井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

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よもぎ・よもぎ餅(草餅)

よもぎ餅・蓬・草餅・食養生

新芽のよもぎを見かけるとついつい手にとってしまいます。やわらかいよもぎは風味も優しい、緑茶に加えていただくとその香りと効能で私はシャキッとします。よもぎ餅も作ります、よもぎはよく洗って汚れを取り除き、硬い部分があれば落とします。大きめの鍋に湯を沸かしてよもぎと重曹少々を入れて茹で、冷水にとる。後は水気をしっかり絞ってハンドミキサーにかけるか、包丁で細かく刻めば下ごしらえは完了。よもぎには炎症作用や止血作用もあるので、傷や虫さされには葉をもんで貼るとよいそう、お風呂に入れる風習も昔からありますね。邪気を払い、神経痛や肌荒れにも効果があり、婦人病にもよいようで。韓国のよもぎ蒸しなど有名ですね。つきたての柔らかい餅を香ばしく焼いてお醤油をひと垂らし、苦味のような緑香が口いっぱいに広まって元気がでます。

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筍・竹の子ごはん・炊き込みごはん

炊きごみごはんが好きなので季節の食材で楽しみます。今日はたけの子ごはんを作ります。米を研いで水につけて30分置き、ザルにあげる。油揚げ1枚は湯どうしして水気をしぼり細切りにします。下処理した竹の子180gも食べやすく切る。土鍋に酒、みりん各大さじ2、醤油大さじ1と濃いめの出汁を足し、2合分の水分量にして土鍋に入れる。ここに洗った米を入れて混ぜ、具材をのせて強火にかける。沸騰したら弱火にして10〜15分炊き、5分蒸らす(濃いめの味が好きな方は、みりんと醤油各大さじ1を足す)。山椒花をさっと湯がいて御浸しにしたものを添えたり、新芽葉をたっぷり散らす

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パン・パンの日

今日はパンの日です。パンのふっくらとした外観や焼けたこうばしい香りは、幸福な気持ちにしてくれますね。今では世界中に広がって主食になっているパンですが、起原をたどってみると、約8000年前の古代メソポタミアで小麦粉を水でこね、薄く焼いただけのものを食べていたようで、これがパンの原形だそう。発酵の始めはいつも偶然から生まれます、古代エジプトでもおそらくこの偶然から(発酵パン)が生まれ、時代を経ていつしか葡萄液からのパン種が作られるようになり、美味しくなって世界中の人々の食卓に上がるようになりました。日本の日常的なパン、海外の本場仕立ての多種多様なパンが入所できる現代、食べ方まで様々です。世界のパンについて深く掘り下げていくと大変楽しいものです。パン販売に苦戦していた日本で、あんこを入れて大ヒットしたアンパン、ジャムパンも開発した木村屋さん、最初のジャムは杏子ジャムだったそうです

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鯛・たい・桜鯛・花見鯛・鯛茶

春を代表する旬魚の鯛。朱色をまとって北上する桜の季節の真鯛を「桜鯛」「花見鯛」と美しい名で呼びます。鯛は海老を食べるのですが、殻に含まれるアスタキサンチンが身に影響するからだそう。縁起の良い魚として昔から珍重される鯛ですが栄養価も高く、タウリンが豊富で低脂肪、高タンパク、低カロリー、消化吸収もよいので胃腸の弱い人やお年寄りにもお勧めです(鯛の骨には充分気をつけて)。鯛は漬けなどの塩分が入ると表面がねっとりとする魚で、それが美味しくてお鮨や散らし寿しにすることもありますが、やはりお勧めは山葵をたっぷり添えた鯛茶です。ゴマにクルミやカシューナッツ、松の実など好みで入れて乾煎りし、すり鉢でめんつゆ味程度のタレとすり混ぜる。切り身を濃厚ゴマだれにくぐらせて炊きたてのごはんと半分いただき、あとはお好みで煎茶をかけて2度楽しんで下さい

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お花見・炊き込みごはん・混ぜごはん

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関東は桜満開。今日はうららかな暖かい土曜日、桜の下で宴を囲んでお花見を楽しまれている方々も多いと思います。桜えびの旬ももうすぐ、まだ青い富士さんのふもとが、満開の芝桜でピンクに染まって、それはそれはきれいな光景になります。桜えびをごま油で香ばしく揚げ焼きにして塩少々ふる。梅干しと昆布を入れておこわを炊き、切ったカリカリ梅とゆかりを混ぜ、器によそってさらに桜えびをタップリのせる、何杯でもおかわりしたくなるカルシウムたっぷりの混ぜご飯です。桜えびはお好み焼きやかき揚げに入れるとその旨みや香りが広がって極上、茄子と煮たりパスタに入れてもいいものです。

