井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

8/25

蜆(しじみ)

しじみの微妙な色の違いは取れる場所によって変わるそう。冷凍すると細胞が壊れて、オルニチンが増え旨みが出やすくなります。普段は赤だしや潮汁がお馴染みですが、朝いただくとコハク酸による旨み成分が体のすみずみまでに染み渡り目覚めていく感じが心地よい。肝機能を向上させるので、お酒の後のアルコールは退散して行きます、ビタミンB12,鉄分も豊富。大きめのしじみを見つけたら中華風のしじみの紹興酒漬けもいいし、旅先のベトナムで出会ったスープのアレンジもコクの中の爽やかさにやみつき。しじみから充分旨みを引き出し、庭のレモングラス、唐辛子、生姜を薄切りにしたものを加えてコトコト煮るだけ。

8/18

お盆 お供えの料理

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お盆の迎え方は、各家庭や地方、風習によって様々ですね。私は想い出の中にある祖父母の好きだったお料理をお供えします。それと庭に実っている野菜や果物なども添えます、庭造り、土いじりもする祖父母だったのでこの土地で実ったものは特に気持ちが通じる気がして。いろいろなお作法もあると思いますが、気持ちを供えればご先祖さまは喜んでくれると信じています。仏さまは丸い形を好むのだそう、大好きだった祖父母を思い浮かべながら煮物など少し意識して丸めにカットにしています。

8/15

お味噌汁(おみそしる)・御御御付け(おみおつけ)

腸と血液を活性化させ、脂肪分が少なく、繊維の多いもの。発酵力のあるものと浄化作用のある組み合わせは必然的に素晴らしい相乗効果があります。これってなんだか難しそうですが、とっても簡単!海藻を入れたお味噌汁をいただけば良いのです。海藻は体にたまった有害なものを押し出す作用があり、味噌には食物繊維、シミやソバカスを抑える美白効果があるリノール酸も豊富。鰹出汁と合わせるとさらに肌ツヤがよくなりますよ。食事の時に温かいものを先にいただくと、消化酵素が活発になってスムーズな消化をうながせます。体を休め、デトックスしたい時は、たんぱく質、脂質、甘ものを控えて、たっぷりの海藻、旬の野菜や雑穀などのお味噌汁をいただくようにして下さい。

 

8/11

サマーオレンジ・スイカ

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サマーオレンジ、黄金は柑橘類ではなく、スイカの名前です。北海道で出逢って感動したものの一つ。頂いてみたらよくある黄色いスイカとは違い、ちょっとメロンのような甘さと舌触りでクリーミー。色も少しクリームがかった黄色で種も少なくて食べやすい。聞けば、生産方法も本当に変わっていて、夕顔に接木して育ててらっしゃるのだそうです。サマーオレンジは(夕陽色のスイカ)の意味、目の前に広がる水平線に沈む夕日を毎日眺めながら味見をされるそうです。
スイカにはカリウムが豊富なので利尿作用があります、赤いスイカはトマトと同じリコピン、黄色いスカイかはbカロチンやキサントフィルを含むので目によい効能が期待できます。

8/8

虹鱒(ニジマス・レインボートラウト)

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指で触ると火傷してしまうというデリケートなニジマスは、夏でも温度が低く冷たい水でなければ生息できない。清らかな湧き水で育った自慢のニジマスをいただきました。こちらは古い歴史があり、建物は大正時代の古民家で広々しています。趣がある階段ダンスも珍しく2階も拝見させていただきました。すごいのは鮮度の良いにじますが生きたまま調理場に流れてくる自動システム?楽しく驚きました。あらいやお刺身は綺麗なオレンジがかったサーモンピンク、色に比例してお味もいっさい臭みがなくキレイ。地元の方々に長く愛されているお料理は塩焼きや、頭から美味しい花が咲くようにカラリと揚がった唐揚げ、お蕎麦など。やっぱり、日本酒を頼まずにはいられないのでした。

 

