井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

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2025年 12月の記事

2025.12.31

3刷重版「薬膳せいろ」・養生蒸しスープ

井澤由美子・養生蒸しスープ・食養生・オレンジ白菜・白菜・蒸篭スープ・薬膳スープ・冬の味覚・熱々スープ・食薬

3刷重版『薬膳せいろ』

師走の身体を労わる、滋味深い一皿

11月に発売いたしました著書『薬膳せいろ』が、お陰様でこのたび3刷重版となりました。 手に取ってくださった皆さま、本当にありがとうございます。日々の暮らしの中に、せいろの温もりが広がっていることを心から嬉しく感じております。

中医学において、蒸すという調理法は古来より大切にされてきました。 余分な油を使わず、素材の持ち味を凝縮させる。まさに「食養生」に欠かせない知恵が詰まっています。

中でも私が特におすすめしたいのが、「養生蒸しスープ」です。 せいろの中で、季節の野菜とタンパク質が織りなす美味しさは、他の調理法では決して味わえない、蒸し料理ならではの贅沢です。

今日は、鮮やかなオレンジ白菜と骨付きの鶏もも肉を、じっくりと蒸し上げました。 味付けはシンプルに「粗塩」だけ。 素材から溢れ出す旨みこそが、最高のご馳走になります。

よりふんわりと、口溶けよく仕上げたい時は、少しだけ時間を味方に。 夜のうちに一度蒸しておき、翌朝さらに加熱してみてください。 白菜の繊維一本一本にまで鶏の旨みが溶け込み、形は崩さずとも、口の中で優しく解ける至福の味わいになります。

寒さと忙しさで疲労を感じやすい師走。 身体を内側から温め、乾燥しがちな季節の「肌養生」も叶えてくれるこのスープで、一年を乗り切ったご自身を、どうぞ優しく労ってあげてください。

 

 

2025.12.18

NHK おとな時間研究所・温活「モーニング薬膳せいろ」

井澤由美子・食養生・温活・60代モデル・料理家・美しくなる・美容・江戸っ子・温活・生姜・蒸籠蒸し・モーニング蒸篭

季節の養生コラム:冬

体の内側から熱を灯す「モーニング薬膳せいろ」と冬の過ごし方

先日、常盤貴子さん司会のNHK『おとな時間研究所』で、「食べ物でカラダを美味しく温める」というテーマでお話しさせていただきました。

寒さが本格的になるこの季節、私たちの体は知らず知らずのうちに縮こまり、巡りが滞りがちになります。中医学では、冬はエネルギー(陽気)を蓄え、春に備える大切な時期。今回は、番組でお伝えした「冬を健やかに過ごすための3つの鍵」を、改めて紐解いてみたいと思います。

1. モーニング薬膳せいろで「内側から点火」する

朝、冷え切った体に一番に必要なのは、優しく熱を届けてくれる食事です。 私が提案するのは、朝の時間を味方にする「モーニング薬膳せいろ」。 立ち上る湯気は、それだけで乾燥した喉や鼻を潤し、心を穏やかに整えてくれます。

旬の根菜やタンパク質をせいろに押し込むだけ。 蒸し上げられた食材は、栄養も旨みも逃げず、胃腸への負担も少ない。まさに、一日のエンジンをかけるのに最適な「温活食」です。

2. 「ツボ押し」で巡りを助ける

食事で熱の材料を入れたら、次はそれを全身へ届けることも重要です。 番組でもご紹介した、冷えに効くツボを意識してみてください。手にある合谷、 足裏の涌泉は、冬の養生には欠かせないツボ。仕事の合間や、お風呂上がりに優しく揉みほぐすだけで、滞っていた「気・血」が巡り始め、指先や足先までじんわりと温かさが伝わります。

3. 下半身の筋肉は「天然のストーブ」

もう一つ、冬の養生で忘れてはならないのが「筋肉」です。 私たちの体の中で、もっとも熱を生み出してくれるのは筋肉。特に大きな筋肉が集中している「下半身」を意識して動かすことは、自分自身の体の中に「天然のストーブ」を持つようなものです。

スクワットや階段の上り下りなど、無理のない範囲で筋肉を刺激すること。 「食べる」「整える」「動かす」。 この三位一体のケアこそが、冬の冷えから身を守り、春を健やかに迎えるための本質的な養生だと私は考えます。

おわりに

せいろを囲む時間は、自分自身を慈しむ時間でもあります。  どうか外からの暖かさだけでなく、自らの内側から熱を灯す習慣を、日常のどこかに置いてあげてください。

皆さまが、体温も心も温かな、豊かな時間を過ごせますよう。

 

 

 

 

