井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

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グレープフルーツ・ダイエット

グレープフルーツの香りには食欲を抑える程よい効果があり、効能には中性脂肪をたまりにくくする作用があるようです、ダイエットにも向いていますね。
何より、精神も安定させる爽やかな香りと豊富なビタミンCがストレス暖和に◎。うつや心の不安を軽減させる効果も期待できます。神経の高ぶりを抑えるカルシウムと合わせるとさらに効果的ですね、ヨーグルトやカッテージチーズなど、ヘルシーに合わせてもいいでしょう。
食べやすい切り方ですが、まず皮ごと両端を落として立てます。外側と白い部分を一緒に形に沿って剥き、白い部分が残ればキレイに全て剥きます。ボウルの上で皮と実の間にナイフを入れ、実を取りだしたら、皮を絞って果肉にかけます。
(グレープフルーツと併用できないお薬を飲んでらっしゃる方は、気をつけて下さい)

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クレソン・オランダガラシ・抗酸化作用

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柔らかい摘みたてのクレソンはとても可愛らしく清らかな感じが伝わります、どんな風にいただきましょうか。まずは繊細な風味を味わいたいのでそのままサラダにして。クレソンを口に運ぶと爽やかな辛さを感じるのですが、これは大根やわさびに含まれているのと同じ成分のシニグリン、胃がすっきりします。消化を助けたり、胃もたれの改善、食欲を増進させる作用がありますよ。抗酸化作用が豊富なので老化やがん細胞を抑制し、血もきれいにする効能が期待できます。さっと茹でて軽く昆布締めにしても大人風味ですごく美味しい。デトックスジュースや新じゃがと合わせて温かいポタージュスープもいいですね。鶏と酒で旨味をたっぷりひき出したお鍋に入れ、さっとしゃぶしゃぶもオツなもの。苦味がさわやか、みずみずしい食感を少し残してたっぷりいただきます

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よもぎ・蓬

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沖縄で、よもぎ(フーチバー)と月桃の蒸し風呂に入ったことがあります、デトックス効果が高いと伺いました。北海道のお気に入りの宿では、薬草風呂として温泉に入っており、アイヌ語でカムイノヤ「神の草」と呼ばれ、さまざまな料理にも使われています。フランスでは、エルブロワイヤル「王の草」、中国では「医草」と言われ、世界中でその効能が認められています。
娘が小学生の頃、担任の先生が生徒達を近くの土手に連れて行き、よもぎの見分け方を教えてくれたそう。そして、食べられる分だけを皆んなで摘み、よもぎ餅を作って食したとのこと。高い薬効の話と手摘みをして食すという根の深いところまで知らしめた授業は、娘にとって心に残る素晴らしい食育だったのは言うまでもありません。よもぎには抜群の洗血力があります、いつものお茶に積み立てのよもぎを加えるだけで香り立ち、リラックスもします。

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からし菜・辛子菜・カラシナ・発酵食

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からし菜はアブラナ科の越年草、青梗菜や白菜などと同じ仲間です。金沢では伝統野菜として知られ、からし菜漬けが有名ですね。からし菜、カラシナ、辛子菜と呼ばれており、(辛子)からしは種子の意味で、和辛子になります。からし菜には独特のほろ苦さや辛味が少し感じられますが、細胞がこわれることで辛味が発生します。
からし菜には食欲不振を改善したり、冷えからくる胃痛によい効能が期待できます。漬物やお浸しなどにされることが多いのですが、今日は元気な葉が手に入ったので硬い茎の部分は炒め物に使い、葉の部分でキムチを作りました。写真は出来立てのもので、和えたてのフレッシュ感がご馳走、ごはんと具沢山のスープがあれば充分元気になるなお膳になります。1ヶ月後の酸味が出た熟成キムチもまた楽しみ。

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さやえんどう・絹さや(きぬさや)

春らしい優しい色合いのさやえんどう、最盛期は3月〜6月頃。さやえんどうにはカロテンやビタミンB1,Cが豊富なので免疫力を高める働きがあります。加熱調理はできるだけ短時間を心がけ、歯切れの良い食感を残し、栄養価の損失を防ぎます。いろどりで飾られることも多い絹さやですが、たくさん口にほうばると美味しい野菜です。
さやえんどうを冷水に5分くらい放すとピンと元気になり、熱伝導もよくなります。筋を取って調理しますが、下茹でする時は、塩に砂糖少々を加えると彩りよく青臭さが抜けます。色止めする時は冷水で冷やし、風味を大事にするならザルにおいて仰ぎましょう。オイル蒸し、お浸し、玉子とじなどシンプルに調理して、たっぷりと春の息吹を堪能してください。
中医学では、春の食養生として脾胃を健やかに保つ甘みのある野菜とされています。エネルギーを補い、体内の湿気をとり、イライラやストレス、下痢の症状を和らげます。

