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帆立貝・ホタテ・食養生・疲労回復
ホタテは縦に、手でちぎって食べると美味い!北海道の漁師さんから教わりました。ホタテは繊維が縦なのと、スパリと包丁で切るよりも、手でちぎることで断面が生まれタレなどが絡みやすくなります。粗塩とすだち、あるいは柚子胡椒とオリーブオイルなどでシンプルにいただく時もプリプリッと食感よく感じます。もしも肉厚のホタテが手に入ったら、騙されたと思って手割りをお試しください。
世界中で愛されているホタテはどんな調理をしても美味しい貝ですね。日本での天然ホタテの旬は産地によりますが、初夏から夏にかけてと、卵の育つ冬から3月頃の2回だそうです。旨味の元のイノシン酸やグルタミン酸、甘味の元のグリコーゲンが豊富。タウリンやビタミンβ1を含むので疲労回復を手伝い、お酒のお供にも最適です。薬膳では腎の低下を補い、アンチエイジングなどにも良いとされ、干し貝柱を使用します。
今号7月号のNHK(きょうの料理)でご紹介させていただいた「しそこしょう」は、ホタテの甘みを殊の外よく引き立てます。青柚子やしそ、青唐辛子の夏の香りと色をまとって涼を呼ぶ一皿に。薬味は、辛味や塩梅を好きなように加減できます、手仕事の良いところですね。柚子の代わりに酢橘やレモンでも香りよく美味しく出来ます。