井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

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花わさび・花山葵・三杯酢・甘酢漬け

井澤由美子・抗菌作用・食養生・ヒーリングフード・薬膳・花わさび・三杯酢・レシピ・春野菜・山菜

2月頃〜4月頃までが旬の花わさびは、白い小花が可憐ですね。清らかな清流が流れる畑には、蝶が舞っていました。わさびは花のつぼみや葉もたべられます。爽やかでピリッと美味しいわさびの酢漬けの作り方を農家さんに教わりました。
花わさび(約350g)は、葉や茎をよく洗い、2、3cmのざく切りにしてボウルに入れます。粗塩適宜を全体にふってしんなりするまで塩もみします。よくもむと細胞が壊れてわさびの辛味や香りが立ちます。この間に密封容器に甘酢(昆布酢か酢150cc、きび砂糖80g、醤油小さじ2)を合わせます。
塩もみした花わさびをざっと水で洗って熱湯をまわしかけ、ギュッと水気を絞る。冷蔵庫に1日置いて食べられますが、3日くらい経っても美味。私はここに、少し甘みのある柑橘を絞り、春の風味を満喫します。
抗菌作用の高い山葵は解毒作用もありますね。花や葉は、歯ざわりもあって爽やかな辛味がクセになります。

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新玉ねぎ

春野菜・井澤由美子・食養生・血液サラサラ・春野菜・新玉葱・新玉ねぎ・レシピ

みずみずしく真っ白な新玉ねぎは3月〜4月が旬。辛味が少なく甘みがあって美味しいですね。薄くスライスして、おかかやおろし生姜で頂くなど、生食を楽しんで下さい。それから毎年楽しむ一皿に、新玉ねぎとチキンの山椒煮があります。水を1滴も使わないのに驚くほど水分が出ます。骨つきの鶏もも肉2本は粗塩を全体に揉み込みひと晩おく。厚手の鍋に半分に切っ新玉ねぎ2個分を入れ、鶏肉をのせ、山椒の実の塩漬け大さじ1半、オリーブオイル大さじ3~4を全体にまわしかける。ふたをし、時々鍋ごとゆすりながら中弱火で40分ほど煮込みます。鶏のうまみを新玉ねぎが吸い、新玉ねぎは鶏肉をホロリと柔らかくして全体に甘味をつけます。ここに山椒の実が入って味を引き締める。シンプルイズベストの春のひと皿です。

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えんどう豆・グリーンピース・green peas

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先日から春告鳥の鶯が、庭の花々をつつきに遊びに来ています。毎年楽しみな鳴き声。鶯の色から例えた鶯色の食べ物は風流ですね。和菓子の鶯もちや鶯豆などがあります。鶯豆に使う豆はグリーンピース、これからが旬です。
毎年必ず作るグリーンピースご飯は豆をたっぷり加えて、昆布と粗塩、少々の酒と米油でシンプルに炊きます。ミルクとグリーンピースで作るポタージュも美しい。ご飯やパンのはし切れと一緒に炊いて撹拌すると、トとろみが出て腹持ちも良くなります。
イタリア語でグリーンピースをピゼッリと呼びます。サヤから実を取り出した後、日本では捨ててしまう部分のサヤをイタリアのマンマやシェフ達は、スープで煮てピュレやソースにしたり、フリットなどの揚げ物にします。
グリーンピースをさっと塩茹でし、バターとハーブ(バジル、ミント、タイム)で炒めて、茹で立ての平麺と合わせたパスタは豆とバターの香りが絡まって美味。
グリンピースはカロテン、カリウム、食物繊維、豊富で良質なたんぱく質を含み、薬膳では脾に優しく、余分な湿を排出するとされます。

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スープカレー・薬膳カレー

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免疫力を上げるスパイスにシナモンやターメリックがあります。今日はシナモンやクローブを使って、スープカレーを作りました。合わせるのは手に入りやすい生薬(生姜、にんにく、新玉ねぎ)。コトコト煮込んで野菜の甘みを引き出し、水分を多めにしたサラサラタイプのカレーです。揚げたてのえびフライも添えてみました。
スープカレーは北海道が発祥の地で、スパイスと漢方から生まれた薬膳カレーが大元なんですよ。ごはんにレモンを絞り、ごはんをスプーンですくって、それをカレーに浸して食べるのが道産子の食べ方だそう。体温が1℃下がると免疫力が30%下がそうです。 寒い冬は特に体温を上げるために、温かいものを食したいですね。その点でもカレーはぴったり! 

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蕗・ふき

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ふきはキク科の多年草。天然物は3月〜5月に、栽培物は秋以降に出荷されます。食物繊維たっぷりで、独特の食感と風味がありますね。鮮度が落ちやすいので、購入したらなるべく早く調理しましょう。太さが1、5㎝前後のものが食べやすく、香りも良い気がします。葉を落とし、まな板にのせて塩をふって上下に転がして板ずりし、沸かした湯に太い部分から入れて1分半ほど茹でて冷水にとります。冷めたら切り口から引くようにして皮を剥きます。出汁で炊いたふき煮にすると、少し汗ばむ日には生姜少々を加えた歯ごたえの良いふきの甘酢漬けなど、清々しくておすすめです。