2025.11.05

NHKあさイチ・蒸し麻婆豆腐・梅流しの腸活効果・薬膳・蒸篭

薬膳・麻婆豆腐・井澤由美子・食薬・食養生・薬膳・蒸し料理・簡単レシピ・あさイチ・体に朝しい。ヘルシーレシピ

今日のあさイチさんは、薬膳と蒸し器の融合レシピ。

麻婆豆腐は盛り付け皿に材料を全て混ぜルだけ、あとはフタをして10分待つだけの洗い物も少ない、簡単ヘルシーな調理法で。
冬の養生スープの朝夜効果

2025.9.10

FANCL・体がよろこぶ!旬レシピ

井澤由美子・ファンケル・発酵食・薬膳・健やかごはん・美容健康・美しい肌・国際中医薬膳師・国際中医師・キレイを作る・美肌・美味しいレシピ・体ががよろこぶ・旬レシピ

今号のファンケルさんは、パプリカレシピをメインにご紹介。

彩り豊かで、肉厚のパプリカは、甘味があってジューシー。調理も楽で、食べ応えもあり、見栄えもするパプリカは、日常の食卓に重宝する野菜です。

パプリカは、夏の紫外線を撥ね飛ばずような、ビタミンCやカロテンが豊富。むくみを予防するカリウムもあり、美容や健康を意識する方に特におすすめです。薬膳では、気の巡りを良くし、イライラを抑え、胃腸の調子を整えるとされています。肝に帰経するので、目にも優しく、実際に黄色のパプリカは、目を守る働きのルティンを含みます。赤やオレンジなどもありますね、色によって若干の効能が変わります。

暑い日には、疲労回復効果のある豚肉と合わせたり、コラーゲン豊富な魚や肉と合わせて、夏バテ肌も養生する健やかレシピがお勧めです。

2025.8.20

宝島社・料理上手の台所道具じまん・大人のおしゃれ手帳

井澤由美子・料理上手の台所・DIY・台所・手作りキッチン・kitchen・調理道具・タイルはり・キッチンツール・日々のごはん・薬膳・

「ずっと使いたい理由がある道具たち」が今回のお題でした。

長年愛用しているご長寿品には、ストーリーがあります。

ついつい集めてしまう偏愛アイテムや、大勢で食卓を囲むときの役立ち品、一人の時間を充実させてくれるあれこれ、一つで何役もこなす優れもの、それから気持ちも料理も格上げして、楽しくなる道具達をご紹介させて頂きました。

私のキッチンは下手くそですが、タイル貼りも含めて殆ど手作り。いちから作り初めて、形にすると言う意味では、小麦粉もセメントも、私にとってはみんな同じで楽しい作業です。

自分好みの使いやすさは、日々の心地よさや活力を生みます。そこに、気に入りの相棒達(キッチン用品)がいてくれるので、私のキッチンはいつも活気に満ちています。今日も大好きな保存便に、旬の味覚を閉じ込めました。

2025.8.14

小学館・美的・肌も髪も体も美しく!薬膳養生ごはん

美容・健康・キレイを磨く・美髪・美肌・井澤由美子・健康的・美味しい薬膳・簡単レシピ・国際中医薬膳師・国際中医師・料理・美的

今月の美的さんでは、乾燥、肌荒れ、夏バテから救う!養生ごはんレシピをご紹介。

体内で合成されない成分を、食事からスムースに摂取。中医薬膳と発酵食に加え、旬の食材を織り交ぜて、食欲不振、冷え、むくみ、夏太り、メンタル低下、胃腸の不調、不眠など、それぞれに効くレシピと適切な調理法をご紹介しています。

夏に起きやすいお悩みを軽減する、赤色の食材や苦味のある野菜達を上手に取り入れて、内側から健やかな心身を。

大人の身だしなみは、まずは基本の体調管理と艶やかな肌、爪、髪ですね。

 

2025.3.02

腸活・発酵食品・元気を保つおいしい健康レシピ

井澤由美子・健やかレシピ・健康美容・中医学・薬膳・腸活・機運力アップ・骨元気・血液サラサラ・美肌・健やかな食卓・オレンジページ

オレンジページさん発売の100歳レシピ。

人生100年時代。長い一生を楽しく生き抜くには、毎日の食事で必要な栄養をとり、健康を維持することが何より大切です。ポイントはこの4つ、血液をサラサラに・筋力をアップ・骨を丈夫に・腸スッキリ!

見た目も体も元気な100歳を目指す健康レシピは、どれも美味しく手軽に作れるものばかり。健康的な食事のレシピが305品掲載されています。毎日の食事で大いに活用して下さい、よかったらご覧ください。

2025.2.25

UR LIFESTYLE COLLEGE / RADIO

井澤由美子・健康美人・美容健康・食養生・ビタミンC・免疫力・レモン・lemon salt・柑橘類・旬の果物・檸檬・レモン塩・塩レモン・塩水漬け

今月のJS PLUS &LIFESTYLE COLLEGE

UR JS PLUSでは、旬のレモンとイチゴの食薬についてと作りやすいレシピをご紹介させて頂いています。

季節の変わり目で、免疫力が低下しやすいこの時季、毎日の健康を持続するためにお勧めなのが、腸活です。腸の働きを良くするものと言えば、発酵食品があげられますが、単体では意味がなく、しっかりと食物繊維と一緒に摂取することが何より大切です。

