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桃の節句・お雛さま・卵・まいにち食薬養生帖
今日は雛祭り。女の子の無病息災を願う桃の節句です。娘が小学生くらいの頃までは、毎年雛壇を飾ってお友達と楽しむ散らし寿司やハマグリのお椀、和菓子を手作りしていました。年に1度の貝合わせもお楽しみ。平安時代が起源と言われる貝合わせは、ハマグリの対になっている貝だけが合う性質を用いて成立した非常に雅な遊び。美しい絵柄のものや金銀に塗られたものなど多様にあり、とても日本的で優美です。幼いながらもキチンと正座をし、少し緊張した面持で友と遊んでいる様子は微笑ましく、今でも目に焼き付いています。
すし飯にたっぷりと錦糸卵をのせれば、それだけで幸福感あふれるおひな様の散らし寿司が出来上がります。しっとりしながらも破れにくい鮮やかな錦糸卵の作り方を新刊の「まいにち食薬養生帖」3月3日の卵のテーマに書いています。半熟ゆで卵や固茹で卵の温度やポイント、卵の栄養と効能も載っていますよ。
自律神経が乱れやすい春。卵には脳をリラックスさせるトリプトファンが含まれています。新生活や寒暖の差で不眠気味になりやすいこの頃の食卓にお勧め、手軽に調理できるのも嬉しいですね。