2022.7.15

枝豆・夏も食養生・枝豆・お浸し・井澤由美子・漢方・薬膳・食薬ごはん・夏野菜

夏の食養生

夏は五臓の中で「心」負担がかかる季節です。暑さや湿度で心と体がオーバーヒートしやすい。

心臓は、血液を全身に送り続けるポンプの様な重要な役割が有ります。

薬膳では赤い食材を摂取すると良いとされます(トマト・みょうが・赤ピーマン・パプリカ・すもも・小豆・赤シソ・唐辛子・なつめ・さくらんぼ・梅)、その他、体の余分な熱をとる清熱作用の苦味野菜(ゴーヤ・ピーマン・ナス・アスパラ・アロエ・メロン・緑茶)、水分を排出する利尿作用が高い(トウモロコシ、冬瓜・スイカ・へちま)、免疫力や疲労回復に役立つ(にんにく・生姜・らっきょう・モロヘイヤ・枝豆・緑豆・さやいんげん・オクラ・かぼちゃ・しそ・びわ・桃)などがこの時期に特に食べたい旬食材です。

心が弱るとストレスを感じやすくなりますから、歯ざわりのよい清熱野菜のレタス、ラディッシュ、セロリ、キュウリなど、みずみずしくて辛味や香り、歯ざわりがあるものをパリパリ食べてみてください。リラックスしてストンと気が治まることがあります。そして、暑いからと冷たいものばかり食べると夏バテの一因となります。胃が適切に動く温度は体温より1、2度高い38度前後ですから、身体を冷やしすぎると機能しにくくなります。体の余分な熱は冷まし、胃腸は冷やしすぎないよう、薬味などを上手に組み合わせ、あっさりしたメニューを心がけます。ふだんからケミカルなもの、脂肪甘過多、漂白されたものを避け、食物繊維が豊富な旬の野菜、果物、海藻、玄米、豆類などを意識します。