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山葵・わさび・ワサビ・丼
キラキラ光る清らかな湧き水が流れるわさび畑。蝶も飛び回り、せせらぎとと共に心安らぐ風景です。
伊豆半島は、わさびの名産地。生産に適している軟水が湧き出ています。農家さんの好きな食べ方は私と同じでした、熱々ご飯に鰹節と山葵をのせるだけのシンプルな食べ方、生卵を落とす時もあります。生山葵の擦り方です。皮の突起の部分(黒い部分もあれば)を包丁でこそげます。皮に近い部分に香りがあるので出来るだけ薄く。上の方から(茎付きだった部分)から大きな円を描くようにおろすと香りよく、口当たりのよい山葵がすれます。
海外に行くときに必ず山葵を持参します。訪れた土地のものを食べる事が何よりの楽しみなので、塩も調味料もその土地のものを頂きます。ただ、長期間の場合は小型の鮫おろし器とわさびを持っていきます。例えば、土地の新鮮な帆立のお刺身を食べる時、近隣の海の塩、上質なオリーブオイル、そこに鮫皮に切り口を当て、大きく回すようにすりおろしたわさびは最高ですし、殺菌作用も心強いのです。
数年前に、伊豆のわさび農家さんで購入したおろし金は、金属でした。おろす部分の突起が細かく、青々とした山葵はふんわりとした口当たりで滑らか、甘味も立ちます。鮫皮一辺倒でしたが、山葵の為だけに作られた道具に感動、脂身と絡まると美味な牛ステーキにも、粗塩とたっぷりのわさび添えが基本です。