9/18
乳酸菌(にゅうさんきん)
糖を分解して栄養分にする乳酸菌は、乳酸を生みだしながら繁殖しながら作る細菌です。乳酸菌には、ヨーグルトやチーズなどに含まれる動物性と漬物や醤油、味噌などに含まれる植物性がありますが、幅広くいろいろな菌を日々摂取する事が大切。私の場合、ぬか漬けやキャベツのザワークラウトなどを食べると、腸が喜ぶのがわかります。まさに人それぞれの乳酸菌ですが、とりあえず、目でみて食べたくなるものは、体が欲していることが多いものです。
四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。
9/18
糖を分解して栄養分にする乳酸菌は、乳酸を生みだしながら繁殖しながら作る細菌です。乳酸菌には、ヨーグルトやチーズなどに含まれる動物性と漬物や醤油、味噌などに含まれる植物性がありますが、幅広くいろいろな菌を日々摂取する事が大切。私の場合、ぬか漬けやキャベツのザワークラウトなどを食べると、腸が喜ぶのがわかります。まさに人それぞれの乳酸菌ですが、とりあえず、目でみて食べたくなるものは、体が欲していることが多いものです。
8/31
今日で8月もおしまい。夏の終わりまでにどうしても食べておかなければ、悔やみきれないお料理があります(それを楽しみに仕事も頑張る)。贅沢だけれど、シャンパーニュとグビッと合わせるのもゆずれない。海老から始まり、夏野菜、その内に穴子の番になって、目の前で2つに割って下さる。ジュッと聞こえる音と立ちのぼる湯気が、圧巻。天婦羅という技法は、どんな調理より食材の旨味と香りを生かすと思う、ゆえに技術も食す。どれもこれも本当に最高ですが青紫蘇で挟まれた、たっぷりの雲丹の天婦羅(粗塩で食す)は、みかわ是山居さんのスペシャリテかも。ボルサリーノ帽の形をしたダクトがある空間も、私の命薬(ぬちぐすい)でございます。
*「命薬・ぬちぐすい」沖縄の方言で、心と身体を潤す食べ物や場所
8/26
暑い時は頻繁にカレーが食べたくなります。炒めるだけのカレーだったり、玉ねぎや香辛料をソテーしてじっくり煮込んだものだったり、気分で欲するカレーも違う。スパイスの香りや刺激には、消化を促し、食欲を増進させる薬のような効能があります。食材との相性を考慮して組み合わせるのも楽しい。
先日、日本カレーパン協会さんなるものを発見。カレーパン専門店も増えていて、カレーパンのお祭りなどあって人気の様子が伺えますね。もしも煮詰まったカレーがあったら、薄切りのパンに挟んでフィークで端を押して止め、衣にくぐらせて揚げると即席カレーパンに。近所にある美味しいパン屋さんの期間限定、ナスと牛肉のカレーパンは、パンの甘みが引き立つスパイシーさ。バランスが絶妙で流石でした。
8/15
腸を活性化させ、脂肪分が少なく、繊維の多いもの。発酵力のあるものと浄化(デトックス)作用のある組み合わせは必然的に素晴らしい相乗効果があります。これってなんだか難しそうですが、とっても簡単!海藻を入れたお味噌汁をいただけば良いのです。海藻は体にたまった有害なものを排出する作用があり、味噌には食物繊維、シミやソバカスを抑える美白効果があるリノール酸も豊富。鰹出汁は肌を潤す手伝いをしますよ。
食事の時に温かいものを先にいただくと、消化酵素が活発になってスムーズな消化をうながせます。体を休め、デトックスしたい時は、たんぱく質、脂質、甘ものを控えて、たっぷりの海藻、旬の野菜や雑穀などのお味噌汁をいただくようにして下さい。
8/13
お盆の迎え方は、各家庭や地方、風習によって様々ですね。私は想い出の中にある祖父母の好きだったお料理をお供えします。そして庭に実る果実の木は、祖父母の代からあるものなので、梨、無花果、青りんご、まだ青いみかんなども添えます。庭造り、土いじりが好きだった祖父母、いろいろなお作法もあると思いますが、気持ちを供えればご先祖さまは喜んでくれると信じています。
