2020.10.02

食用菊・菊花・眼精疲労・きく

薬膳で眼精疲労に効くのは菊花。目のかすみ、ドライアイなど、主に目のトラブルの解消に使用され、飲む目薬と言われる漢方薬の「紀菊治黄丸」にも配合されています。

私はいつものお茶に白や黄色の菊花茶(乾燥)、クコやナツメを加えてブレンドしています。酒毒緩和作用が期待できるので、中国では強いお酒をいただく時にも飲まれています。
店頭で見かけ始めた黄色や紫の国産食養菊はまた少し効能が異なりますが、独特の風味がよいものですね。アクとえぐみをとり、色を保つ為に酢を加えた熱湯で菊花をさっと茹で、冷水にとってギュッと絞って調理します。甘酢漬けや、お浸し、椀もの、お刺身のツマなどに添えると、美しいアクセントに。
山形で食べた紫菊は「もってのほか」又は「もって菊」というインパクトのある名前。由来は、御紋の花を食べるとは(もってのほか)だからだそうです。本名は「延命楽・えんめいらく」。素敵な香りとシャキシャキした食感が特徴です。