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人参・春人参・にんじん・眼精疲労

食養生・薬膳・漢方・食薬ごはん・まいにち食薬養生帖・人参・にんじん・キャロットラペ・ドライアイ

花粉が舞うこの時期は、特に目のかゆみや乾燥が気になりますね。にんじんは鼻や喉の粘膜を健康に保つビタミンAが豊富な野菜。
春にんじんはみずみずしく甘さもあって良い香りがします、生でいただくと栄養を丸ごといただけます。キャロットラペ(人参サラダ)の作り方です。皮付きの人参をタワシでこすり洗いし、千切りにします。レモンやオレンジのしぼりたての果汁、オリーブオイル、粗塩をふって馴染ませる。にんじんの酵素、ビタミンC、カロテン、繊維がたっぷりなサラダです。今なら金柑を加えても良いですね、甘み、香り、色が冴えた美しい一品になります。
花粉症が気になる方はヨーグルトと合わせて。薬膳では人参は日々取り入れると血と津液を作る手助けをします。

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シナモン・桂枝(けいし)・肉桂(にっけい)・スパイス

冷え・食養生・スパイス ・spice・冷え・薬膳・漢方・シナモン・スパイス・肉桂

シナモンスティックやシナモンパウダーを適宜お茶に入れるのが日課です。
シナモンはスリランカ、インド南部が原産地。日本でも国産のシナモンが温かい地方で栽培され、春に収穫されます。薬膳の肉桂(桂枝)は根っこ部分、樹木のシナモンとは種類が違うのですが、薬効は似ています。冷えをとり五臓を活性化させるとされており、関節痛などの痛みや、血のめぐりの改善に欠かせない生薬です。
体を温める作用は生姜以上とされ、指先などの毛細血管まで温めるそう。体温が上ると免疫力も高まります。身体はなるだけ冷やさないように日頃から気をつけます(首、手首、足首、腰などは特に)。
香りが良いので、リラックスしたい時のお茶にもピッタリです、シナモンをポキっと折った半本と丁子(クローブ)2個、紅茶などの発酵茶適宜を合わせてブレンドティーに。
シナモンはアップルパイなどのお菓子に欠かせませんが、カレーや、醤油味の煮込みにも意外とお勧めです。
私はワインビネガーやお酢にスティックごと漬けてシナモンビネガーとして素敵な香りと効能を楽しんでいます。ドレッシングに加えたリ、マリネに使うとひと味違います。

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クレソン・クレス・オランダガラシ・薬味

西洋芹・薬味・クレソン・オランダガラシ・抗菌作用・食欲増進

柔らかい摘みたてのクレソンはとても可愛らしく、清らかな感じが伝わります。どんな風にいただきましょうか。
まずは繊細な風味を味わいたいのでそのままサラダにして。
クレソンを口に運ぶと爽やかな辛さを感じるのですが、これは大根やわさびに含まれているのと同じ成分のシニグリンで、消化を助けたり、胃もたれの改善、食欲を増進させる作用があります。
クレソンには抗菌作用があり、老化防止やがん細胞の増殖を抑制します。また、鉄分とその 吸収を助けるビタミンCの両方を含むので、血をきれいにする効能が期待できるそうです。
クレソンはさっと茹で、軽く昆布締めにしても大人風味で良いもの。デトックスジュースや、新じゃが芋と合わせて温かいポタージュスープもいいですね。クレソンは、微かな苦味がさわやか。みずみずしい食感を少し残してたっぷりといただきたい野菜です

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発酵食・納豆(なっとう)

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日本の発酵食品の代表格といっても過言ではない納豆。良質なたんぱく質や食物繊維が豊富な大豆に、納豆菌を吹きかけて発酵させたものが納豆です。納豆菌が大豆に含まれるたんぱく質を分解することで、アミノ酸がうまみの元になります。骨量を増やすイソフラボン、ビタミンB群などが豊富で、さらにはカルシウムを吸収しやするビタミンKも含まれす。また、納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素は血圧を下げる効果が期待できます。
免疫力は腸内環境を整える事から。効果が高い納豆は朝食のイメージがありますが、夜に食べるのもお勧め、作用が高まります。1日約50gほどいだきましょう(50gは大体1パックです)。
小腹が空いた時のお勧め軽食です。食パンにスライスチーズをのせます。納豆に辛子と付属のタレ、古漬けのきゅうりやしば漬け、沢庵など、濃い味の漬物を刻んで混ぜたものをのせ、トーストします。だまされたと思ってお試し下さい、お酒のおつまみにもピッタリ。

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グレープフルーツ・ダイエット

グレープフルーツの香りには食欲を抑え、中性脂肪をたまりにくくする作用があるそうです、ダイエットにも向きの果物でもありますね。
何より、豊富なビタミンCがストレス緩和に◎。また、爽やかな香りはうつや心の不安を軽減する効果も期待できます。神経の高ぶりを抑えるカルシウムと合わせるとさ、らに効果的ですね。ヘルシーにヨーグルトやカッテージチーズと合わせてもいいでしょう。
食べやすい切り方は、まず皮ごと上下を落とます。皮とと白いわたを一緒に丸みに沿ってナイフで剥き、わたが残ればキレイに全て剥きます。ボウルの上で皮と実の間にナイフを入れ、果肉を取り出す。残った部分(薄い皮)には果汁が残っているのでぜひ絞って最後まで楽しんで。
(グレープフルーツと併用できないお薬を飲んでらっしゃる方は、気をつけて下さい)