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苺(いちご)・strawberry

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冬から出回るいちごですが、春先は香り豊かで美味しいですね。ビタミンCが豊富で肌養生や風邪予防にも良いもの、コラーゲンの育成にも役立ちます。いちごは体にこもった余分な熱を下げたい時にもお勧めの果物(果実的野菜)、1日5粒程度食べると効能が得られるそうです。出来るだけ葉が緑でピンと張り、実に傷がないものを購入します。いちごを洗う時はヘタ付きのままでサッと洗うようにしましょう、ビタミンCの流出を防いで栄養価を逃しません。毎年作る苺のビネガーシロップは姪っ子達にも大人気、ミルクを加えるとヨーグルトのような食感になります。
いちごに練乳をかけるのは食べやすさだけでなく、いちごの栄養素と乳製品の脂質と合わせると体への吸収がよくなるからです。

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はまぐり・蛤

温泉の露天風呂では、いつも思わぬ情報が得られるから侮れない。千葉県・九十九里の漁師さんの奥さんが言うには、「はまぐりは、冬は小さくて夏は固くなる。3月終わりか4月初めくらいが1番良いだしがでて柔らかくておいしいよ!」と教えてくれました。いつもは酒蒸しやお椀、煮はまや焼きはまなどですが、酒、パイナップルの薄切り、レモングラスをフライパンに入れてふたをして蒸し焼きにし、貝が開いた順に取り出す。シンプルながらも旬という最強のうまみと、爽やかな香りがクセになります。キリッと冷やした泡や、白ワインが名コンビのベトナム料理。はまぐりは旨みが強いだけでなく、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、鉄分、アスパラギン酸などが含まれており、疲労回復にも効果的だそうです。

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ナポリタン・贅沢ナポリタン・スパゲティー

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日本生まれのナポリタン、マニアの方もいらっしゃいますね。やわらかめの麺で作られるケチャップ味のスパゲティは今でも喫茶店のエース的存在、アルデンテのナポリタンに出会うこともあります。洋食屋さんやお弁当にお料理のガロニ(付け合わせ)としてケチャップ味のスパゲティが添えられていることがよくありますが、これはフランス料理からの名残です。
有り合わせの材料で楽しむお家ナポリタンですが、蒸した牡蠣があったのでベーコン、玉ねぎ、ピーマンに加えます。ナポリタンのポイントは、具材を炒めたらフライパンの端に寄せ、空いた部分にケチャップを入れて温める事、マイルドに仕上がります。
牡蠣のベーコン巻きや、牡蠣のケチャップソテーなどのお惣菜がありますから、牡蠣を入れても違和感がありません、贅沢ナポリタンとなりました。
隠し味は、バターと少しのオイスターソース(牡蠣が主原料の調味料)、栄養バランスも良いスパゲティーです。

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白きくらげ・木耳・美肌スープ・肌乾燥

この季節は、肌が乾燥しますね。白きくらげは、貴婦人の美容食と言われるほど肌を潤す食材。下処理として、とろみがでるまで約1時間半ほどたっぷりの湯で下茹でします。コラーゲンと旨味の素となる骨つき鶏(塩麹を揉みこむ)とさらに煮込むと最強のツヤ肌スープになりますよ、体を温めたり滋養のあるものをプラスしましょう。生姜のスライス、松の実、クコの実、ナツメ、玉ねぎや長ねぎなどを加えてゆっくり煮込み、薄味に仕上げます。胃腸を整え冷えも改善する丁子をアクセントに加えても良いでしょう。器によそい粗塩を添え、好みで黒胡椒や山椒の粉をふって全体を引き締める。下茹でした白きくらげは甘味にも良いものです。杏仁粉と氷砂糖、ライスミルク(アーモンドミルク、生クリーム)のデザートは温かくても冷やしてもおすすめのデザートです。

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雛祭り(ひなまつり)・錦糸たまご

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今日は雛祭りですね、女の子の無病息災の気持ちを込める桃の節句、良い結婚ができるように願いも込められています。子供が幼少の頃、お友達も遊びに来るので毎年ちらしずを作りました。たっぷりの錦糸たまごは幸福感があるので沢山のせます、失敗しない錦糸たまごの作り方をご紹介します。ボールに全卵2個、卵黄2個、水で溶いた片栗粉、味醂、塩各少々をしっかり溶く。フライパンを熱し、油をなじませたら、一度濡れ布巾においてホットケーキの要領のうように冷まします。再度火にかけて温めたら、卵液を数回に分けて流してうすく広げる。表面が乾いてきたら火を止めて余熱で火をいれるとしっとりと卵色が映える仕上がりになります。数枚重ねて半分に切って更に重ね、クルクルと巻いて極細切りにすれば、きれいな錦糸たまごの完成です。子供は卵好き、1日に必要な栄養素を多く含んでいます。