井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

4/13

よもぎ

沖縄に行った時に、よもぎ(フーチバー)と月桃の蒸し風呂に入りました。毎年行く北海道の宿では、カムイノヤ「神の草」と呼ばれ、さまざまなものに使われており、フランスでは、エルブロワイヤル「王の草」、中国では「医草」と言われ、世界中でその効能は認められています。まだ娘が小学生の頃、担任の先生が生徒達を近くの土手に連れて行き、よもぎの見分け方を教えてくれたそうです。そして、食べられる分だけを摘み、よもぎ餅を作って食したとのこと。よもぎの高い薬効の話と、食すという根の深いところまで知らしめた授業は、娘にとっても心に残る素晴らしい食育だったのではないかと思います。私は、よもぎと雑草を見分けて積むことができないな~。よもぎには、抜群の洗血力もあります。

4/12

菜の花

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春の訪れを感させじる菜の花は、ほんのり苦みがある花野菜です。購入するときは、花が咲き過ぎていない、緑色が濃いものを選び、たっぷりの水に放してあげましょう。背伸びをするようにイキイキしてきますよ! 風味を楽しめるおひたしもおすすめですが、オリーブオイルやチーズなどをプラスしても、ほろ苦さが際立って良いものです。ビタミンCやカロテンも多く、産後の肥立ちが悪い方や子宮筋腫がある方にも有効な春花野菜です。

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花さんしょう

さんしょう系のスパイスが大好きです! 花さんしょうは、小さな黄色い花をつけた柔らかい花の部分。お吸い物に入れたり、香りづけに加えますが、肉類にもよく合うと思います。少し濃いめのお醤油だしに花さんしょうを入れて、2、3枚のすき焼き肉をサッと煮る。高価だし、市場に出回るのも一瞬なので、築地に行くと店頭に目を凝らしてしまいます。今年はぬめりのあるお野菜とおひたしにしてみよう。

4/10

グリンピース

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炊きたてのピカピカごはんの中に、タップリのグリンピースがすがすがしい。とうもろこしのご飯も同じですが、素材の甘みを生かしたいので、調味料はおいしい天然のお塩と、小さなこんぶ1枚だけで調理します。具だくさんの豚汁などを合わせてはいかがでしょうかか? 栄養バランスも良くなりますよ! 豆、お米の甘みと香りが際立つ、この時期の “ お約束ごはん ” をいただかなければ、春を越せませんね。

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はまぐり

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温泉の露天風呂では、いつも思わぬ情報が得られるから侮れない。千葉県・九十九里の漁師さんの奥さんが言うには、「はまぐりは、冬は小さくて夏は固くなる。4月くらいが1番良いだしがでて柔らかくておいしいよ!」と、大声で叫ぶように教えてくれる。はまぐり、酒、パイナップルの薄切り、レモングラスをフライパンに入れてふたをして蒸し焼きにし、貝が開いた順に取り出す。シンプルながらも旬という最強のうまみと、爽やかな香りがクセになります。キリッと冷やした泡や、白ワインが名コンビのベトナムのお土産レシピです。

4/8

花祭り(お釈迦様の誕生日)甘茶

お釈迦者様の誕生日は灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)とも言い、明治以降に花祭りと呼ばれるようになりました。この日はお堂を花で飾り、お釈迦様の頭上から甘茶を注ぎます。これは “ お釈迦様がお生まれになった日に、天から甘露の甘つゆが降った ” という由来からです。甘茶をいただくと、砂糖より何倍もの甘さにビックリします。

4/7

さより

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ピカピカのさよりを酢でしめ、少し甘いおぼろをのせると何とも美しい! 食べると口の中が春の嵐のようで、心がザワザワします。 淡白なのに、かみしめると味が濃厚なさより。白ワインと合わせたくて、控えめな甘さで、セミドライのみりん干しを作ってみたら大正解でした。

4/6

カモミール

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≪4月のおすすめブレンドティー≫
目覚めの時や日中に、特におすすめなのがカモミールミルクティーです。目覚めの時や日中に特におすすめです。この時ブレンドに使用する紅茶は、香りの控えめなもの選び、カモミールの香りをたてます。ミルクがフンワリ優しく中和して、なんとも優しいお味で心までハッピーに! まだ慣れないフレッシャーズのみなさんの生活も、元気が出るようにそっと後押ししてくれますよ。カモミールには、ジャーマンカモミールとローマンカモミールがあり、心身をリラックスさせ効果があることで有名です。就寝前に飲むと、よく眠れるようになります。もう一つの作り方もご紹介です。小鍋やポットにブクブクとしっかりお湯を沸かし、紅茶の茶葉・カモミールの茶葉を入れて煮出します。もしあれば、濃いめのミルク(低温殺菌処理牛乳など)を入れ、沸騰直前で火を止めて茶こしを通してカップに注ぎます。クリームときび砂糖で、ほんのりお好みの甘さに調整しましょう。ハチミツやメープルシロップを使ってもおいしいですね! 電子レンジで作るときは、耐熱カップに紅茶のティーバッグ・カモミールのティーバッグ・吹きこぼれないくらいの水を入れて加熱しましょう。カップごと温まるし、オフィスなどでも手軽にお楽しみいただけます。

4/5

お重

清明とは、中国ではお墓参りや掃除をする日。日本では、沖縄県首里地方で「御清明(ウシーミー)」または「清明(シーミー)祭」と呼ばれ、古くから受け継がれているそうです。沖縄のお墓は広めで、独特の囲み方! その造りを不思議に思っていたら、「シーミーの時は、お墓の前に親戚が集まって、ピクニックのように宴会するサ~!」と、仲良しのおばぁ。親戚みんなでお墓を掃除をしてお参り、そしてご先祖様と一緒にご馳走を食べる。とてもよい風習だと思いませんか?

4/4

せり

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桜が咲く頃、せりご飯を作ります。せりは、きれいな小川や水辺、田んぼなどに生える香りがよい草で、古来から食養生にも使われてきました。 “ 病気を防ぐ ” という意味合いで、七草粥にも入っていますね。せりには血液を正常に保ち、貧血の予防効果もあり、特有の香りはストレス緩和にも役立ちます。私は、せりの根をさっと茹でるか、ごま油で炒めます。(アクを取る意味もあります。)残りは刻んでサックリとごはんに混ぜます。油気とよく合うので、おあげや牛肉を加えてもいいですね! 仕上げにごまをふって、桜を見上げながらいただくのが毎年の楽しみです。