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小梅・梅仕事・5月の暮らし・12ヶ月の手仕事
関東も、もう過ぐ梅雨入り。雨が降ると、庭の青々とした梅が小雨を受けて気持ちよさそうです。ちょうど500円玉弱くらいの大きさに育っています。
昨日、熊本から可愛らしい小梅が大量に届きました。去年は青梅のシロップ漬けが手始めの梅仕事でしたが、今年は小梅のカリカリ漬けにします。まず梅を洗って2、3時間水に浸してアクを抜く。その間に2、3時間卵を天日に干します(卵を割って、水で洗い殻の内側の薄い膜を剥がしてザルに広げて干し、乾いたら出汁袋やお茶パックに入れ砕く)。小梅の水気をしっかり拭いて傷があるものは避け、凹み部分のなり口を竹串で取る。小梅が1kgほどならアルコール度数の高い無臭の焼酎やホワイトリカー大さじ3〜4を梅にからめ、120〜130gの粗塩を全体に馴染ませます。清潔な容器に卵の殻と小梅を入れて重石をし、たまに返しながら2、3日間冷蔵庫で保存する。梅酢が上がり、1週間ほどしたら出来上がりです。卵の殻と冷温で梅がカリカリに仕上がりますよ。小梅の食べ方ですが、粗く刻んで揚げ焼きした桜海老やゆかりと混ぜたおこわは絶品です。
旅先に必ず持参する小梅。整腸作用を促したり、下痢や胃腸を整え、食中毒を予防する作用が期待出来ます。疲労回復に役立つクエン酸や塩分補給で元気になり、体をアルカリ性に傾ける作用もあるなど言いことずくめ。昔から「梅はその日の何逃れ」と言うことわざもあるほどです。