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タンポポコーヒー

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コーヒーと言ってもコーヒー豆から作られる飲み物ではなく、タンポポの根を乾燥させて炒ったもの。独自の苦みがコ―ヒ―に似ているので “ タンポポコーヒー ” と呼ばれています。カフェインが含まれていないので、胃腸の調子が悪い方や妊婦さん、就寝前でも安心していただけるハーブなのです。蒲公英根(ホコウエイコン)とも呼ばれ、利尿作用や清熱解毒にも役立ちます。

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発酵食・乳酸キャベツ(にゅうさんキャベツ)

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キャベツと粗塩、少しの砂糖が基本のシンプルな発酵食。塩分は2パーセントにし、きび砂糖を少し足して味に丸みをもたせ、発酵を促します。繊維が豊富でさっぱりしていているので食べると胃も腸もスッキリします。もともとのキャベツに含まれる栄養素に加え、乳酸菌によって善玉菌が増えて腸が元気に。お好みで赤唐辛子、干姜(生姜を干したもの)、陳皮(みかんの皮を干したもの)、山椒の実の塩漬けなどの馴染みやすい香ものや、ローリエ、キャラウエイシード、粒ブラックペッパー、ナツメグ、クローブなどスパイスやハーブ、香味野菜などはお好みで。お椀に入れてお味噌汁を注ぐ、削りたてのチーズをたっぷりかけ黒胡椒とオリーブオイルをふるなど。思い立ったら多種多様の便利さで料理も簡単に仕上がります。奥深い味わいなので調味料にも最適、ダイエットにも。キャベジンですからもちろんお酒を飲む方にも◎。お肌にとっても乳酸キャベツはご馳走です

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菌のちから・酵母菌(こうぼきん) ・発酵食  

味噌の発酵に欠かせない酵母菌。タンパク質やビタミンB群を含む酵母菌は、糖質の代謝を良くして疲労の回復を助け、免疫力を上げる効果があります。花粉症やホコリが多く舞う季節は、特に味噌料理を多く作ります。春は酸味を摂取すると体が楽になるので、酢味噌などはおすすめの調理法です。新生活が始まり緊張感も多い方々は体を温める生姜やネギ、消化のよい豆腐や卵、胃腸を整える柔らかい春キャベツなどを入れたお味噌汁を日々食べましょう。体調をこわした時は、元気をつけようとして無理に食事をとるよりも、軽く済ませて睡眠をとり、胃腸を休める事も大切です

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生姜(しょうが)・干し生姜・ジンジャーピラフ

NHK(きょうの料理)でもご紹介したことがあるレシピですが、ふわ〜っと生姜が香りたつ身体温めピラフをご紹介、生姜はアレルギーにも効果があります・(お米2合は研いで水に20分浸してザルに上げる。鶏もも肉1枚に塩か塩麹を全体に揉み込んでおく。生姜大さじ3を皮付きでおろす。炊飯器に研いだ米を入れチキンスープの素、醤油、酒各大さじ1、生姜と水をメモリまで注ぎ一混ぜする、塩をした鶏とバター大さじ1をのせて普通に炊く。シャモジで鶏肉をほぐすようにしてごはんと混ぜ、茶碗に盛る、あれば三つ葉やゆずなど添えても。バターを隠し味に加えるのがポイントです、あればうす切り餅を2枚くらい加えるとおこわ風になりますよ。身体を芯から温めたい場合は、生姜を皮付きのまま薄くスライスしてカラカラになるまで乾燥させた干し生姜を作って料理やお茶に使用してみてください。生の生姜は発汗作用があり、干姜は芯から身体を温めます。

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海藻(かいそう)・美髪

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腎の働きを良くする海藻類は、女性特有のトラブルにも良いものです。中医学では(髪は血の余りである)とされており、髪がきれいな人は十分に血液がまわっている証拠。食から髪にツヤを与えるには海藻類、果物、野菜などのヨードやビタミン類が豊富なものを積極的にとり、卵や牛乳、豆類、魚、肉などの良質なタンパク質で毛髪の成長をうながすことが大事。海苔とひじきの佃煮など作りおくとご飯のお供に最適ですよ、戻したひじきと海苔(古くなってしまったものでもok)、出汁、醤油、みりんで煮詰めるだけです。後は頭皮をマッサージしたり、ブラッシングして巡りがよくなるようにし、足の内くるぶしのくぼみにある(大けい)をマッサージすると、効能が上がり、疲れもとれます。
写真は小樽で食べた「細め昆布」、3月までしか漁ができないそう。うすくなめらかで美しい、お刺身やしゃぶしゃぶでいただきます