2020.2.21

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牛にはいくつの胃があるでしょうか ?答えは4つです。では、その順番はわかりますか? 
まず第1の胃は、食物繊維を分解する役割のミノと呼ばれる部分、第2の胃は食べたものを食道まで押し戻す役割のハチの巣、第3の胃は他の胃に食べ物が入る時の量を調節する機能があるセンマイ、第4の胃は胃液の分泌など消化器の役割をするギアラです。どれも焼肉屋さんでホルモンとして耳にする言葉ですが、ハチの巣はイタリアや中国でもよく食されます。
イタリア版のもつ煮込みのトリッパをご紹介します。牛の胃はどの部位でもかまいません。下処理は、表面をよく洗って1度茹でこぼし、黒い部分(血の塊など)があれば取り除く。再度きれいな水から茹でますがこの時、香草やねぎ、生姜などを入れて煮ます。水でしっかり洗ってから本調理すると、臭みがとれて柔らかい。写真は赤みそとザラメ、薬味で煮込んだ煮込みでこんにゃく入りです。残り少なくなったらごはんにのせてプチ丼にし、とろみのついた濃厚なタレを絡めていただきます。トリッパはお酒も進むし、もつのコラーゲンで肌もきれいになります。