井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

5/10

おはぎ

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今日は母の日、お天気も良く薔薇も満開の日曜日です。家の近所に、祝日やお祝い事、記念日があるとお赤飯やおはぎを作って届けて下さる素敵な母の友達がいます。毎回頂いてなんでこんなに美味しいのだろうと首を傾けるほどで、料亭や専門店のものより私には美味しく感じます。良質の豆や調味料、鍋を揃えれば生み出せる味というものではなく、豆が豆好き人を選ぶようです。ちなみにお赤飯や和菓子に使われる小豆には母乳の出をよくする他、強い利尿作用や解毒作用があって湿気の多い日本には必要不可欠な食材です、理にかなっていますね。

5/9

ドーナッツ

ドーナツ

中学生の頃、商店街のパン屋さんのお母さんが言いました(うちの子は揚げたてしか食べないの)と。
周りはカリッと香ばしく中はふんわりで、まだ温かいドーナッツにグラニュー糖がたっぷりとまぶされている。
冷めて少し硬くなったドーナッツはそれはそれで美味しいけれど、揚げたてはやっぱり格別。自分でドーナッツを作る
ようになってその意味がよく判ったのでした。先日の旅先で、作り手の優しさが浮き彫りになったドーナッツに出会って感動しました、使う食材、工程などとことん拘っている様子。そしてお店のショーケース、内装、外装、ペンキの色やテーブルの形、取っ手に至るまで全てが可愛く愛に溢れていて、聞けば何から何まで旦那さまのお手製だそう。ドーナッツって幸せの象徴、お菓子の家のような沖縄のシマドーナッツさんのお話。

5/8

ピクルス

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野菜の食感や風味が残るのは大前提で、香りの強すぎないピクルスが私は好きです。スタンダードなピクルス液の作り方をご紹介します。小鍋に水150cc、酢100cc、粗塩大さじ1、きび砂糖大さじ3〜4を入れて煮立ったら中火で3分煮て冷まします。ホールのブラックペッパーやマスタード、赤唐辛子、山椒、ジンジャー、ガーリック、ローリエ、レモン、昆布等好みのものを加えても。酢は原料も様々ですが、どれも血の巡りをよくしてくれますし、疲れを取る作用があります。時が経つと酸味がマイルドになり、味もこなれてくる保存食のピクルス。野菜は余ったものなどなんでもよいですが、胡瓜などはしっかり冷ましてから入れないと、色も食感も悪くなってしまうので気をつけます。野菜の頭までピクルス液がくるようにして、冷蔵保存して下さい。

5/7

豆腐

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初夏になり、お豆腐料理も冷たい冷奴に手が伸びる日も出てきました。幼少時、ラッパの音が聞こえてお豆腐屋さんが通りかかると、祖母に頼まれて急いで外に飛び出したものです。お兄さんが真っ赤な手で、壊れないようにそっと器にお豆腐を入れてくれました。お豆腐は良質のたんぱく質を豊富に含み、誰にでも食しやすく、コレストロール値も下げます。今日はピータン豆腐のご紹介です、ピータン、細ネギ、香菜はザクザク切って、切り込みを入れて左右に開いた1丁分のお豆腐にのせ、中国山椒、すり胡麻、醤油、ごま油、ラー油を混ぜたタレをかけて思いきり辛くする。好みで砕いたナッツをふると便秘解消にもなるパーフェクトな一皿に。余談ですが、ピータンとビールを合わせると口中が面白い?お味になりますね。。

5/6

青柳

青柳の名は、千葉県の旧産地名が由来。本名はバカガイで、貝殻が壊れやすいので壊家貝とか、ダラリと出た足が舌を出したような見た目からとか、バカみたいに穫れるからなどいろいろですが、剥かれると高価なのに何とも不名誉で可哀想な名前です。さすがに取引相手やお鮨やお料理を出す時に、本名では呼びにくいので産地名で呼ばれるようになったのだとか。場所によって大きさも、オレンジの色味も異なります。身は(舌切り)、貝柱の部分は(小柱)と呼ばれ、舌切りは刺身、鮨、ぬた、小柱はにぎり、天婦羅にかかせませんね、キュウキュウとなる歯ごたえやフッと鼻に抜ける色っぽい香りに虜になります。

    

