菌のちから・酵母菌(こうぼきん)・発酵食  

味噌の発酵に欠かせない酵母菌。タンパク質やビタミンB群を含む酵母菌は、糖質の代謝を良くして疲労回復をたすけ、免疫力を上げる効果があります。疲れたり熱を出した時などに私は体を温める生姜やネギ、消化のよい豆腐や卵などを入れたお味噌汁を食し、出来るだけ寝るようにしています。体調を治したい時は、元気をつけようとして無理に食事をとるよりも、軽く済ませて胃腸を休める事が大切。それと、風邪をひいた時の鼻水が白い時は、身体が冷えているので温める食材を取り入れて改善させますが、黄色の鼻水の時は逆に負担になってしまいます、消化の良いものを摂取するようにして下さい。

5/24

心太(ところてん)

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5月の終わり、青空も広がって爽やかな日々が多く心も晴れやかになりますね。日中は暑くて汗ばむくらいです、こんな時の大人のおやつにぴったりな心太。酢をきかせて海苔をたっぷり入れ辛子でいただくもよし、出汁をとって薄口醤油とみりん少々で関西のうどんつゆくらいの味付けもお勧め。キンキンに冷したこのつゆに心太を入れ、胡麻や海苔とおろし生姜を多めに添えていただくと最高。涼やかなコシのある心太は余分な身体の熱を取り、繊維も豊富、ツルリと喉越しもよいので脳もリラックスします。合わせる出汁や酢は肌を潤し眼精、運動疲労にも良いのでスポーツ後にも最適。江戸時代には心太売りもいて、酢醤油や醤油、砂糖をかけて食された庶民のおやつでした。

5/23

日向夏(ひゅうがなつ)

レモンイエローのビタミンカラー、日向夏は高知県、宮崎県、静岡県などで生産される柑橘類の一つ。穏やかな酸味が食べやすく、爽やかな香りが心地いい。特徴は、りんごを剥くように外側の黄色い皮だけを剥いて、白皮(アルベド)部分と実を一緒に食せること。1㎝位の輪切りにしたり、真ん中に集まっている種をよけて、斜めそぎ切りにしても。旅先の農家のお父さんは塩一つまみをふりかけて食べるのが最高!と言ってましたが、こんなに鮮やかな黄色で、食べやすい柑橘類は大人になってから口に出来るようになりました。初めて食した時は、みずみずしさと柚子のような香り、果肉のジューシーさに感動し、かなりハマって色んな所から取り寄せてました。地方によって、土佐小夏、小夏みかん、ニューサマーオレンジと呼ばれることも。クエン酸を含み、体内の酸性物質を減少させて疲れをとります。

5/22

キウイフルーツ・ビタミンC

この季節は特に気をつけなければならない紫外線、何はともあれビタミンCの摂取を心がけましょう。手軽に買えるキウイはオススメ、最近では黄色いゴールドキウイもよく見かけますね。
ゴールドキウイはケバが少なく、海外では皮ごと食べることもあり、グリーンよりビタミンCの富有量が豊富。肌を潤すコラーゲンの生成には、ビタミンCが不可欠、シミ、ソバカスなどの予防にも最適ですね。
グリーンキウイは胃腸に優しく、中医学では吐き気度にも有効とされています。
乗り物酔をしやすい方や、お子さんの遠足時などのお弁当に入れてあげると楽になるかも知れません。
それから妊婦さんのつわりにも有効、ついでに繊維も多く葉酸も摂取できるのでお勧めです。

5/19

新生姜(しんしょうが)

薄切りにして甘酢に漬けたガリは薄紅色できれい、身体もシャキッとする風味です。皮つきの丸ごと生姜を、お味噌やたまり醤油につけたものもお勧め。よく漬かったものは、みじん切りにして納豆に入れたり、お吸い物、炒め物の味付けに使うとそれだけで風味もつき、食感のよいアクセントになります。ハチミツや氷砂糖と煮詰めた生姜のシロップも便利、お料理はもちろんソースにしたり、疲れた時に炭酸や水で割って飲むとリラックスします、丁子(クローブ)を加えるとしゃっくりが止まると言われていますよ。生薬では、生姜は胃腸の冷えをとる薬です。

5/18

初鰹(はつかつお)