繊維は根菜類やきのこ類を筆頭に様々ありますが、果物にも豊富に含まれています。春先にもピッタリな、香りの良いイチゴドレッシングにはぜひ塩麹とオリーブオイルを合わせてみて下さい。空き瓶などに入れてシェイクすると、とろりと乳化し、魚などのソースにも適します。全て腸活に良い素材達で、相乗効果も上がるようです。ついでに苺には、清熱作用と言って、体の余分な熱をとる効能が期待できます。豊富なビタミンCもあるのでのぼせや病後にも適しています。

レモンの皮には良い香りの他に、少しの苦味がありますが、ダイエット効果もあると言われています。国産が出回っていますね、レモン塩やシロップ漬けの保存食にして、日々活用して下さい。

UR LIFESTYLE COLLEGEのラジオ放送は3月9日です。お時間合いましたら、春の食養生をお聴き下さい。

2025.2.05

体がよろこぶ!旬レシピ ブロッコリー・FANCL 

ブロッコリー・美容健康・井澤由美子・冬野菜・薬膳・栄養学・腸活・ファンケル・美し肌・綺麗を作る・きれいをつくる

「体がよろこぶ!旬レシピ」

今月のお勧め野菜はブロッコリー。一年中出回る野菜ですが、特に美味しい季節は冬です。小さな花の蕾の集結の花蕾だけでなく、茎も美味しく頂けます。ブロッコリーは、野菜の中でもタンパク質が多い他、ビタミン群やカルシウム、食物繊維など豊富な栄養素を含みます。細かく切って5分ほどおくと、栄養がパワーアップすると言われています。

また、柔らかく加熱すると独特のホクホク感や旨みが出てきます。くたくたに煮えたブロッコリーはホッとする味わい、胃腸に優しい野菜でもあるので心身共に疲れた時は、温サラダとして、或いはパスタなどに絡めても良いでしょう。

購入する時は、色が濃く、かたくしまったものを選びます。水に浸して汚れや虫を取り除いて調理します。今が旬の牡蠣やサーモンと合わせると、老化防止になり、美肌効果をさらに上げます。

代謝が落ちやすい冬は、納豆や味噌のビタミンB群、ほうれん草やまぐろなどの鉄分、キノコやしらすなどのビタミンD、卵や大豆、青魚など、筋肉の材料になるタンパク質などもしっかり食べましょう。これらはふっくらとした肌も作る要素になります。体の中からきれいをつくる 旬の食材や健やかレシピを毎月ご紹介させて頂いています。旬の食材には、人間に必要な栄養素や効能がたっぷり。野菜とタンパク質を上手に組み合わせた献立は、若々しさや溌剌さを生みます。

2025.1.20

生姜・乾姜・風邪予防・持田製薬

冷え・風邪予防・健康美容・腸活・井澤由美子・薬味・新生姜・食養生・夏至・まいにち食薬養生帖・食薬・健康・初夏の食べもの・夏至の食べもの

今月の持田製薬さんの「食薬でからだを整える」は、生姜で風邪予防。

生姜は中医学で「百邪」を防衛する」と言われる生薬。百邪とは、健康な生活を妨げる様々な要因のことです。

生姜と野菜の違いをご存知でしょうか?大変大雑把にですが、苦味や酸味、強い匂いを放つような、ある意味食べにくものが生薬で、食べて美味しいものが野菜です。生姜は野菜ですが、干すと乾姜と言う生薬になります。生の生姜は発汗作用があり、その後冷やすのですが、乾姜は芯から温める効能があります。

乾姜の作り方は簡単です。皮ごと薄切りにして、ザルに広げて風通しの良いところで「カラカラになるまで」しっかり干す。後は、缶や密封容器に入れ、海苔やお菓子などについている乾燥剤を入れて保存するだけです。お茶やスープに気軽に加えて使います。細かくミキシングし、粗塩と合わせると風味豊かなジンジャーソルトになります。

風邪の引き始めなど、白い鼻水が出る時は体が冷えているので、生の生姜を皮ごとおろしてスープやお湯わりなどで加熱し、早めに休むようにすると治りが早く、後が楽です。

夜寝る前に大量の生姜をとりすぎると眠りを妨げてしまうこともあるとか。人にもよると思いますが、何でも取りすぎは良くありません。美味しく効能を感じながら冷えを改善させて下さい。

持田製薬さんと言えば私の子供もお世話になったスキナベープ。繊細な肌にも優しく広げられるように、顔にも体にも毎日使える赤ちゃんのスキンケア剤は、シェアNo.1の保湿剤です。赤ちゃんもお母さんの肌もスベスベ、そして血流の良いお母さんは何より元気、母乳の出も良くなり、赤ちゃんにも沢山の良い影響がありますね。冷え予防と腸活、大切に考えます