仏さまは丸い形を好むのだそう。大好きだった祖父母を思い浮かべながら、煮物の野菜などは少し意識して丸めにカットにして調理します。白いごはんにベランダ菜園のナスの煮物、もぎたて胡瓜と紫蘇のお漬物、インゲンとお揚げのお味噌汁、一昨年漬けた梅干し、それからお抹茶の葛練りも一緒に。
8/8
指で触ると火傷してしまうというデリケートなニジマスは、夏でも温度が低く冷たい水でなければ生息できないそうです。清らかな湧き水で育った自慢のニジマスをいただきました。こちらは古い歴史があり、建物は大正時代の古民家で広々しています。趣がある階段ダンスも珍しく、2階も拝見させていただきました。
すごいのは鮮度の良いにじますが生きたまま調理場に流れてくる自動システム?楽しく驚きました。あらいやお刺身は綺麗なオレンジがかったサーモンピンク、色に比例してお味もいっさい臭みがなくキレイ。十勝の地元の方々に長く愛されているお料理は塩焼きや、花が咲くようにカラリと揚がった唐揚げ(頭から食べられる)、お蕎麦など。やっぱり、日本酒を頼まずにはいられないのでした。
8/1
お肉と魚の出汁を別々にとり、季節によってカレーの濃度や辛さを変えるというこだわりよう。そこに、桑白皮、黄耆、甘草、鹿茸、五加皮など、常時5種類以上の生薬を煮出して調合している。初めは呑みに来たお客さんの〆(しめ)にだしていた薬膳カレーだが、未病のためにランチにも出すようになったそうで、無性に食べたくなった時に飛び込めるのが嬉しい。神楽坂の路地裏にある、お刺身や煮物なども美味しい粋な酒庵きん助さん。この季節長時間クーラーに当たって体が冷える人や、夏バテ気味な人にかなりおすすめの配合です。生薬の知識の裏付けもひけらかさず、いつの世も正統派はさりげないものです。
7/30
畑のお手伝いをしてフレンチローズと言うにんにくのお土産にいただきました。束ねて切りそろえ、キッチンに吊るそうと思っています(写真は乾燥した後のにんにく)。このにんにくの品種はスペインからフランス、イタリアまでの地中海に面する地域で作られていて、特にフランス南西部の名産品だそう。アイユ・ドウトンヌ・ロートレックとも呼ばれ、画家のロートレックの名にちなんでいます。外側の皮をむいてみました。思わずワッと言うほど可愛いピンク色が表れて、これにはテンション上がります、庭の唐辛子を摘みに行って、まずはアーリオ(にんにく)・オリオ(オリーブオイル)・ペペロンチーノ(唐辛子)に。風味などすべてに品があって「フレンチローズ」の名前にピッタリです!保存状態が良ければ12月まで芽がでないそうです。
7/29
海辺の真ん前の市場や料理店、宿に鮮度のよい魚介を期待するのと同じように、小麦畑の前で焼かれるパンやお菓子にもワクワクする。作り手の顔がすぐ目の前に見える道産小麦100%のその付加価値にテンションが上がります。製粉されてパンやお菓子、麺類の原料になる小麦粉は、タンパク質やグルテンの質や量、粉粒子の大きさにより薄力粉、中力粉、準強力粉、強力粉に分かれる。炭水化物が主成分でビタミンB1も多く、神経を安定させる作用や脳の働きを活発にするなどの効能が。麦芽や、ごはんで言えば玄米にあたる全粒粉は栄養価がさらに高い。香りよく、ずっと飽きずに食べられるパン。十勝帯広に広がる刈り入れ前の小麦畑。少し日が傾いた夕暮れ時は、金色の麦がそよいでキラキラしていました。
7/27
大きな声で話しかけてみたら、みんなでのそりと寄ってきた。自由に広々とした牧場でそれぞれがゆったり過ごしている。夏真っ盛りの北海道、青々とした草をたっぷり食す牛達。食べる草によって、牛乳の色と風味が変わるそう。フタの裏に、生クリームがつくほど濃くて甘味がある。香りがプンとして、喉を通りすぎるなめらかなミルクは、濃厚だけれど品がよく、なぜかスッキリしている。ゴクゴク飲める少し小さめのビンに入った冷たいこのミルクは、毎日飲みたいくらい上質だった。