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七十二侯・春分の日・お彼岸・いなり寿司
桜が美しく咲いています。春分の日、春のお彼岸ですね。雀初巣(すずめはじめてすくう)雀が巣作りを始める頃の初候。夜が短くなり、昼間が徐々に長くなって、本格的な春を迎える季節の変わり目になりました。
お彼岸にお供えするお料理は、季節の野菜で作る精進料理や天麩羅、お赤飯、おいなりさん、おはぎ、ぼたもちなど。地方によっては彼岸そば、彼岸うどんなど食べる風習があります。基本的に魚や肉、卵、五葷(ごくん・ねぎ、らっきょう、アサツキ、ニラ、にんにくなど匂いのあるもの)などは用いないようにします。
今日はお揚げを炊いて、祖父母の好きだった蓮根とゴマをたっぷり入れたおいなりさんを作ります。お揚げの上手な炊き方です。揚げは出来るだけふっくらしているものを買う。お箸を揚げの上に置き、コロコロと押しながら数回転がして半分に切る。熱茹で数分茹でたら、水でゆすいで水気を絞る(私は半量の揚げを裏返し見た目2種にします)。鍋やフライパンに揚げを出来るだけ平らに並べる。甜菜糖大さじ4〜6、醤油、酒、みりん各大さじ3、出汁300ccを入れ、厚手のキッチンペーパーをかぶせて弱火で15〜20分煮含める。冷めたら汁気をとります。後は薄切り蓮根のシャキシャキ感が心地いい甘酢漬け入りの酢飯を詰めて出来上がり。
酢飯の簡単な覚え方があります(お米1合には酢、砂糖各大さじ2、塩大さじ半が目安。お米を炊く時の水分量は少なめに)。
甘辛のお稲荷さんに柚子やスダチをさっと絞っていただくのも美味ですよ、ぜひお試し下さい。