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ごぼう・牛蒡・牛蒡子・便秘改善
中医学では牛蒡(ごぼう)は生薬。種は(牛蒡子)ごぼうしと呼ばれ、主にのどの治療薬です。平安時代に中国から薬草として渡来しました。今では見方も変わったかもしれませんが、ごぼうを食用とするのは、日本や韓国などの一部だったそうです。一般的なのは、よく見かける滝野川ごぼうや比較的短めな堀川ごぼうなど。秋になると柔らかい新ごぼうが出回ります。みずみずしく香りの良い旬のごぼうで作るサラダは、えぐみが少なくシャキシャキとして気持ちまでスっとします。皮に香りや栄養分があるので、下処理は包丁の背で軽くそぐかタワシでこする程度にしましょう。
サラダや揚げ物、醤油麹と赤唐辛子のキンピラもお勧めですが、厚手の鍋に梅干し、昆布、丸のままのごぼうを10cmに切って、酒と少量の水でじっくり炊く。柔らかな「ごぼうの梅煮」は、ごぼうの土の香りに梅の風味と塩梅がことの他良く合って、シンプルながら絶妙。季節の変わり目にもお勧めのお惣菜です。
ごぼうは、なんと言っても食物繊維が豊富、常食すると体内の老廃物を輩出し、腸内環境を良くして便通をしっかり促します。カリウムやマグネシウムも含むので、むくみ防止にもお勧めの野菜です。