春から初夏に出回る初鰹は、黒潮にのって太平洋を北上します。あっさりしているお味ですが、ハシリを珍重する江戸っ子には今も昔も初夏を楽しむ風物詩。昔は高価でも初物に手を出すのが粋の証しでした、いただくと長生きするとの言われも人気の秘密だったかも知れません。レバー並みの鉄分を誇る鰹は、赤血球の生成を助けるので貧血にもよい魚、紫蘇、茗荷、葱などの薬味や、旬が同じ新玉ねぎを薄くスライスしたものとポン酢でいただくのもこの時期ならでは。いつものように生姜をたっぷりおろしてお醤油でいただくのもオツですが、皮を炙った鰹を少し太めに切り、ちょうどよく辛味が立った辛子と醤油でキリッといただくのもいい。窓から入る新緑の風をまといながら、5月だけは辛子で食したくなります。書かねば気が済まぬ、キンと冷えた日本酒と共に。

5/17

空豆(そらまめ)・豆板醤・発酵食

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そら豆は世界でも最古の農作物の一つ、イスラエル新石器時代の遺跡からも出土するほどです。中国で初めて作られた豆板醤は2百年以上前に四川省で生まれたそう。そら豆に大豆や米、塩、油などを加えて寝かせた発酵調味料ですが、手作りすると凄く美味しい。タンパク質豊富な空豆は、疲労回復によいビタミンB1,B2も豊富。胃腸機能を高め、余分な水分を排出する効能もあります。鮮度が落ちやすいので、できれば調理する直前にさやから出しましょう。サヤに数カ所穴をあけて、熱したグリルや炭で皮が少し黒くなるまで焼くと、蒸し焼き状態になってふっくらと美味。

5/16

苺(いちご)・いちごシロップ・いちごジャム

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身体の余分な熱を抑える苺。唾液の分泌をうながすので、口内の乾燥、のどの痛みを和らげる効能があります。苺のビタミンCは果物の中でもトップクラス、程よい酸味と甘みで良い香り、ストレスを暖和させて風邪予防にも。ヨーグルトと合わせると便通作用がさらに高まり、アレルギーなどにも効き目があります。お手頃価格になってきたので、苺シロップやジャムを作りましょう。シロップは簡単、清潔なビンにヘタを取った苺、好みで少々の麹、苺の量より少し多めの氷砂糖の順に入れ、水分が出てきたら玉にビンごとふるだけ。クツクツと幸せの香り広がる苺ジャムは、最後にミントや黒胡椒をほんの少し加えた大人味に私は仕上げます。

5/15

ドライフルーツ・クライマック酢

小腹がすいた時やおやつにドライフルーツはいかがですか?イライラした時、エネルギーチャージしたい時、脳が疲れた時、お茶の時間のホッとしたい時などに最適。保存食ですから小袋に入れて持ち歩けるのもいいところ。ナチュラルな自然の甘さと効能が、身体に滋養を与えてくれます。消化を良くするために水やミルク、お酒でふやかしたり、柔らかく煮ても。温かいうちにいただくと美味しいものですよ、冷蔵庫で保存してヨーグルトなどと合わせても。貧血気味の時はプルーン、便秘や緊張が続いた時はフィグ(イチジク)、脳の働きを改善させたい時は龍眼肉、イライラした時はレーズンがオススメ。お気に入りは、ドライマンゴーをヨーグルトに一晩漬けたふっくらやわらかいマンゴーヨグルトでしたが、今は酢にドライフルーツをつけたものを多く料理に取り入れています。一昨年からからNHKきょうの料理でもご紹介しているクライマック酢、肝機能をケアするのでこの季節に特に良いものです。

5/14

お粥(おかゆ)・お粥の炊き方

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口あたりのサラリとした、お米から炊く本当のお粥の炊き方をご存知でしょうか?きちんと炊くと、滋養に溢れたお米のパワーを感じることが出来ます。NHK「趣味どき!」ではお米からの炊き方と、木の実を入れた薬膳粥、それからアンチエイジングにも良いご飯で作れるお粥風をご紹介しています。その他、今の季節にお勧めは、食してホッとするあずきのお粥。あずきは腎機能を高め、身体の余分な湿「水滞」を取り、内臓の冷えなどを改善します。病気じゃないのに何となく体がだるい、頭が重い、食欲が減退している方は試してみてくださいね。