井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

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ほたるいか

酢みそを添えても、しょうがじょうゆでいただいてもおいしいほたるいかは富山県の名産。セミドライに干してあぶったり、沖漬けも捨てがたいのですが、濃厚なワタが溶け出たアヒージョもまた格別で、バケットをついお代わりしてしまいます。キトキト(富山弁で  “ 鮮度が良い ” の意。 )のホタルイカは、海中で青く光るそうで、まだ見ぬ光景に毎年思いをはせています。

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春魚のお刺身

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春魚の白身のお刺身やいか、えび、貝などが特に好きです。(私は江戸っ子のクセして、ピカピカだったり、血合いや脂たっぷりの回遊魚が少々苦手です・・・。) 淡白で香りが優しい春の魚介には、うまみを無くすことなく、グ~ンとよいところを引き上げてくれる煎り酒(いりざけ)がおすすめです。これは、江戸時代からある日本の古い調味料で、作り方もとても簡単! 白身のお刺身好きな方がいらしたら、ご家庭でもぜひお作りください。お酒 1カップ、梅干し(大) 1個、みりん 小さじ1を小鍋にかけ、沸騰したら弱火にして8~9分ほど加熱するだけです。お好みで、うす口しょうゆを少し垂らしてもいいでしょう。消毒した保存瓶や空き瓶で、3ヶ月ほど持ちますよ。それから、白身のお刺身の話に戻りますが、粗塩(天然の塩・自然の塩)と、おろしたてのわさび、すだちをキュッと控えめに絞っていただくのもいいですね。どちらにせよ、白い塩気が、魚のうまみや甘みをこの上なく引き立ててくれるということです。

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花さんしょう

さんしょう系のスパイスが大好きです! 花さんしょうは、小さな黄色い花をつけた柔らかい花の部分。お吸い物に入れたり、香りづけに加えますが、肉類にもよく合うと思います。少し濃いめのお醤油だしに花さんしょうを入れて、2、3枚のすき焼き肉をサッと煮る。高価だし、市場に出回るのも一瞬なので、築地に行くと店頭に目を凝らしてしまいます。今年はぬめりのあるお野菜とおひたしにしてみよう。

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花祭り(お釈迦様の誕生日)甘茶

お釈迦者様の誕生日は灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)とも言い、明治以降に花祭りと呼ばれるようになりました。この日はお堂を花で飾り、お釈迦様の頭上から甘茶を注ぎます。これは “ お釈迦様がお生まれになった日に、天から甘露の甘つゆが降った ” という由来からです。甘茶をいただくと、砂糖より何倍もの甘さにビックリします。

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さより

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ピカピカのさよりを酢でしめ、少し甘いおぼろをのせると何とも美しい! 食べると口の中が春の嵐のようで、心がザワザワします。 淡白なのに、かみしめると味が濃厚なさより。白ワインと合わせたくて、控えめな甘さで、セミドライのみりん干しを作ってみたら大正解でした。

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カモミール

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≪4月のおすすめブレンドティー≫
目覚めの時や日中に、特におすすめなのがカモミールミルクティーです。目覚めの時や日中に特におすすめです。この時ブレンドに使用する紅茶は、香りの控えめなもの選び、カモミールの香りをたてます。ミルクがフンワリ優しく中和して、なんとも優しいお味で心までハッピーに! まだ慣れないフレッシャーズのみなさんの生活も、元気が出るようにそっと後押ししてくれますよ。カモミールには、ジャーマンカモミールとローマンカモミールがあり、心身をリラックスさせ効果があることで有名です。就寝前に飲むと、よく眠れるようになります。もう一つの作り方もご紹介です。小鍋やポットにブクブクとしっかりお湯を沸かし、紅茶の茶葉・カモミールの茶葉を入れて煮出します。もしあれば、濃いめのミルク(低温殺菌処理牛乳など)を入れ、沸騰直前で火を止めて茶こしを通してカップに注ぎます。クリームときび砂糖で、ほんのりお好みの甘さに調整しましょう。ハチミツやメープルシロップを使ってもおいしいですね! 電子レンジで作るときは、耐熱カップに紅茶のティーバッグ・カモミールのティーバッグ・吹きこぼれないくらいの水を入れて加熱しましょう。カップごと温まるし、オフィスなどでも手軽にお楽しみいただけます。

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わらび餅

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わらび餅が和菓子の中で1番好きです。季節が限定されるのもいいですね。本物のわらび餅と、中に入ったこしあんの柔らかさがまったく同じという、フルフルとした一体感! 初めて食べた時の思い出というより、衝撃は忘れられません。それは手の平にのる小さい宇宙! 和菓子職人さんのお仕事に本当に頭が下がり、そして尊敬の念を深く持つのでした。 ~小石川 一幸庵のわらび餅より~

4/2

いいだこ

小さいたこですが、胴の中のギッシリ詰まった卵がネットリムッチリとしておいしいですね! ちょうどお米のようなので、飯だこで「飯(いい)持ち」あるいは「飯(いい)だこ」といいます。下処理をしたいいだこをサッと茹でただけでもいいけれど、甘辛く煮付けて、頭からガブリとかぶりつくのがおいしいなぁ! と思うんです。

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たらの芽

たらの芽

摘みたてのたらの芽を、薄い衣に包んでサクッと揚げると、春にしか頂けない山の神様からの贈り物のような苦味が口の中いっぱいに広がります。その精気には、たっぷりの解毒作用があるに違いありません。 3~5㎝くらいのものがアクも少なく食べやすいのですが、苦味が好きな方はもう少し大きいものでも。さんしょう塩でぜひ!

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ガレットデロワ・タルト・パイ 1月のおやつ

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1月のお菓子
フランスではアーモンドクリームが入っているパイ(ガレット・デロワ)を1月6日のキリストが生まれた日にちなんで食べる風習があります。ガレットには王冠が必ず添えられていて、ケーキの中に小さな陶器の人形(フェーブ・ソラマメの意)などが1つ入っており、これが当たると王様や女王様が誕生する楽しい行事。最後の一きれは、恵まれない人々に取り置く風習があるそうです。フランス人は1月いっぱいこのガレットを口にすると聞きました、私も習って楽しんでいます。寒い季節の休日にガレットを一口、カルバトスを一口、エスプレッソを一口、またガレットを一口の順でいただくのは至福の時。洋ナシやリンゴのタルトでもこのサイクルは美味。お店の内装もステキな目白の(エーグル・ドゥース)のシンプルなガレットが大好き、1月中は販売されています。