2020.1.27

熟成コンテが好きで、いつも冷蔵庫に入っています。
コンテは、フラン人にとても人気のチーズ。生産量はフランスでNo.1。AOPに認定されたチーズの20%以上をしめています(AOPは原産地呼称保護/フランスの品質保証制度)。
スイスとの国境近く、アルプスにほど近いジュラ山脈一帯のフランシュ・コンテ地方は冬は寒さが厳しく、しいて言えば北海道のような環境です。熟成士によって丹精込めて作られており、添加物は一切使わず、水分を抜いて作るハードタイプのチーズなので旨味が凝縮しています。45種あるフランス産AOPチーズの1つです。
ワインの勉強を少しかじると、テロワール(土壌・その土地の気候)について学びますが、チーズもその土地土地土壌の豊かさを個々に醸し出すもの。牛が食べる草や干し草など、時期によっても風味や色が変わる。これはバターも同じですね。若いコンテは調理に向いていますが、私は結晶化したシャリシャリ感や、芳醇で凝縮した風味が好きなので、熟成期間が長いコンテを選び、そのまま果物などを添えて楽しんでいます。
合わせるワインは同郷のサバニャンで作られる黄ワイン「ヴァン・ジョーヌ」とのマリアージュを1度お試しいただきたいです。ナッツやハニーの華やかな香りのワインや、樽が効いたシャルドネ、濃密な香りの貴腐ワインもいい。もちろんシャンパーニュもお勧めです。