井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

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キウイフルーツ・ビタミンC

この季節、特に気をつけなければならない紫外線、何はともあれビタミンCの摂取を心がけましょう。手軽に買えるキウイはオススメ、最近では黄色いゴールドキウイもよく見かけますね。
ゴールドキウイはケバが少なく、海外では皮ごと食べることもあり、グリーンよりビタミンCの富有量が豊富。肌を潤すコラーゲンの生成には、ビタミンCが不可欠、シミ、ソバカスなどの予防にも最適ですね。
グリーンキウイは胃腸に優しく、中医学では吐き気度にも有効とされています。
乗り物酔をしやすい方や、お子さんの遠足時などのお弁当に入れてあげると楽になるかも知れません。
それから妊婦さんのつわりにも有効、ついでに繊維も多く葉酸も摂取できるのでお勧めです。

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柏餅(かしわもち)・お赤飯

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子供の日ですね、子供のころ菖蒲の湯に浸かったことがありますが皆さんはどうでしょう?中国から伝わった習わしで、薬草を摘んで邪気を払うといった端午の行事。尚武(しょうぶ=武をたっとぶ)と菖蒲をかけています。ちまき(中国由来)や、柏餅をいただく風習がありますが、我が家では江戸で生まれ、日本独自に発展した柏餅の登場率が高かった。玉にちまきを頂くとその巻き方に心惹かれ、子供心にゆっくりゆっくりほどいて楽しんでいました。今日は大人ばかりなので健康に過ごせるようにとお赤飯を炊きました。お天気が良いしお弁当にして子供の頃によく遊んだ近所の植物園にピクニック、想い出に残る食と風景は心の宝物です。お弁当をいつも作って遊びに連れ出してくれた母に感謝しています。もうすぐ母の日ですね。

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紫玉葱(むらさきたまねぎ)・玉ねぎ

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血液をサラサラにする玉ねぎ。国内の生産量は第3位で大根、キャベツに続きます。紫色の玉ねぎの色はアントシアニンで、ポリフェノールの1種の天然色素。これは葡萄、クランベリー、ブルーベリー、プルーン、ナス、小豆、赤しそ、黒豆などに含まれているものと同じです。
植物が紫外線から身を守る為に作る成分で、抗酸化力が強く高血圧や眼精疲労に効果的。辛味や刺激が少ないのでさっと水に放して、サラダやツマにしても。赤しそや茗荷のように酢に漬けるとより鮮やかに発色します。皮ごと縦半分に切って塩とオリーブオイルをかけてオーブンで焼くだけで甘みが増して美味しいし、お皿に置くだけで様になる。大好きな畑に行ってきました、大小様々の紫玉ねぎ、アダルトな紫にうっとりします。

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どくだみ

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ドクダメからドクダミの名になり、十薬という生薬名がつくほど効能が高く生命力の強い薬草。独特の苦味と香りがありますが、身体の老廃物を排出させるデトックス効果があり、腸内環境も良くするので便秘改善などにもお勧めだそう。お茶の作り方は、できれば白い花が咲く前の葉を茎の部分から刈り取って洗い、束ねて逆さにし風通しの良いところで干す。しっかり乾燥したら適当な大きさに切り、お菓子や海苔などについている乾燥剤を入れ、湿気てカビがはえないように保存します(よい香りがあるうちに飲みきります)。できればホウロウや土瓶などで煮出して下さい、水から弱火でゆっくり煎じて茶こしなどで漉し、麦茶などと同じように冷蔵庫で保存します。

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新蓮根(しんれんこん)

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日中は汗ばむ時もありますが、夜はまだ肌寒い。体調管理が難しくてなんだか喉が痛くなりそう、でも薬を飲むほどではないなぁなんて時ありませんか?そんな時は民間療法で昔から薬効が伝えられているれんこんの出番。新れんこんは市場などで、5月ごろから熊本産、徳島産、茨城産〜の順で店頭に並びます。真っ白で、切り口をみると水がしたたるような水々しさがあり、シャキシャキした爽快感が何とも心地よい。きんぴらやサラダなどにうってつけですが、喉には皮ごとすりおろして椀物などにしていただきましょう。小鍋に1人分約150ccの水と大さじ2のれんこんを入れ(タワシでこすり洗いして皮ごとおろす)一煮立ちさせるとトロミが付き、透明感がでてきます。醤油少々で味付けし、おぼろ昆布などを加えると喉の痛みや、痰の暖和にきく簡単椀物になります。お米は入っていませんがまるでお粥のような食感なので、小さいお子さんやご年配の方にもお勧めですよ。れんこんの特有の粘りは胃腸を保護し貧血の予防にもよいそうです。れんこんを料理する時は、酸化して黒くなるので鉄製での調理はさけます。