8/1

薬膳カレー

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お肉と魚の出汁を別々にとり、季節によってカレーの濃度や辛さを変えるというこだわりよう。そこに、桑白皮、黄耆、甘草、鹿茸、五加皮など常時5種類以上の生薬を煮出して調合している。初めは呑みに来たお客さんの〆(しめ)にだしていた薬膳カレーだが、未病のためにランチにも出すようになったそうで、無性に食べたくなった時に飛び込めるのが嬉しい。神楽坂の路地裏にある、お刺身や煮物なども美味しい粋な酒庵きん助さん。この季節長時間クーラーに当たって体が冷える人や、夏バテ気味な人にかなりおすすめの配合です。生薬の知識の裏付けもひけらかさず、いつの世も正統派はさりげないものです。

7/30

大蒜(にんにく)・フレンチローズ

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畑のお手伝いをしてにんにくをお土産にいただきました。束ねて切りそろえ、キッチンに吊るそうと思っています(写真は乾燥した後のにんにく)。このにんにくの品種はスペインからフランス、イタリアまでの地中海に面する地域で作られていて、特にフランス南西部の名産品だそう。ライーユ・ドウ・ロートレックとも呼ばれ、画家のロートレックの名にちなんでいます。外側の皮をむいてみました、ワッと言うほど可愛いピンクが表れて、これにはテンション上がります、庭の唐辛子を摘みに行ってまずはアーリオ(にんにく)・オリオ(オリーブオイル)・ペペロンチーノ(唐辛子)に。風味などすべてに品があって、その名も「フレンチローズ」名前もピッタリです!保存状態が良ければ12月まで芽がでない逸脱したこのにんにくです。

7/29

小麦・麦畑(こむぎ・むぎばたけ)

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海辺の真ん前の市場や料理店、宿に鮮度のよい魚介を期待するのと同じように、小麦畑の前で焼かれるパンやお菓子にもワクワクする。作り手の顔がすぐ目の前に見える道産小麦100%のその付加価値にテンションが上がります。製粉されてパンやお菓子、麺類の源料になる小麦粉は、タンパク質やグルテンの質や量、粉粒子の大きさにより薄力粉、中力粉、準強力粉、強力粉に分かれる。炭水化物が主成分で、ビタミンB1が多く神経を安定させる作用や脳の働きを活発にするなどの効能が。麦芽や、ごはんで言えば玄米にあたる全粒粉は栄養価がさらに高い。香りよく、ずっと飽きずに食べられるパン。十勝帯広に広がる刈り入れ前の少し日が傾いた夕暮れ時は、金色の麦がそよいでキラキラしていました。

7/27

牛乳(ミルク)・WILD MILK

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大きな声で話しかけてみたら、皆んなでのそりと寄ってきた。自由に広々とした牧場でそれぞれがゆったり過ごしている。夏真っ盛りの北海道、青々とした草をたっぷり食す牛達。食べる草によって、牛乳の色と風味が変わるそう。フタの裏に、生クリームがつくほど濃くて甘味がある。香りがプンとして、喉を通りすがるなめらかなミルクは、濃厚だけれど品がよく、なぜかスッキリしている。ゴクゴク飲める少し小さめのビンに入った冷たいこのミルクは、毎日飲みたいくらい上質だった。

7/25

鶏の唐揚げ・半身揚げ

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鶏好きで唐揚げが大好きです。普段はレモン塩の皮とエッセンスをモモ肉によくなじませた塩唐揚げか、醤油におろし生姜、潰しにんにく、みりんをほんの少し加えてもみ込んだスタンダードもリクエストが多いのでよく作ります。調味料を馴染ませた後に小麦粉をもみこみ、揚げるすんぜんに片栗粉をたっぷりまぶす。色ついてから2、3回空気に触れさせる事もカラリと揚げるポイント。骨つき鶏の半身に、調味料を2日間くらいしっかり馴染ませて一晩干したものをじっくり揚げてもパリッとジューシーに揚がります。小樽に来たら、いつもテイクアウトするナルトさんの熱々半身揚げは、唐揚げ好きにお勧めですよ。