井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

4/9

はまぐり

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温泉の露天風呂では、いつも思わぬ情報が得られるから侮れない。千葉県・九十九里の漁師さんの奥さんが言うには、「はまぐりは、冬は小さくて夏は固くなる。4月くらいが1番良いだしがでて柔らかくておいしいよ!」と、大声で叫ぶように教えてくれる。はまぐり、酒、パイナップルの薄切り、レモングラスをフライパンに入れてふたをして蒸し焼きにし、貝が開いた順に取り出す。シンプルながらも旬という最強のうまみと、爽やかな香りがクセになります。キリッと冷やした泡や、白ワインが名コンビのベトナムのお土産レシピです。

4/8

花祭り(お釈迦様の誕生日)甘茶

お釈迦者様の誕生日は灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)とも言い、明治以降に花祭りと呼ばれるようになりました。この日はお堂を花で飾り、お釈迦様の頭上から甘茶を注ぎます。これは “ お釈迦様がお生まれになった日に、天から甘露の甘つゆが降った ” という由来からです。甘茶をいただくと、砂糖より何倍もの甘さにビックリします。

4/7

さより

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ピカピカのさよりを酢でしめ、少し甘いおぼろをのせると何とも美しい! 食べると口の中が春の嵐のようで、心がザワザワします。 淡白なのに、かみしめると味が濃厚なさより。白ワインと合わせたくて、控えめな甘さで、セミドライのみりん干しを作ってみたら大正解でした。

4/6

カモミール

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≪4月のおすすめブレンドティー≫
目覚めの時や日中に、特におすすめなのがカモミールミルクティーです。目覚めの時や日中に特におすすめです。この時ブレンドに使用する紅茶は、香りの控えめなもの選び、カモミールの香りをたてます。ミルクがフンワリ優しく中和して、なんとも優しいお味で心までハッピーに! まだ慣れないフレッシャーズのみなさんの生活も、元気が出るようにそっと後押ししてくれますよ。カモミールには、ジャーマンカモミールとローマンカモミールがあり、心身をリラックスさせ効果があることで有名です。就寝前に飲むと、よく眠れるようになります。もう一つの作り方もご紹介です。小鍋やポットにブクブクとしっかりお湯を沸かし、紅茶の茶葉・カモミールの茶葉を入れて煮出します。もしあれば、濃いめのミルク(低温殺菌処理牛乳など)を入れ、沸騰直前で火を止めて茶こしを通してカップに注ぎます。クリームときび砂糖で、ほんのりお好みの甘さに調整しましょう。ハチミツやメープルシロップを使ってもおいしいですね! 電子レンジで作るときは、耐熱カップに紅茶のティーバッグ・カモミールのティーバッグ・吹きこぼれないくらいの水を入れて加熱しましょう。カップごと温まるし、オフィスなどでも手軽にお楽しみいただけます。

4/5

お重

清明とは、中国ではお墓参りや掃除をする日。日本では、沖縄県首里地方で「御清明(ウシーミー)」または「清明(シーミー)祭」と呼ばれ、古くから受け継がれているそうです。沖縄のお墓は広めで、独特の囲み方! その造りを不思議に思っていたら、「シーミーの時は、お墓の前に親戚が集まって、ピクニックのように宴会するサ~!」と、仲良しのおばぁ。親戚みんなでお墓を掃除をしてお参り、そしてご先祖様と一緒にご馳走を食べる。とてもよい風習だと思いませんか?

4/4

せり

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桜が咲く頃、せりご飯を作ります。せりは、きれいな小川や水辺、田んぼなどに生える香りがよい草で、古来から食養生にも使われてきました。 “ 病気を防ぐ ” という意味合いで、七草粥にも入っていますね。せりには血液を正常に保ち、貧血の予防効果もあり、特有の香りはストレス緩和にも役立ちます。私は、せりの根をさっと茹でるか、ごま油で炒めます。(アクを取る意味もあります。)残りは刻んでサックリとごはんに混ぜます。油気とよく合うので、おあげや牛肉を加えてもいいですね! 仕上げにごまをふって、桜を見上げながらいただくのが毎年の楽しみです。

4/3

わらび餅

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わらび餅が和菓子の中で1番好きです。季節が限定されるのもいいですね。本物のわらび餅と、中に入ったこしあんの柔らかさがまったく同じという、フルフルとした一体感! 初めて食べた時の思い出というより、衝撃は忘れられません。それは手の平にのる小さい宇宙! 和菓子職人さんのお仕事に本当に頭が下がり、そして尊敬の念を深く持つのでした。 ~小石川 一幸庵のわらび餅より~

4/2

いいだこ

小さいたこですが、胴の中のギッシリ詰まった卵がネットリムッチリとしておいしいですね! ちょうどお米のようなので、飯だこで「飯(いい)持ち」あるいは「飯(いい)だこ」といいます。下処理をしたいいだこをサッと茹でただけでもいいけれど、甘辛く煮付けて、頭からガブリとかぶりつくのがおいしいなぁ! と思うんです。

4/1

たらの芽

たらの芽

摘みたてのたらの芽を、薄い衣に包んでサクッと揚げると、春にしか頂けない山の神様からの贈り物のような苦味が口の中いっぱいに広がります。その精気には、たっぷりの解毒作用があるに違いありません。 3~5㎝くらいのものがアクも少なく食べやすいのですが、苦味が好きな方はもう少し大きいものでも。さんしょう塩でぜひ!