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ハーブ・ミント

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グングン伸びる5月のハーブは切っても切っても後から伸びて頼もしい。摘みたてのミントは心や脳内の疲れを優しく払ってくれるような香りがしますね。お湯で煮出していただくと、神経がゆっくり安らいでゆくのが判ります。休日には、お風呂に入れて楽しまれても良いですね、小さい苗も売っていますしハーブはとても育て易いのでお好きな香りにトライされてみても。柔らかいパセリも素敵です、口に含むとその若々しい息吹に細胞が活性化されていくよう。消化を促進し、魚や肉の匂いを消す、殺菌効果もありカロテンやビタミンも豊富で口臭予防にもなります。
香りのよいレモンバームやラベンダー、その他ハーブ達もそれぞれの薬効があって古代から珍重されています。そうそうローズマリーの記憶力を高める効果は有名、窓辺に置くと風が香りをまとって部屋に流れこむので天然アロマも楽しめて一石2鳥!よい香りのハーブは頭にも心にも効きくのですね。

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ホヤ・赤ホヤ

藤の咲く頃が美味しいと言われ、海のパイナップルとも呼ばれるホヤ。貝類でも魚でもなく、脊索動物で、おたまじゃくしの様に泳いでいますが、成体になると海底の岩に張り付いています。小樽の市場で見かける旬の赤ホヤは、鮮やかな朱色でがまるで高級なアップルマンゴーの様。捌き方は簡単ですよ、ツノの様に尖っている頭部の突起部分2つを切り落とし、穴からハサミを入れ縦方向に切ります。外側の硬い部分から中身を取り出し(ホヤは水で洗わないそう)、包丁で開いて黒い部分を取り除き、後は食べやすく切るだけです。ほんのりしたほろ苦さと。くにゅっとした食感が美味しい。三杯酢で冷やし、少しのおろし生姜か山わさびを添えていただくのもお勧めですが、天婦羅も粋、どちらにしても日本酒の恋人と呼ばれる訳に納得です。ホヤは疲労回復に良いそうです

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アスパラガス・グリーンアスパラ

アスパラには疲労回復効果を促す名前の由来の「アスパラギン酸」が豊富で、この成分はアミノ酸の一種です。ヨーロッパからロシアなど冷涼地で育ちやすく、日本では北海道が有名でしたが、近年では他方でも美味しいアスパラが育っています。野菜の中でも免疫力を高める効果が高く、特に穂先の方に含まれるルチンとビタミンCが血行を促し血流をよくします。太めのアスパラは下から5センチほど皮を剥きましょう、はかまも覗きます。細いものは根元の方でポキっと折れやすところがあり、そこから上が調理しやすいのである程度の目安にしてください。アスパラを程よく塩茹でしたら、昆布と挟んで数時間寝かせると、なんとも粋な昆布締めになります。

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アールグレイ・ミルクティー・ベルガモット・紅茶

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私は圧倒的な紅茶派、ニルギリ・アッサム・ダージリン・高尾紅茶(台湾)など気分によっていただきますが、何といってもアールグレイが好きで精神安定剤になっています。香り成分のベルガモットはイタリアで多く生産されるダイダイのような果実(マンダリンとの交雑種)苦味が強いので食用には向かず、主に皮香を使用します。アールグレイはこのベルガモットの精油で香りをつけた香り高き紅茶。実際に主成分の酢酸リナリルやリナロールはラベンダーにも含まれる成分で、気持ちを落ち着かせる効果が高いのです。高貴とも言えるその香りが、気の巡りを良くして神経を落ち着かせ前向きな気持ちに導きます。濃いめのミルクティーで、ついでにカルシュウムも補給、和三盆で甘みをつけれれば最高。
夜はアールグレイの麦焼酎割り、アイスでもホットでも!

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ミント・フレッシュミントティー

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中医学でミントは生薬として昔から用いられてきましたし、古代ローマなどでは入浴剤としても珍重されていました。その清涼感と殺菌作用から、アロマオイルや精油、歯磨き粉やガムの香りつけ、化粧品、虫除けなど様々なものに使用されています。特にメントールの香りの強いペパーミントと穏やかな香りのスペアミントの2種類。胃腸薬として、口臭予防として、気持ちを落ち着かせるなどの効能があります。朝起きぬけの熱いミントティーを口にすると活力が湧きますよ。ミントを水でよく洗って千切り、あればほうろうなどのポットに入れ、きび砂糖を加えてすりこぎなどで潰す。熱いお湯を入れ蒸らせば出来上がり、花粉症にもよいハーブティーです。