5/4

夏みかん

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今日は国民の休日、緑の日です。この季節に出回る果物は、シトラス系が多いですね。
その中の夏みかんは、夏に実がなるものではありません秋になります。酸味を抜いてから初夏に出回るので夏みかんと呼ばれています。昔はこの夏みかんの果汁を食酢として用いていました、爽やかで香りよく美味しそうですね。主成分もビタミンCとクエン酸
なので、疲労回復や風邪の予防に効果があります。何より酸味が強くすっきりしているのでこの季節の気分や、疲れにピッタリ、肝機能もケアします。皮にも効能があるので、ぜひジャムなどにして下さい。無農薬のものを塩でこすり洗いし、苦味を抜くために少し煮てから、砂糖と煮詰めていきます。ホワイトリカー、氷砂糖と漬けて夏みかん酒を作るのもよいし、お風呂にいれると神経の痛みがやわらぎ、肌もなめらかになる効能が期待できますよ。

5/3

シュウマイ

セキネのシュウマイ

シュウマイが大好きです!時たま無性に食べたくなるコトありませんか?
そんな時、私は浅草へ直行。熱々の湯気がでたフカフカの肉まんを頬張りながら、手にはシューマイの袋をぶら下げて帰宅。直ぐに蒸し器をひっぱり出してキャベツや白菜を多めに敷き、シュウマイを行儀よく並べて、湯気が上がったところで蒸し始めます。敷いた野菜は柔らかく甘みが立っているし、シュウマイの旨みが滲んで美味しい。何もつけなくてものままで充分なシュウマイですが、辛子をたっぷりつけてね。このシュウマイやお醤油の炊き込みごはんの話を聞く事はもう出来ないけれど、浅草育ちの祖母も好きだったセキネさんのシュウマイは最高!私にとってはノスタルジーな味なのです。国民の祝日憲法記念日の今日は、憲法とは何か?をちょっぴり考えながらご家族で食卓をワイワイ囲むのもいいかも知れません。

5/2

新茶

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八十八夜のお茶のお話
雑節の一つで、立春から数えて88日目にあたる日が八十八夜、数日経つと立夏
になります。昔から季節の変わりめの目安として、夏への準備を知らせる縁起のよい日とされてきました。朝、手摘みをされた新茶は上質で不老長寿の縁起物ともされています。実際にこの季節の新茶は清々しく、旨み成分をたっぷり含み渋みや苦みも少ないのが特徴。緑茶は虫歯予防、口臭予防効果もあるので食事時にいただくのは理にかなっています。その他身体の熱をとって頭をスッキリさせる効果等も。今年は(夏も近ずく八十八夜〜)の歌を口ずさみながら、まずは新茶をいただいてみませんか?心が清められる気がしますよ、私は少し汗ばむこの時期に茶葉の上に大きめの氷をいくつかのせて自然に溶けるのをまって、極上の氷茶を愉しみます。

4/30

カツカレー

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突如として無性に食べたくなるカツカレー。昔懐かしい喫茶店の前を通りかかった時などは、頭にピン! と浮かんでくる。カツカレーをオーダーする時は、いつも恐る恐る。「あの~、カツ半分にはカレーをかけないようにお願いします~。」と祈る気持ちで店員さんにお伝えします。たくさんの言葉で伝えると、カツだけ別盛りで出てくる事があり、これでは私が理想とする “ カツカレー ”ではありません 。理想はこうです。ごはんの上にカツがのり、カツの下半分だけにカレーをかけて欲しい。先日食べたカツカレーは、右半分にどっぷりカレーをかけられて、左半分の3切れのカツしかサクサクを味わえなかった・・・。だからどうかサクサクの部分を一切れずつに残るようにかけてくださいと祈るように頼むのです。こんなの私だけですか?

4/29

昭和の日 ラム肉

少し前までは天皇誕生日でした。実は、ヨウニク(429)の語呂合わせから、羊肉の日でもあるんですよ。生後1年未満の羊の肉(ラム)はとても香りがよく、柔らかで調理もしやすい。スーパーマーケットなどでも骨つきラム肉が手軽に入手できるようになり、見栄えもするのでパーティーなどにも◎。ラム肉は、数あるお肉の種類の中でも、脂肪燃焼効果が期待できるエルカルニチンが豊富で、ダイエットにもいいでしょう。水気をよくふいたラム肉を、粗塩と挽きたてのこしょうで焼いただけでも美味ですが、ミントソース(※1)や、柚子こしょうソースなど、香りが爽やかなソースをかければワンランクアップ! でも、1番のお気に入りの調理法は、ダークラムベースで作った手作りのバニラエッセンスでフランベです!

(※1) 洗ったミント 半カップ分、レモン果汁 大さじ1 or 酢 大さじ1、オリーブ油 大さじ1~2、きびざとう、粗塩、挽きこししょうは各少々、以上をすり鉢でする。(ミキサーでも可)